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読書日記24

バイリンガルニュースMamiの文字おしゃべり

 Podcastに「バイリンガルニュース」という作品があって、その番組のMCであるMamiさんのエッセイ集。何年前かの作品で続編もでている。書籍になっていない電子書籍だけど面白くて読んでしまった。外国の紹介とか面白い作品とかが書かれている。Podcastの方は昔は過激でよく相方のMichael(マイケル)と喧嘩をしたり、猫が死んだので番組をやめるといったり、奇抜というかちょっとフェミニストな部分とアメリカバンザイ的なところもあるけど、基本的に天文とか生物とかサイファイとかがメインで「特別編」として来るのは天文学者であったり、生物学者であったりする。

 人気もあるので聞く人はすごく聴いているとは思うけど、僕は長いのと脱線するのでちょっと聴かない時期もあったりした。アメリカといっても色々あって僕が知り合った数少ないアメリカ国人は「僕は生まれてこの方自己主張したことない」と言っていた。日本語を習ってる英会話の先生だったけど、「まあそりゃそうだろな」と思った。アメリカ人・日本人とかの括りって難しいと思う。そういう意味では優れている国と優れていない国とかの堺はないけど、日本に住んで日本の批判を外国目線でするのもいいんだけどねとは思う。

 PodcastはMamiさんのほうが日本語でMichaelのほうが英語で「バイリンガル形式」という手法で会話が進んでゆく、無料で聴けるし心地よい声で進んでいくけど編集を一切しないで作ってしまうので手作り感満載なのと、言い合いになってくるとMamiさんも英語になるのでよくわからなくなるw 会員というかアプリでサブスクするとスクリプトが読めるので英語学習をする人には楽しいかもしれない。

 顔を出さないといのですごく面白いというか、そこまで隠すというのはきっと「子役」のようなテレビに出てた人か親や知り合いがテレビに出てほしくない人(官僚・政治家・財閥系・テレビでも報道の人とか)だろうなという推測はできる。村上春樹でも顔写真はあるしラジオのパーソナリティーでも写真はあるので「何もない」というのはめずらしい。アベマTVにゲストで出たときには動物の頭の(うさぎ?)を被って出演してたのには笑った。「MAN WITH A MISSIONじゃん」とも思ったw

 エッセイは面白いというか才能さえ感じる。内容は女子向きなので男が読んでもというのがあるけど、noteのようなものに書いているなら見本(お手本)になるような文章という感じがある。説明・感情の入れ方・評価・方向性など伝えたい部分はすごく伝わるし、淡々と書いてあるようでそこにしっかりテーマ(問題点)を入れて少ない字数でキレイにまとめてある。人気はあるらしくアプリにはエッセイを載せてるらしい。

 文章とかだけでなく聞き役としてもすごいけど(時々暴走する)けどメッセージ性の強い人達というか、趣味でやってるだろう世界の中では最大級のコミュニティだろうなとは思う。

 英語学習用に作られているのか、最後に難しい英単語とか新しく作られた英単語が書かれている。そういう意味では教材というか英語学習のコラム的なのも面白い。Mamiさんは外国に留学したことがなく東京に住んで普通に大学にいき英語をペラペラにしたらしい。まあすごいなという部分というか頭がいいんだろうなと思う。

 TEDとか英語のYouTubeとかを観る機会が多い。ちょっとは意味がわかる様になっているので、聴いていても眠くはならないのだけどw 一つはジャパンイングリッシュというか学習用というか「山を登りましょう」みたいなスパルタ式のが日本人に多いのとルーティンというかが外国では多いのが特徴だなと思う。外国のって「毎日こうしてます」みたいなものの多さも印象に残る。

 どうしたいんだろうという視点にたつと「みえるもの」ってあるけど、パソコンとかでオフィスワークをする人たちってYoutubeやテレビを観ながら作業をするということが難しい。時間もそうでラジオのような時間・地域の限られたものを聴いてというのは中々難しい。そういう中で自由な時間に聴けてとなるとPodcastのようなものになるんだろうなというので海外で盛んなのはよくわかる。

 日本のネットって遅れているというけど、選べば特に問題はないし、他の国のように管理されているものを観るというのもどうかな?とは思う。英語が必要な社会になれば覚える人も増えるし、英語を覚えましょうから楽しみましょうに変わるというのは面白いことだと密かに思っている。色々な発言をしたり、そういうものを評価したりする文化が偏ってる日本で「しっかり意見を言う」というのはすごく貴重で面白い。読んでいて痛快になった。

 

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