女性のエンパワーメントについての本を読みました⑥
<ジェンダーバイアス>
自分の人生を自分で決めながら生きていく力を身に付けることは、誰にも必要なもの。しかしそのために大切なのは、エンパワーメントだけでなく「社会のありよう」である。
幸福度ランキングが高い国は、ジェンダー平等ランキングでも上位であるというデータがあります。
ジェンダー平等な社会というのは「男性と女性が、等しく権利、機会、責任を分かち合い、意思決定にも対等に参画できる社会」つまり「男性と女性が、一緒に、対等に物事を決める社会」のことです。ジェンダー平等ランキングは健康、教育、経済、政治の4つの分野での男女格差が指標となっています。この4つはエンパワーメントと同じ構成要素です。
ジェンダー平等ランキングにおいて、日本では政治と経済の面で男女格差があるという結果になっています。つまり、社会のありようや、経済のありようを決める場に女性が圧倒的に少ないということ。
■女性が生きやすく、働きやすい社会を創るためには
国会議員に占める女性の割合は約1割。女性が生きやすく、働きやすい社会を実現していくためには、女性の政治参加が必要。
そこで、実行したいのが「アドボカシー」に参加すること。
アドボカシーとは、今ある法律、今ある政策、今ある予算配分の仕方を「変えていく」こと。例えばSNSで情報を共有したり、ネットワークを作ることで国会議員などにその情報が伝われば影響を与えることができます。
また「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康/権利)つまり、女性が自分の体や性と生殖のことを自分できめることができるかどうかがエンパワーメントの観点からも重要視されています。女性が安心して生活できる社会を実現するためには、自分にできるアクションに参加していくことが必要です。
女性が自分の現状を知り、しっかりと意思を持ったうえでアクションを起こしていけば、少しずつでも社会は変えていけると、信じてみたいと思います。