『酒はほろ酔いに限る』 -酒はほろ酔いに限り、花は五分咲きが良い。満開の花は咲きすぎて風情がなく、散りやすい- 1713年『養生訓』貝原益軒 秋口まで夏の暑さが引きずりまして、ようやく年末の話がチラチラと耳に入ってまいりました。 年の瀬が近づくにつれて、お酒の席も多くなります。時すでに忘年会に時給や残業代が発生する今日この頃。 そして何が地雷になるのか、一寸先は闇の宴。 大人として、社会人として、ますますマナーには気をつけたいものです私。 とゆー訳で、江戸の滑
原作『箱入娘面屋人魚(1791年)』 -江戸後期の作家 山東京伝- これは人間達の繁華街が水没して、竜宮城の支配下におかれた頃のお話でございます。 竜宮城の人気者、浦島太郎は妻の乙姫の眼を盗み、卑猥なパーティを日毎夜毎、騒ぎ散らかしていたのでした。 そんなある日、浦島太郎はインフルエンサー鯉との不倫を週刊誌に抜かれ、さらには鯉を妊娠させてしまいます。 竜宮城の圧力でなんとか週刊誌の火消しには成功したものの、鯉は出産を譲らず、産まれたのは「頭は人間、体は魚」の人魚の赤ん
父:だいぶ上手になった、良いぞ 母:なんとまあ、すらすらと。嗚呼よいよい 娘:手が震えて書きにくいw 宝暦年間『女大楽宝開』より 絵師 月岡雪鼎 作 『春画』ご存知ですか? 江戸庶民の間で大ヒットし、ピカソやゴッホにも影響を与えたと言われる、江戸の浮世絵師が描いた性風俗画です。 葛飾北斎や喜多川歌麿、歌川国貞など名だたる巨匠が描いたので、芸術性のある素晴らしい名画として世に鎮座たと思いきや、 安政年間の外国商人の日記には 「取引先の日本人邸で老紳士が、丁寧に包まれ
【早起きは三文の徳 -奈良発祥説- 】 江戸時代の中期、大和国では自宅前に鹿の死体を放置していると、三文の罰金が科せられた。 その為、なるべく人より早起きをして鹿の死体がないか確認し、もしあったら隣へ移し、そして置かれた家は、またその隣家に移す。それが繰り返されて、最も遅く起きた家が罰金のお支払いをしたそうです。 時世はどんどんエスカレートする生類憐みの令の影響で、蝿や蚊にもお触れが出る頃。 その中でも大和国で特に手厚く保護されたのが、お鹿様。神様の使いとして君臨し、
『大和の山上ヶ岳のお堂にはある男が灯した燈明が千数百年ずっとともりつづけている。そういう仕事をするのが不滅の人間という訳だ』 -司馬遼太郎「竜馬がゆく」より- 風邪ひとつ引かない健康自慢だった私ですが 今年に入り2度も体調を崩してしまいました。 人生50年なんて言われた、アラフィフ目前のこの頃は、朝の起棒もあったりなかったりで、だんだん老いて行く実感は噛み締めてる訳ですが、でもなんか、ここ最近の不調ぶりは実に不思議なんです。 昨日まで元気だったのに、翌日は呪術をかけられ
にっぽんが育んできた生活や習慣、言葉や心の働きを易々と捨て、他国の習慣など無意識に受け入れ喜ぶ人達を軽蔑する時に使う、江戸時代の国学者 本居宣長の言葉。対義語「大和魂」 こりゃ〜メリケンの流行りモンでェ? いきちょんセレブがどーしたこーしたァ? なぁにぬかしゃがんで、べらんめェ! 粗塩で脳味噌もみ洗ってきやがれってんだ!! なんでもかんでもアチラさんに首っ丈になりやがって、すっこんでろって唐変木! こないだウチの定食屋のトンチキ職人ヤローが、やっぱりお洒落なイタ飯屋で
4時半起床。 富山旅行2日目。旅館の朝。 妻と早起きがすぎてしまう。まだ暗い夜空にキラキラする星を眺めて2度寝に挑む。 6時過ぎ再び起床。 朝の露天風呂に入る。 7時半、妻と旅館の朝食広間へ。 地の食材を使用した朝ごはん。 普段は朝食を食べないので遠慮がちにいただく。 部屋に戻ると眠くなる。 ベッドに横たわり、読みかけの本を開く。 今回の旅先、富山県黒部の昭和初期トンネル貫通工事、その作業中に起きた記録文学。衝撃の連続。事実は小説より奇なり。 9時、妻の朝のお化粧
また春でございますねえ。 月日の経つのはまことに早いものでございます。 春は新しい出会いの季節なんて申しやすが、 何も人様だけじゃねぇ、おめぇさんの心の中にある新しいものに出会うのも春かもしれません。 ここんとこ、御自身のコトで新しく発見した事なんぞ、ありますでしょうか? さてさて、べべん、べん。 これは、うららかな春の山道を、とあるウンコ愛好会で知り会った若い男女が散歩する話でこってす。 まだ初々しい2人。恥ずかしがって互いの苗字をさん付けなんぞで呼び合いながら、春
