プライドについて

日々の生活は淡々として平穏かと思えば、土砂降りの雨の中を傘もささずに歩かなければならないような一幕もあったりするから大変。
お金、人間関係、家族、仕事等など⋯本当に挙げたらキリがない。
歳を取るに連れて段々と様々な出来事に対する対処法を経験値に合わせて身につけていくものなんだけれども、そうはいっても過去は流れていき、日々は毎日更新されていくものだから、必ずしも過去の経験が活きて解決できるようなことばかりではないのが常でもある。
加えて、この年⋯58歳!⋯になると知らず知らずのうちに自分の中に根を張る「プライド」なるものを自覚することも度々。
若い頃は「あいつ、プライドの高い奴だなぁ」なんて陰口を言っていたものだが、いざ自分自身のことになると、その扱い方に手を焼く。
⋯というか、手を付けられないほど厄介だ。
怒られたわけでもなく、嫌味を言われたわけでもなく、無視されたわけでもなく、何が気に食わないのか自分に問いかけると、私を通り越して知らないうちに決められたり、実行されたり、はたまた、それが結構うまくいって順調だったりしていることが気に食わないのである。
いやいや(笑)喜べばいいじゃん!と思ってもなかなか本心ではそうはならないもの。
しかし、そんな感情に気づいて素直に認めるだけで結構色々なことに気づかされる。
私の場合は、
とっくに自立できてる相手に任せられない自分であったり、
相手の能力を見極められない自分であったり、
なぜかどこかで根拠のない自分の万能感に浸っていることであったり⋯。
なるほど、自分の中には自分が知らなかった色々なものが渦巻いているんだなぁと、ちょっと感慨深くなるとともに、人に対して同じようなものを感じたときに自然と何とも言えない同情が生まれ優しい気持ちになれる。







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