選ぶという自由を抱きしめて
怒りがあふれるとき、
原因は目の前にはないし、他の人にもない。
子どもたちがうるさかったからでも、
夫が手伝ってくれないからでもない。
結局は余裕がなかっただけ。
昨日眠れなくて。ひどく疲れていて。
けれどそれもまた、
赤ちゃんの夜泣きがひどかったからでも、
夫の帰りが遅かったからでもない。
眠れなかったのは、
疲れているのは、
夜泣きが大変だから手伝ってほしいと、伝える勇気がなかったから。
朝起きられないと思うから、明日はよろしくねと甘えられなかったから。
子どもたちを優先しすぎて、自分の欲求を満たしてあげなかったから。
家族の健康ばかり気にして、自分の健康を大切にしなかったから。
そして、
子どもの頃の私自身が、甘えることを許してもらえなかったから。
ううん、母に愛されたくて、嫌われたくなくて、甘えることをしなかったから。
原因は、ここにはない。
だれかにもない。
すべて、わたしが選んだこと。
そしてこれからを変えるのもまた、
わたしの選択だけだから。
もう原因を探すのはやめて、
自分を抱きしめることから始めよう。