ドキュメンタリー【家に帰れないADHD】
おはようございます。福永洋子です。
今日のテーマは
ADHDとは切っても切り離せない
『迷子』
についてです。
あなたはご存知でしょうか。
迷子になるのは
子供とお年寄りだけじゃない
ということを。
精神的に、ではなく
本当の道に迷う『迷子』です。
それも、家の近所で——
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私はこれまで、
自宅から自転車で15分圏内で
道に迷い、2〜3時間帰れなくなる
ということが何度もありました。
考えたら
結婚して4回引っ越したんですが、
各地で1回は迷っていました💧
(出先でのことを含めたら
軽く20回以上)
その中でもワースト1で
強烈な思い出となっている回のことを
聞いてくれますでしょうか。。
あれは、当時32歳。
修行先の整骨院からの帰り道。
家や院からすぐの大道路を
まっすぐまっすぐ
直線で行くだけで
それぞれに着くんですが、
そんな迷いようもないルートで
なぜ迷ったのかというと、、
違う道で帰ろうと
してしまったからです。
( ̄▽ ̄)
通い始めて3日目。
お昼に仕事が終わり、
昨日、一昨日のように
車道を帰りかけたんですが、
その時たまたま、
車が多かったので
(そうだ、今日は
こっちの道で帰ろう!)
と思いついてしまったのが
悪夢の始まりでした。
1本、中に入るだけで
こんなに走りやすいのか!
というぐらい、
道は空いていました。
(明日から絶対、
この道を通ろう)
と思いながら
初夏の日差しを受けて
軽快に自転車を飛ばしていました。
方向は絶対合ってるから、
距離的にそろそろ
着いてもいい頃なのに
(おかしいな)
と思いつつ、
しばらく進んでも
全く知ってる道に出ません。
??
行けども行けども
家が見えてきません。。
???
(いくらなんでも、
これはさすがにおかしい…)
と思い、ふと
近くの電信柱に付いている
全く聞いたこともない
『〇〇町〇丁目』
の札を見て
(しまった…
迷子になってる…)
と気づいたのです——
当時はスマホも無く、
自転車なのでタクシーにも乗れず、
すれ違う人に何回も道を聞きながら
帰ろうとしました。
でもなぜか全然
家に近づく気配がありません。
かれこれ1〜2時間は
ウロウロしたと思います。
行ったり来たりし
またさっき通った道に出る、
という繰り返し…
(え? また、、)
(なんで、、、さっきと同じ…)
もう、情け無いのと焦るのとで
何とも言えない気持ちになってきます。
そのうち雨も降ってきて、、
この時、初めて知りましたが
5月のポカポカ陽気でも、
雨に打たれて走ると
震えるぐらい寒いんですね…🥶
それから更に
何十分さまよったか、
このまま帰れないんじゃないかと
いよいよ怖くなってきたところに
通り掛かった商店街にあった
時計が見えました。
当時、別の整骨院で働いていた
主人が帰って来ている時間です!!
寒さと緊張でガクガク震えながら
公衆電話のある場所まで戻って
電話しました。
さっきから何度か掛けて
もう10円玉が無くなり、
100円玉が2、3枚しか
無かったのです。
(公衆電話はお釣りが出ません)
ようやく繋がり、
地元育ちの主人に
早口で経緯を説明しました。
「今、なんていうとこにおるん?
じゃ、
『〇〇に行きたいんです』
って、聞いたらいいわ!」
と言われ、
その目印を聞くようにすると、、
やっとのことで、
ようやく見慣れた町に
帰って来れました。。。
旅行に行くと
「やっぱり我が家が恋しくなる。」
とよく言いますが、
そんなのの比じゃないぐらい、
この時見た家のドアの愛おしさは
別格でした。
湯船にはお湯が溜められていました。
温まりながら心の底からホッとし、
安心感で、ちょっと涙が出ました🥲
そして、もう2度と
違う道を行ったり近道はしない。
変わったことをしないと
固く心に誓い、
その後、また同じようなことを
繰り返すADHDなのでした。
チーン。
自分への戒め(いましめ)を込めて
一句、詠んでおきます。
疑うは 『自分の記憶』と『もう2度と』
忘れるべからず スマホ充電