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ご家族向け もしかして、うちの子は拒食症?
拒食症は神経性やせ症といいますが、拒食症という言葉のほうが世に広まっているのではないかと思い、題名には拒食症と書きました。
本題の前に・・・
自分があまり長い文章を読むのが苦手なので、短い文章になりがちです。
さくっと読めると思いますが、物足りないかもしれません。
note初心者なので、ご勘弁を。
それはさておき、
ご本人やご家族からうかがう、患者さんの食事にまつわる様子です。
食べる順番にこだわる、一口が小さい、何でも凍らせて食べる、食べ始めるまで、食べ終わるまでにすごく時間がかかる、食べているところを隠す、家族にたくさん食べさせる、遠いところまで買い物に親を連れていく、こだわりの食べ物を手に入れるため何軒でもコンビニをはしごする、お店で商品を選ぶのにすごく時間がかかる、必ずカロリーをチェックしている、糖質・脂質など気にしてチェックする、挙げ句なにも買わない、料理してるとどんな調味料を使っているか監視する、台所を占拠する、食事の事に親が口だすと怒る、暴れる、喧嘩になる、健康食品や低カロリー、低糖質の食べ物を好む、大食いしてる人の動画ばかりみている、日に何度も体重計に乗っている、何度も鏡を見て自分の体型を確認している、等々。
食べないから食べたくないように周りからは見えるけれど、本当は食べたくて仕方がない。
でも太りたくないので、食べてしまったら太らないように、吐いたり、下剤がどんどん増えたり、口に入れて飲み込まずにペッと出したり、脅迫的に運動をしたり。
すごく痩せているのにアクティブに動き、勉強も一生懸命。
周囲の人々は心配しますが、
「元気です」
「大丈夫です」
「わたしより痩せてる人は沢山います」
と話します。
ご家族も含め、回復への第一歩は、
「これって症状だったんだ・・・」と気づくことからです。
症状がお子さんを覆い隠して、乗っ取られたかのようになっているかもしれません。
そのような時にも、本来の健康なお子さんの姿が見え隠れしているはずです。
痩せが進み、病気が長期化すると、病気の症状の部分がお子さんの性格のように思えてきてしまい、
「以前はどんな風にしてたか、どんな性格だったか、思い出せない」
とおっしゃるご家族も多くいらっしゃいます。
病気を知ることで、症状と本来の健康なお子さんの部分を区別して見られるようになります。
色々なきっかけで始めたダイエットが、色々な要因やストレスが重なって
過度な食事制限になってくると、あっという間に体重が極度に減少し、
体が飢餓状態に陥ることで、心や体に様々な痩せの症状が出てきます。
死亡率も高い病気です。
単なる行き過ぎたダイエットで終わらないこともあります。
最近、食事の量が極端に少ないとか、食べ物や食べ方への異常な執着やこだわりを感じたら、早めに受診しましょう。
摂食障害を診られますと謳っていても、適切な治療が受けられる病院は少ないのが現実です。お近くの精神保健福祉センターに問い合わせてみるのもよいかもしれません。
自治体が主催にしている家族教室にまずは参加してみるのもよいかもしれません。
もしかして、うちの子は拒食症かしら?と思ったら、早めのご相談を。