【おっこち】 -江戸時代の色事のこと。惚れるという意味にも用いる。色恋の相手や、惚れた相手の意味もあり、その場合は男女の別なく用いる- 浮気や不倫。 スリルと股関に人格が支配されてしまい、 誰もが一度や二度はしたことがあると思います。 勝負師ぶって、浮気ラインのギリギリ攻めても結局は己の欲望に沼り、ボロが出ちゃいますよね。 自宅でやたらスマホにロックをかけるようになった知人は、奥さんから怪しまれているとも知らず、家族で行った焼肉で楽しく酒を飲まされて、帰宅後に良い気分
6時半起床。 早くも正月休み最終日。 正月休み中は自宅の片付け、掃除や空手の練習をしたり。 今年高3になる息子は進路を自分なりに決めて元気にやっていたし。 妻とは一緒に初日の出を拝み、吾妻山に登って秘密の道を発見したり。 二人三脚で歩むいまやの未来のビジョンも共有できた。 おかげ様で穏やかに一年の英気を養う休暇になった。 元旦の能登半島の震災、羽田空港の事故 気持ちが悪くなる残酷な現実。 備えられる事は備え、今の日本に住む意識をしっかりと持たないと何ひとつ守れないと
巷で話題の「テンポスな人たち」として 『江戸の知恵✖️飲食話✖️下ネタ』 と言うお題に毎月挑戦させていただき、まる2年経ちました。 甚だお目汚しな文章ではございますが、 来年はスマイラーも100号台に突入する記念すべき辰年。 まさに天に昇る龍の如く、朝にそびえる起棒の様な新シーズンの始まり。 公衆便所の秀逸な落書き以上のユーモアと機知に富んだコラムを寄稿できるよう、益々イチモツに気合を入れて書かせていただきたい所存であります。 さて 師走の飲食店は一年の締めくくり。
6時半起床。 夜の稽古に備えて昼寝をする前提の早起き。 入浴からのストレッチ。 掃除機をさっとかけて読書時間。 『教育に携わるものとして、最も重要な行為は「人の心に火を点ける」こと。一旦、魂に点火すれば後は止めても止まらない』 教育とは、100歳の少年少女を生み出す事であって、訳知り顔の10歳老人を生み出す事では無い 携帯電話より糸電話が優先される年齢があるはずだ。 と続く巻頭言。 人間的な色彩を失った、頼りになる大人が全く居なくなる未来を憂い、師を越える弟子、突
8時起床。 休日の朝。 昨夜は深夜2時頃から目が覚めてしまいウトウトするが寝つけず。 ボヤっとしながら起床後、朝風呂に浸かり、軽くストレッチした後、読書タイム。 ◾️最近読みかけの本 ・人間というもの 司馬遼太郎 ・虐殺のスイッチ 森達也 ・首 北野武 ・地霊を訪ねる 猪木武徳 ・東京の下町 吉村昭 ・生きたか指南 幸田文 ・弾丸メシ 堂場瞬一 •トレインスポッティング0 アーヴィン•ウェルシュ ・西郷隆盛の謎 ・人間臨終図鑑 山田風太郎 ・これを食べてはいけない 郡
近所の老舗ジンギスカン屋の店頭にこんな貼紙がしてありました。 「オーダーは3回まで、酔っ払い入店お断り。 あと、ジンギスカンは必ず食べること」 全体的に強気。翌日の排便に備えて胃薬飲んででもフツー食べると思いますが。。 他にも、近頃は注意喚起の貼紙が色々な飲食店に貼られています。 「子連れ不可」 「スマホ撮影NG」 「店内待ち合わせ禁止」 「酒を飲まない方NG」 「アルコールの追加がないと即会計」 客サイドは、店のルールを頭に入れ、イエローカードに気をつけなければな
宮崎県でタイ料理屋を経営する賭博と女が趣味のロクデナシ中年Tと久々に会い、一杯呑んでいた時のコト、Tが語り始めました 「今年の夏、フジロックに初出店しました、何回か気絶しましたが、いい経験になりました」 それは想像を超える非日常レベルな飲食話でした‥ 『FUJI ROCK FESTIVAL』 音楽好きじゃなくても一度はその名を聞いた事がある日本一の規模を誇る野外音楽フェス フードコートへの出店は毎年10万人近い来場者のライフラインになるだけに審査が厳しく、Tは7年間エ
まだまだこーも暑いと、冷やし○ンタマ饂飩とかキリッと美味いですね。○ンタマは伸び切ってますが、○ンタマはひんやりが都合いい訳です。 さて、私が飯屋を営む大船仲通商店街は あの有名な観光地「鎌倉」の一部。 ですがキラキラした湘南のイメージは全くありません 昭和からず〜っと営業している八百屋、寿司屋、町中華に銭湯など、気合いの入った老舗が軒を連ねる「鎌倉のアメ横」 実に多種多様なモノが謎の安さで売られる にっぽんでも数少ない現役の昭和遺跡。 そんな場所ですから、「生きる伝