シチリアワイン物語
2019.3.4、エトナ山の麓のワイナリーでテースティングランチ。
エトナのワインはエレガントで好き。
その地区でワイナリーに行きたいと、リクエスト。
シチリアって、国際品種や北イタリアの品種を多く作っているイメージがあり、ずっと不思議だった。
昔スペイン領だったりフランス領だったりしたからかなぁ?と予想していたけど…
それがここに来て説明を受けて納得した。
サービスをして下さった好青年のスタッフの方が『まず、シチリアワインの歴史も知ってもらいながら味わって』と…
どこから話すの?紀元前から(笑)?時間足りると思っていたら…
意外と近代史でした。
昔は、ここを見渡す限り葡萄畑だったんですよ。でも、ここに来られる間に、オレンジやオリーブの畑も見かけませんでしたか?
実は、つい近年まで北イタリアやフランスに出していた。ブレンドする為に。
でもそれは、労働力の搾取でもあったのだ。
安く買い叩かれていた。
葡萄畑と言えば"苦労"の代名詞のようになっていた。
第2世界大戦後、畑を捨て、アメリカなどに移民していくものも増えたり、柑橘の畑にしたりしたそうだ。
ほんの近年まではシチリアで作られたワインの70%は瓶詰めされずブレンド用に外に出されていた。
しかし、それではいけないと、捨てられた畑を耕したり、柑橘の畑を葡萄畑にすることやシチリアワインの品質の向上に努めブランド力を高めるなどの努力が実り2018年は、70%がシチリアで瓶詰めされシチリアワインとして世の中に出ていると話してくれた。
素敵すぎた、グリッロとカタラットの白ワイン。ウエルカムワインとして出されたけど…
これが一番ハートに響いた。
白花や南国フルーツのような心地よい香りと果実味の甘さもありますが、キリッ最後は酸味がくる、説明して下さった青年のように誠実で清く正しい美しいワインでした。
残念ながら、日本には輸出してないそうです。
一緒に行ったI ちゃんに「もう!日本に帰ったらワイン飲めなくなるじゃないですか!責任取って下さいよ💕」
その気持ちわかるよ…
いつも私がそうだから…
対処法は、芋焼酎でリセットする(笑)
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