食事を制限して、体が飢餓状態に陥ると、回復期には、過食衝動が訪れます。これは、体が自分を守っているのです。 痩せ真っ只中にいる時には、食べないと回復しないことは頭ではわかっているけど、このまま食べ続けていったらどうなるのか、どんどん太ってしまって、止まらなくなるのではないか・・・ 多くの患者さんが心配されます。 大丈夫です。 回復していく患者さんたちを見ている実感としては、 その方の丁度よいところで過食衝動も体重も落ち着いてくる印象です。 その頃には、摂食障害の病気の
どの職業もそうなんだとは思いますが、心理士とひとくくりに言っても、色々な人がいます。資格も色々、拠って立つ理論も色々、ゆえにアプローチの仕方も色々、得意分野も色々。資格があるから、どんな相談にも応じられるというわけではありません。 心理の資格の中で、一番有名なのは臨床心理士でしょうか。 臨床発達心理士、学校心理士、産業カウンセラー等々、分野によっても色々な資格があります。 最近は、心理の国家資格として公認心理師もできました。 通信講座の受講で取得できる、心理資格も色々あるよ
拒食症は神経性やせ症といいますが、拒食症という言葉のほうが世に広まっているのではないかと思い、題名には拒食症と書きました。 本題の前に・・・ 自分があまり長い文章を読むのが苦手なので、短い文章になりがちです。 さくっと読めると思いますが、物足りないかもしれません。 note初心者なので、ご勘弁を。 それはさておき、 ご本人やご家族からうかがう、患者さんの食事にまつわる様子です。 食べる順番にこだわる、一口が小さい、何でも凍らせて食べる、食べ始めるまで、食べ終わるまでにす
まだ読んだことのない方は、ぜひ手にとっていただきたい本です。 「絵本」なのですが、内容がとてもよくまとまっています。 摂食障害の症状から、こころや体の状態、病気と距離をとって客観的に眺めること、摂食障害の心理教育で大切なことがつまっています。 もともとの健康な自分に摂食障害オバケがくっついてきて、病気の沼にどんどんはまっていくと、オバケと自分が一体化したかのような状態になります。ご家族は、お子さんの性格が変わってしまったかのように感じますが、これは摂食障害オバケが覆いかぶ
私の働いている病院には、小学生から大人まで、様々な年代の摂食障害の患者さんがいらっしゃいます。 学生時代に摂食障害を発症された方が、一時回復に向かって就労された後、続けることがなかなか難しく職を転々としたり、仕事のストレスから再発してしまうお話しをよくうかがいます。 周りの視線が気になる、人が食べている様子が気になる、人と関わるのが苦手、様々な理由から食事を他の人と一緒に取ることが難しいので、ランチタイムが苦痛で辞めてしまう方、昼食時間を避けて働く方等々、みなさん苦労され