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7月9日 『レジ袋のジレンマ』
7月1日を以て、日本は私のようなコミュ障にはとても生きづらい世の中になってしまった。ご存知の通り、レジ袋有料化事件である。
この事件のせいで、コンビニにふらっと立ち寄ることが億劫になったといっても過言ではない。もはやなんにもコンビニエンスではない。一言も発さずに入店と退店を行えることに価値があったのに。レジ前の面倒な問答が増えたせいで、コンビニは小さなストレス蓄積の場となった。
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某コンビニエンスストアにて、ホットスナックと飲み物ひとつを購入。お金をトレーに置いて、ポイントカードを財布に入れようとしたときに、袋はどうなさいますか?と店員が聞いてきた。制度が導入されてまだ僅か数日、以前ならばお金をトレーに置く頃にはもう袋に入れられた商品がもう準備されていて、それを受け取るだけでよかった。今まではそのステップを無意識のうちに駆け上がっていたから、レジ袋の有無なんてふいのワイルドピッチには戸惑ってしまうのだ。
あくまで個人的にだが、私はレジの前でゴタゴタしたくないタイプの人間だ。金を払って商品受け取ってサヨウナラ、これがコンビニの一番の利点ではなかろうか?店員側もこんなめんどくさい手筈は踏みたくないと思うのだが。コロナコロナ騒がれるこの時勢になんでこんな、接触が増えそうなシステムを増やすのか。レジ袋が環境に悪いなんて、小学校低学年の社会の授業のときぶりに聞いたが。
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「あ、大丈夫です」と早口で言った。言ってしまった。言った直後に(しまった...)と思ったが、もう引き下がれない。商品の小計はキリのいい270円。トレーには私が出した320円。ここに3円や5円追加されるとお釣りが想定の何倍にもなってめんどくさいし、それになんか3円や5円を損した気分にもなる。これがジレンマ。
レジの上には包装されたホットスナックと飲み物が、早く受け取ってくれと言わんばかりに置かれている。擦り切れたポイントカードをしまい、お釣りの50円を慌てて財布に入れる。財布をカバンに無造作にしまうと、左手にホットスナックと飲み物を窮屈そうに抱えた。同時に摂取できない代物なので、飲み物は背負っていたリュックの横ポケットへ。ホットスナックは冷めないうちに食べる。あーレシート貰い損ねた!
こんなことなら最初にレジ袋くださいって言えばよかったな...。これから先、何度もこんなことになるのだと思うと、コンビニにほんの少し入りづらくなったような気がした。全国のコンビニ店員さんもといいろんなお店の人頑張って...。
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そして今朝、横ポケットに入れたまま忘れていた飲み物がひょっこりと顔を覗かせた。メイのバカ!もう知らない!