日本語講師の【お金事情】:料金値上げについて
こんにちは
Jessicaです
今日は皆さんが気になっている
オンライン日本語講師のお金事情について
お話していこうと思います
はじめに
2021年から
台湾のオンラインプラットフォームAmaizing talkerで
日本語講師として3年半ほどお仕事をしてきました
始めたきっかけはとても後ろ向き
失業をきっかけに
仕事も住む場所も無くなり
奨学金の借金も500万近く残っていた状況で
自分に残された選択肢の中から選んだのが
「オンライン日本語講師」というお仕事
日本語の教育資格があったわけでもなく
教職経験もスキルも全くゼロで始めた
オンライン日本語講師ですが
おかげさまで
たんまり残っていた借金も
もう少しで返済できるところまで
来ることができました
とはいえ
もともと体力やパワーが無い方なので
地道にコツコツ無理のない範囲で続けた結果
ようやくここまでこれた
という感じです
もしかしたら
体力やバイタリティーがある人からしたら
500万なんてあっというまに
稼げているかもしれません
私の場合
たくさんレッスンをしてがっつり稼ぐ
という働き方が向いていないので
じゃあなるべく
少ない労力で利益を出すには
どうしたらいいのだろう??
と考えたときにたどり着いたのが
自分の時間給を上げるでした
自分の時給を上げる
いたってシンプルな考え方ですが
実際にやってみるとまぁまぁむずかしい
「こんなにもらっていいのだろうか?」
「料金に見合ったレッスンを提供できているのだろうか?」
「値上げして生徒が集まらなかったらどうしよう?」
こんな感じで
自分の中で抵抗感が出てくるのです
お金が欲しいのに不思議ですよね
みなさんもこんな風に感じたことありませんか?
わたし自身はこういった抵抗感を
少しづつ解消しながら
自分にとって無理のない範囲で
徐々に自分の時給を上げてきました
当初1レッスン$2の料金は
今では1レッスン$30で提示しています
(Amaizing talkeの平均料金は
$18~$25くらいだと思います)
今回の記事では
3年半でどのようにして
レッスン料をここまで上げてきたのか
値上げをする際に感じる抵抗感を
どのようにして解消していったのか
なぜ料金を上げたほうがいいのか
むしろ上げなければいけないのか
についてお話していこうと思います
料金設定について悩まれている方
値上げに抵抗がある方
どのように値上げしていったらいいか分からない
特に初心者さん向けの
内容になっています
よろしければご参考にしてみてください
値上げは1,2ヶ月に1回 ちびちびと
私の値上げのペースは
1,2ヶ月に1回
体験レッスン$1
正式レッスン$2
この金額を定期的に
少しづつ値上げをしています
例えば
今月
$10体験/$20正式レッスン(1レッスン)
に設定して
新規の学生さんが$10体験レッスンを受けて
そのまま$20正式レッスンを購入してくれたら
次の月は
$11体験/$22正式レッスン(1レッスン)
という感じです
値上げする時の気持ちとしては
$20のレッスンの価値を
今の自分は提供できている
じゃあ次はちょっとチャレンジして
$22に上げてみよう
というゲームのレベル上げみたいな感覚で
料金を上げています
もちろん値上げした直後は
本当に学生さん来るのかな。。。
と毎回ドキドキしています
ではなぜ
体験レッスン$1
正式レッスン$2
なのかというと
これなら自分の中で
無理のない上げ幅だな
と感じているのがこの金額だった
ただそれだけです
他の講師の方々の中には
半年ペースで$5、$10値上げをされる
方もいるようですが
それは好き好きのスタイルでいいと思います
ただ私は
一気に大きくジャンプするより
小刻みにステップを踏みながら上がっていく方が
ドキドキ感が多少和らぐので
このようなスタイルをとっています
金額が高くても「売れるときは売れる」
値上げをして
新規の学生さんが来なければ
様子見で料金は据え置きにすることもあれば
「値上げ」をあえてしてみることもありますが
「値下げ」をすることは基本ありません
どれだけ学生が集まらなくても
値下げをして自分を「安売り」することは
自分にとっても学生にとっても
良くないと感じるからです
驚くことに値上げをした時の方が
新規の学生さんから
レッスンの申し込みがあることもありました
なので新規生徒を獲得できるかできないかは
タイミングの問題
しっかりと価値を提供できていれば
料金はさほど問題ではないんだなぁ
と思うようになりました
この考え方を取り入れるようになってからは
値上げに対しての抵抗感は
少しずつなくなってきたように思います
早く「安売り」の沼から抜け出そう
「安売り」は講師・学生にとってメリット無し
資格も経験もスキルも無い場合
まずプラットフォームで
実績を作る必要があります
そのために出来るだけ安くレッスンを販売して
たくさんレッスン実績を増やす
というやり方は
1つの戦略としてアリだと思います
わたし自身も
