自分の気持ちを大切に
このnoteは、自分の気持ちを大切にできず、他人ばかりを大切にしてしまう人へ向けて書きました。読んで下さった方が、「自分の声に正直に生きよう」。そう思ってもらえたら最高です。
心の声聞いてあげてますか?
これまでの僕は、自分の思いより相手のことばかりを大切にする人間でした。よく言えばいい人、優しい人。悪く言えば都合のいい人、NOと言えない人。
○職場の会議で、本当は言いたいことがあっても結局言えないままで終わる。
○気が進まないことを頼まれた時、「あ~しょうがないな」と自分に言い聞かせ引き受けてしまう。
○人との会話の中で、ちょっと違うなと感じながらも言えずに、作り笑いを浮かべて話している。
こんなことが何度もありました。だんだんとそんな自分が嫌になり、自己肯定感が低くなっていく。そうするとますます言いたいことが言えなくなっていくという負のスパイラルに陥ってました。
僕が苦手なタイプだったのが、自分の意見をストレートに言ってくる人。
なぜなら、その意見に対する自分の意見が出てこないから。
心の声をないがしろにし続けていると、意見を言おうと思っても自分の声をキャッチできなくなるんです。
感覚的に良い・悪い、賛成・反対はあってもなんとなくで、言葉にできない状態です。
議論するというよりは、相手の意見をうんうん言いながらずっと聞いている。
聞いているうちに言いたいことは溜まってくるけど、うまく伝えられなくてストレスを感じる。こんな悩みを何年も抱えてきました。
転機
そんなある日、仕事の一環として、コミュニケーションについてのセミナーがありました。そこでの体験と、講師の方(プロのコーチ)との出会いが僕にとって転機となりました。
セミナーの内容は、「聴く」ということにフォーカスして行われました。
2人1組になり、幼少期から学生時代、現在、未来へと時間軸を変えながら、そのとき楽しかったことは?嫌だったことは?今抱えている悩みは?これから先どうなりたい?など色々なテーマでお互いに話し、聴き合うというもの。
普段自分の思いを話す機会が少なかった僕には新鮮でした。相手の方が"イイ感じ”で聴いてくれるので話しやすく、思いのほか言葉が出てきました。
このセミナーで、
・自分の心の中を探索する
・素直に自分の思いを話す
・それをありのまま受け止めてもらう
という体験ができました。
そして、「自分の気持ちを話すと、こんなに気が楽になるのか」ということに気付けました。
行動の変化
そこからちょっとづつ
○自分の心の声を聴く(自分の思いをスルーせず、キャッチする練習)
○感じたことを素直に話してみる(伝える、外に出す練習)
の2つを意識して取り組んでいきました。
具体的には
○一日5分で書ける日記をつける
日記の内容は簡単で、「事実+感情+未来」のテンプレートで書いています。
一日の出来事で印象に残った事実を書き、それに対して自分がどう思ったか感じたことを書く。
そしてその先どうしようと思ったのか書くというもの。大事なのは自分がどう思ったのか、そこを見つめて素直に書き出すということ。
いきなり思いを人に話すのが難しくても、自分しか読まない日記だと書きやすいです。
○心が動いたことはすぐにメモする。
人間って四六時中あたまの中で言葉が浮かんでますよね。
「言葉にできるは武器になる」という本を書いた梅田悟司さんは、内なる言葉と呼んでいました。
普段話す外向きの言葉以外に、自分の心の中で発せられている内なる言葉があると。
それを意識して、「あっ自分は今こう感じているんだ」と気付くことが、外に出す言葉を作る一歩になると言っています。
そこで、生活の中での気づきや心が動いたこと、意見などはすぐにメモするようにしました。たとえば、
・○○さんが元気に挨拶してくれて明るい気持ちになった。
・○○さんと話して、こう感じる人もいるんだと気付けた。
・会議の中で思ったことを、私は~と思うとノートに書いておく。
など何でもいいです。目的は自分の心の声に気付けるようになることです。
この2つを続けているうちに、だんだんと自分の気持ちをはっきりと理解できるようになってきました。
心の声が聞こえるようになってきたら、勇気を出して次のステップに踏み出しました。実際にその気持ちを人に話してみるということです。
①日常会話の中にアイメッセージを入れて話す。
アイメッセージとは自分がどう感じたかを伝えることです。主語が「私」になります。たとえば、
・前向きなあなたを見て、(私も)勇気が湧きました。
・あなたと一緒に仕事ができて、(私は)すごく嬉しいです。
・あなたの言動をみて、(私は)悲しい気持ちになりました。
逆に主語が「あなた」になるユーメッセージもあります。
・(あなたは)とても前向きですね。
・(あなたは)とても仕事ができますね。
・なぜ(あなたは)こういうことをしたんですか?
ユーメッセージはどことなく相手への押しつけ感があります。
言われたことが当たっているにせよ間違っているにせよ、言われた側は息苦しさを感じやすいです。
逆にアイメッセージは、自分がどう感じたかなので、言われた側も受け取りやすくなります。
日常会話の中でアイメッセージを意識しだしてから、自分の感情を素直に伝えられることが増えました。人との会話も今までより楽しく感じています。
②会議の場で発言してみた
僕にとっての鬼門です。人が複数人集まっている中で自分の考えを言う。今まではできなかったことです。
ですが、「相手のことも尊重するのと同じように、自分の気持ちも尊重する」このことを意識して、勇気を出して発言してみました。
するとその発言が呼び水となり、会議に参加している1人1人がどんどん発言して活発な議論になりました。僕にとっては大きな成功体験です。
「1人1人違うんだから、相手の考えも受け入れ、自分は自分の考えを素直に出せばいい」そう思うことができました。
③朝礼の1分間スピーチで話してみた
僕の勤めている会社では、朝礼で当番制の1分間スピーチがあります。全社員の前で自由なテーマでスピーチをします。(自由といっても、仕事に通じる話で)
これまでのスピーチでは当たり障りのない内容で話したり、自分の気持ちを出すのをためらっていたりしました。ですが今は、これも自分の気持ちを伝える練習と思い取り組んでいます。
日記を書くのと同じように「事実+感情+未来」のテンプレートで考えを整理して、素直に話す。
自分の心の動きを飾らずに伝えることで、スピーチのあと社員の方から反応があったり、今までとの変化を感じています。
自分らしく生きる
これらのことを実践する中で、一番大きな変化を感じたのは、「自分は自分らしく、ありのままでいいんだ」そう思えるようになったことです。
そうすると心のモヤモヤが取れ、パーッと視界が開けたような感覚になりました。
これからの自分は「自分の声を信じて進む」そう決めています。明確な道しるべを手にした気分で、とても心強いです。
今後は、今学んでいる「コーチング」の関わり方を生かして、周囲の人が自分自身ともっと対話できるようになり、主体的に人生を変えていくための手助けをしたいと考えています。まずは身近な家族・友人・職場の人達に実践していきます。
まとめ
今、自分の心と行動が一致せず苦しんでいるとしたら、まずは自分の心の声を意識して聴いてみる。
心の声に気付けるようになってきたら、その声に従って動くということを、ちょっとだけ優先順位を上げてやってみてください。
あなたの心と行動が一致して、自分らしく生きていけることを応援しています。