Commitment and Consistency
今日のタイトルは「誓約と一貫性」です。
先日、出席した結婚式でも永遠の愛を誓い、署名し、リングを交換
していました。
「コミットメント」は日本語としてもそのまま使われていますが
「コンシステンシー」は「一貫性,言行一致,矛盾がないこと」と
いう意味です。
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告がかつて、日産時代に
「コミットメント」を「必達目標」の意味で使っていたと記憶
しています。結果を出すことを公言する・公約するという意味
合いです。
「コミットメント」は非常に広い意味で使われています。
経済学では「特定の行動しかとれないようにするための実効性のある
仕組みをつくる」という意味です。
心理学では「自分が発言したこと・公言したことに対して、無意識の
うちに『一貫性』を求める傾向がある」と考えます。その為「目標を公言
することで達成せざるを得ないと思い、結果として目標達成に近づく」と
されています。
結婚式での誓約も上記の心理学の考え方と一致しています。
3組に1組が離婚している現状では、誓約の効果には限界を感じますが、
逆に言えば、結婚生活を長年続けている残りの2組の夫婦には「一貫性」が
有効に働いているのかもしれません。
何か目標を決めて達成しようとする時に、まわりの人に宣言し、紙に書き
出して目につくところに張ることで、時には挫折しそうな心に歯止めを
かけるようなことをやった経験のある人もいるでしょう。