この仕事を始めた当時のレッスンの値段は
体験レッスン$2
当時のレートで言うと1ドル109円だったので
218円ほどでした
なので
最初は安さでまずはレッスン数を稼いで
ある程度実績を作る
という過程はある程度必要だと思います
ただし
ここで注意したいのは
それはあくまでも実績を作るための
最初の段階でのプロセスであり
一定の数をクリアしたら
必ず値上げをしてそこから抜け出さなければいけません
そして
それは早ければ早いだけいいと
私は思います
なぜ安売りをすることが良くないのか
というと
講師自身の気持ちがすり減っていく
からです
いくら楽しい仕事でも
1レッスン数百円をずっと続けていくと
気持ちはすり減ります
しっかりと教材を準備して
自分の時間を授業以外で使ったのに
これだけしかもらえない自分
値段が安くても学生に選ばれない自分
このようにして
自分に対する自己評価も下がっていきます
さらに安いままでは
たくさんレッスンをこなさなければ
まとまった収入にならないので
必然としてたくさんレッスンを
受けなければならなくなります
このようなスパイラルにハマってしまうと
特に私のように体力のない人間にとっては
時間も体力もメンタルも削られ
仕事に対する向き合い方も
「雑」になっていきます
それは学習者にとっても
全くいいことではありません
意欲のある学習者が求めているのは
「きちんと教えてくれる先生」であって
「安い先生」ではありません
講師がプロとして
真剣に学生さんに向き合うためにも
「安売り」から早く脱却すべきだと
私は思います
意欲のある学生さんに選ばれたいなら
「安売り」を辞めよう
「安売り」をすることで
もう1つデメリットがあります
先ほども言ったように
料金があまりにも安いと
意欲のある学生さんに
選ばれにくくなります
意欲がある学生さんからすると
安すぎる先生というのは
(本当に大丈夫??)
と思ってしまうからです
例えば
あなたがAmazonで買い物をするときを
思い出してみてください
同じ商品の電化製品を買おうとするとしましょう
高価格帯・中価格帯・低価格帯を見たときに
あまりにも中価格帯と低価格帯の間に金額に
大きく差が生まれていたら
どう思いますか??
もしかして
これってどこか訳アリなんじゃ?
長持ちしないんじゃないか?
って思ってしまいませんか?
結局
トラブルがあると嫌だから
ちょっと高いけど中価格帯のものにしておこう
ってなったりしませんか?
レッスンの価格設定についても
これと考え方は一緒です
あなたのレッスンが安すぎると
本気でしっかり勉強したい
意欲的な学生さんは
(こんなに安い先生って本当にちゃんと
教えてくれるのだろうか??)
(もしかしてこの先生ってそんなにスキルが
ないんじゃないのかな??)
と不安になって
安いのに選ばれない
そんなことになってしまうのです
逆に金額安さに飛びつく学生さんも
もちろんいます
ただしこういった学生さんの多くは
金額でしかあなたを判断していない
というケースが少なくありません
実際に私が安くレッスンを
販売していた時の学生さんは
短期間でペラペラ会話できるようになりたい
簡単で楽にお金をかけず日本語を習得したい
そんな感じの学生さんが多く
真剣に勉強したいといよりは
サクッと簡単にコスパ良く
といった感じの学生さんが多いなぁ
という印象で
継続率もあまり高くありませんでした
(もちろん予算に限りがある学生さんもいるので
一概にそうとはいいきれませんが)
逆に平均価格あるいは
平均より高めの料金を提示している
今の学生さんの方が圧倒的に意欲が高く
途中で料金を値上げしてもなお継続してくださります
そういう方はたいてい
1年、2年と腰を据えて学ばれる方がほとんどです
もしかしたら
人は、自分が出した対価が高ければ高いほど
真剣になるのかもしれません
あなたはどちらの学生さんに選ばれたいですか?
おわりに
料金の設定は
それぞれ考えがあるので
これが正しい/間違っている
は無いと思います
もしかしたら
みんなが手を出しやすい料金に設定した方が
結果たくさん収入が得られるかもしれないし
料金を高く設定することで
新規学生獲得のチャンスを逃してしまう
可能性だってあります
ただ冒頭でもお伝えしたように
限られたわずかなエネルギーの分しか
パフォーマンスを発揮できない私にとっては
少人数でもいいから
しっかりと価値を提供して
その分のお金を頂く
これが自分にぴったりの
生存戦略なんだと思います
ありがたいことに
こちらが望む金額分を
お支払してくださる学生さんがちゃんといる
というのが
自分が講師をやっていくうえでの
なによりもの自信に繋がっています
読んでくださった方の
参考にどれだけなったかわかりませんが
少しでもなにか受け取るれるものがあれば
うれしいです
いつもしめがわからず
まとまりのない文章で終わってしまうのですが
今日もまとまりのないまま
ここで終わろうと思います
最後まで読んでいただき
ありがとうございます
では
また