お母さん、勉強は苦手なのよ。
娘のテストの点数が、
少し下がってしまったいました。
こんなとき、わたしはどうしたらいいか分かならいのです。自分が勉強が得意なら、「よし、一緒にやろうか。」と言ってあげられるのでしょうけど、あいにくわたしにはそれが出来ないからです。
(情けないことに、小学六年生の問題でも自信がないのです。)
とはいえ、少なからずショックを受けている様子の彼女をほっとく事もできません。
そして時刻は、21時ちょうど。いつもなら、ここから30分ランニングをして‥という時間だけど、それでは22時には布団に入る娘と話をするのが難しくなってしまいます。
よし。
ここは、優先順位を変更しよう!
わたしは頭の中で、「自分の健康」と「娘への気持ち」の順位をぐるっと変えました。
今日の夜は、娘と会話をすることを最優先事項で間違いないと思ったからです。
やるべき事は決まったものの、さて、どうしたものか。わたしには勉強を教えてあげる事ができるかな‥?正直、自信がありません。
しかし、親のわたしがここで匙を投げてもどうしようもない‥。
とりあえず、
自信のない様を隠しながら間違った問いを二人で見ることにしました。
「なぜ、間違えたのか?」まず、わたしは、それを知りたかったのです。
単純ミス、計算ミスなら、そそっかしい所を直せば良いでしょう。文章題なら、きちんと意味が理解出来ているのか?と、娘の間違いの原因を探ろうと思いました。
結果は、両方。
単純ミス、そもそも違う数字を計算していた、
など。娘は自分で自分の軽率さに驚きながら、悔し涙をにじませながら、ひっ算をやり直しています。
(まさか、泣くとは!わたしも驚きました!)
そして文章問題は、まず、問いの意味が分かっていない様子。
うう~ん‥。何を聞かれているか分からないなら、そりゃあ答えようもないな。
といっても、わたしに解けるかどうか?
そう思いながらも、娘の読み上げる問いの文章を、わたしが図解として描いていきました。
その結果、娘は図解にすると文章の意味が難なく飲み込め、その後はひとりで勝手に正解にたどりつく事ができました!
全ての間違いを解けたことで、すこし落ち着いた様子の娘。
時計を見るとそろそろ22時になるころです。
わたしたちは、ふたりそろってお風呂に入りました。
※
「頑張らなかった事を、後悔している。」
それは、お風呂でわたしが娘に打ち明けたはなし。
学生時代のわたしは、勉強が出来ない‥以前に、やりませんでした。
やりもしないで、「出来ない」と本気で言っていたのです。
娘には、そうなってほしくない。
頑張ることから逃げて、本気になることから逃げて、「自分は出来ない」なんて言ってほしくない。
だってそれは、スタートラインにすら、立っていないんだもの。
やって駄目なら、諦めもつくのかもしれない。
でもやりもせず、自分に見切りをつけるようなわたしのような後悔は、あなたにはしてほしくない。
そのために、今のわたしはあなたのために何が出来るか?
本当は勉強には自信がないけど、一緒にワークを開いたら、少しでもあなたのやる気が沸いてくるかもしれないと思ったんだ。
今のわたしが、あなたに出来ることは、何かな?って考えて‥。
わたしは娘に、思いの丈を話します。
ふたりとも、すっかりのぼせて、娘は赤い顔になっていました。
お風呂のフチに座りながら話した、娘への激励は果たして彼女の心に届いたでしょうか?
勉強は教えてあげられないけど‥。一緒にワークを開くくらいなら、まだ、わたしにも出来そう。(*^^*)
「今日はありがとう。」
娘のそのことばは、わたしにはまるで
ご褒美のようでした。