教師の意義、やりがい
うつ病になって教師を辞めた男の話⑤
『教師ってなぁ、苦しいことが8とか9で、やっててよかったなぁってのが1とか2ぐらいよ?』
3年目、4年目くらいで言われた言葉です。
うつ病になって教師を辞めた男なので、教師のつらい部分をつらつらと書き綴り、同じような人をこれ以上生み出したくないという気持ちがあります。
でも、教師という職業が間違っている、やりがいがないわけではありません。
教師のバトンというタグが出回ってます。
教師のなり手が減っている!
そう感じた偉い人が、現役教師に、
#教師のバトン
とつけて、教師のやりがいを訴えて!
といったところ、現役の教師たちが、教師のやりがいどころか、ブラックなところばかりを紹介して、ますますやりがいを感じる人たちを減らしたといいます。
教師にはやりがいがないのか?
始めに書いたように、苦しいことが8割、9割を占めるのか?
そんなことはありません!
・・・たぶん。
そう言い切れないのは、僕自身が結局うつ病に侵されたからでしょうか。
前回、時系列で僕の職歴を書きました。
途中から「楽しい」という言葉を書かずに。
楽しかったんですよ?それぞれの学校で、楽しいこと、笑ったこともいっぱいあった。楽しんでいる時間もあった。
今でもそれは思い出せる。
それでもうつ病になったんです。
うつにならない教師のほうがいっぱいいるのに、僕がなっただけ。
「だけ」ではないか。
職種の中では精神を病む人の割合が多いのが教師ですし。
なぜそんなことになるのか?
それを考えるのは、またいつかにするとして、
今日はやりがいと、なる前に、なった時に味方がここにいるよ、ということだけ伝えたくて書いてます。
教師は楽しいです。
子どもたちってのは、結局前向きです。
前向きな子が多い。
話を聞いてくれるようになると、純粋に信頼感を持ってくれるようになる。
成長していく姿が美しい。
その支えになれることの幸せったらない。
そもそも鬱になるほど考えて支えなくても自分たちで生きていける。
大人になって一緒に飲める。
授業中たくさんの子どもを相手にしているから色んな表情が見られる。
自分と価値観の違う生き物がたくさんいるわけだからこっちも成長できる。
そしていろいろな意味で衝撃を受ける。
逆にこっちが支えられていることに気付く。
などなどなど。
本当に、たくさんの幸せを得ることができる。
貴重な体験がたくさんできる。
じゃあ、なぜ精神疾患につながる割合がほかの職種より多いのか?
『教師』というシステム自体が、破綻しているような気がします。
僕は、非常勤講師の仕事の中で、「日本語指導」をしたことがあります。
外国籍の子で、親の都合で日本に来て、日本語が満足にしゃべれない子に日本語を教える仕事です。
外国人労働者の増加に伴い、どんどん増えている、外国から来て、日本語のままならない子どもたちのための仕事ですね。
僕が受け持った子たちは、フィリピン籍の子どもたちでした。
「勉強がしたい!」という意欲にあふれた子どもたちでした。
フィリピンでは、満足に教育を受けられない子どもたちがまだまだいるそうです。
義務教育、就学率が、国によって全然違うんです。
「学ぶ」「学べる」ということに対する意欲、考えが全然違うんです。
その教育に対する、意欲、意思、意志、権利、義務、
その辺が大きくかかわっている気がします。
日本の教育システムが大きく破綻してきている原因は。
まだまだ勉強不足でわからないことだらけの僕ですが、
そのしわ寄せが、教師の心に寄っている気がします。
多分これ、あってると思います。
確実ではないけど、確信に近いものがある。
そんな、不確定なことは文章で表ざたにするべきではないような気もしますが、
まぁ、僕みたいなもんがちょろちょろっと書いたところで影響はないから大丈夫でしょう笑
だから!心が苦しい人!
あなたのせいじゃない!
教育のシステムのせいだ!笑
何かのせいにすればいいじゃない。
心を悩ませているあなたは、
とても心の優しい人なんだから。