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かくれんぼのお雛様【和歌山】
昨年、和歌山・海南市役所跡に建てられた図書館「海南ノビノス」。絵本の蔵書数が日本有数の由、小さな子どもたちから年配の方まで、いつも和やかににぎわっています。
そんなノビノスで、お雛様がかくれんぼ。絵本の棚のあちらこちらにそっと隠れるようにたたずんでいました。
前を通り過ぎてから、戻って二度見した官女。子どもたちの内緒話をこっそり聞いているような……。
三人並んでいる姿を見慣れているだけに、一人でいると少しミステリアス。
『セロ弾きのゴーシュ』の陰にもお雛様。
静かに微笑みつつ、宮沢賢治を勧めています。
段飾りに整えられたお雛様は豪華で美しいのですが、こんなふうに自由な飾り方、お雛様が身近に感じられて素敵だな、と思いました。
古来、日本でははっきりと分かれていたハレとケの文化。ハレのお雛様も形を変えつつ、次の世代につないでゆくことが大切ですよね。
海南ノビノスにはスターバックスが併設されているため、いつも私はサーモスのマグボトルを持参。ミストのトールを淹れていただき、本を読みながら少しずつ飲むのが楽しみとなっています。
とはいえ……やはり忙しい毎日……。そんな時間が取れるのは月に一度あるかないか……。
それでも、大切な癒しのひとときなのです。
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