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読書日記180 【ドロヘドロ】

 林田球さんの漫画作品。描かれた時に読んで面白かったのだけど(2000年頃)単行本がでるのが遅いのと、雑誌がマイナーなので読まなくなっていたけど、作品は続いていてNetflixでアニメになったときにびっくりした。アニメは途中で終わってしまっていたけど、調べてみると漫画は23巻で完結していた。

 読みたいなと思ったけど、一冊880円ぐらいするし、全巻買うとなるとと躊躇していた。アニメ記念で無料本を読んだりして我慢していた。漫画って読みたいと思っても高くて買えないというのはある。100巻以上あるような作品なら1冊400円なら4~5万円の買い物になってしまう。そんなこんなで読まないでいたのだけど、TwitterでDMMブックスの70%オフのサービスがすごいというのが流れていた。

 村上春樹はTwitterの文字を読まないといったけど、発信力がしっかりとした人をチョイスして「読みものとしてのTwitter」って最高な気がするし、僕は基本的に本を買う情報はTwitterが多い。読み物として読めば、炎上とか無駄な怒りなどもないし、しっかりとした情報を発信している人の本紹介で本を読んだりすることもできる。DMMブックなんて使ったこともないけど70%オフなんてありえないと思って調べたら、人気ありすぎて4月12日で終了と出ていた。

 慌ててDMMブックスでクーポンを貰って欲しかった漫画を買ってしまった。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』などのジャンプ作品などと一緒に『ドロヘドロ』を全巻大人買いしてしまった。ちょっと子供みたいにはしゃいでしまった。そしてドロヘドロを読み始めた。Amazonのタイムセールで安い10インチのタブレットも買ってしまった。久しぶりに読んでいると「漫画って面白いんだよね」っていうのが正直に感じる。今は縦割り漫画が増えているし「コマ割り」というのが日本独自とか言われるけど、それは漫画を知らない人が多い。

 「コマ割り」って、手塚治虫という人が紙に書く漫画に動きを取り入れるために、自然的に生まれたもので、音や動きのないものが「コマ割り」のおかげで躍動的になる。スマホの普及とかいうけど、「まんがでわかる」とか見たいな漫画ならいいかもだけど、物語として読む漫画は「コマ割り」がないとと思う。アニメの巨匠である宮崎駿の「風の谷のナウシカ」もしっかりと「コマ割り」で書かれている。

 この「ドロヘドロ」はナウシカと意識しているような画風のダークファンタジーで、魔法で恐竜の顔にされたカイマンと友達のニカイドウとが普通の人間の住むホールでは魔法使いがきて悪さをするために、魔法使いを狩るカイマンやニカイドウのコンビが活躍している。なぜカイマンは頭が恐竜になってしまったのかがわからない。記憶喪失でニカイドウとあった時からの記憶しかない。

 カイマンは自分の過去と取り戻すために魔法使いの住む世界へと向かうようになる。そしてそれを助けるようにニカイドウも魔法使いの世界にいくのだけれど、実はニカイドウは「時をあやつる」魔法使いだったり、敵である煙(えん)という全てをキノコに変える魔法使いのファミリーに命を狙われたり、実は見方で協力してくれたり、複雑にいろいろが絡みあいながら混沌(カオス)に入り込んでいく。

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 まあ、このカオス感がたまらない。「風の谷のナウシカ」もアニメもすごいけど、漫画はダークファンタジーで最高だった。「指輪物語」だったり、「ハリポタ」だったりを読む面白さがある。ちょっと前に流行った『ゲーム・オブ・スローンズ』なんかもそんな感じがある。ゲームに夢中になって廃人になりたくはないけど、この世界に入っていたいと思い始めると漫画って最強のものになったりする。この週末でなんとか読み切りたい。

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