無題 日記と創作のはざま

5月23日(土)晴れ

これは日記だ。公開して読む人がいるからといってその人達によく思われたいとかあぶない奴だと思われないようにするために、嘘偽りを書くと日記としての存在意義がなくなってしまうのでやはり正直に書くことにする。結局はそれが僕なのだからどう思われたところでしかたがないことだとあきらめる。目覚めた時は気分がよく起きてからすぐにやりたいことをひとつずつこなしていった。今日は遅く起きたので基本休憩は無しだ。順調に事が進むことは気持ちよくテンションも自然と上がった。しかし休み無しで動いたツケは入浴中突然やって来た。訳もないのに悲しくなり、ブルーな言葉が浮かんでくる。泣きそうな感情に凌駕される。いわゆる静かなハイの始まりだ。やばい。

僕はゆっくりとお湯に浸かりお湯の中を歩き始める空は青から紺色へと色をかえてゆく僕はひたすらお湯を掻き分け進むそれは毎日のルーティンで慣れたものだ水面の波は一度たりとも同じ模様ではないのに僕は何度もただ同じルートを周回しスタート地点に戻るこれは僕の今の人生に似ている毎日に同じ日はないのに毎日同じ場所にいる強いて言えば輪っかの中をぐるぐると走り続けるネズミ笑えるいつもはこんなこと思わないのに空はいつしか濃紺から漆黒へと変わる歩道の丸いライトが眩しく光ってその回りには無数の虫が飛びかっている僕は心の中で虫達に呼び掛けるおいそのライトはお前達に必要なものじゃないだろそれを手にいれようとするのは無意味だぜただの体力の消耗だでもお前達は本能としてその輝きに惹かれるんだなもうその惹かれる気持ちには理由なんてないよなわかるよその気持ち近づきたいという衝動に抗えることなんて不可能なんだきっとお前達は明日の朝には力尽きて地面に転がる運命なんだろうきっとそれがわかってても沸き上がる衝動には勝てない勝てやしないんだ

泣きそうになりながら浴場を出て泣きながら車を運転した。家族はもう自分の部屋に戻っていて顔を合わせることがなく助かった。家族には心配をかけたくない。それは2度と入院しないという決意の次に大事な自分との約束事だ。次のやりたいことは…筋トレだ。泣いているからといってやらないという選択肢はない。泣いていてもやりたいのだから。僕は泣きながら筋トレのルーティンをもくもくとこなした。母親がみたらきっと固まるだろう。いやトラウマになるかもしれないな。泣きながら筋トレて…カオスだろ。この場面を見られないようビクビクしながらルーティンを無事やり遂げた。次はコメディドラマ。筋トレで少し気が紛れてはきた。ブルーではあるがもう涙は止まっていた。今日が最終回。観ないという選択肢はない。ブルーなのにドラマはおもしろくブルーなのにここまでやり遂げた達成感に包まれる。ハイでありブルーである気持ちの混濁。そして僕は頓服薬を飲んだ。明日までに安定の自分を取り戻さなければならない。そのためには休むことねむることが必須だ。そしてやることの残りひとつ。つまりこの日記を書いている。


やりたいこととやらねばならないことは違う。自分の約束事として~ねばならないはしない。しかし、ハイの時はやりたいことをすべてやってしまう。安定の時は、やれた分だけでいいかと思えるのに。僕は今あの虫達と同じだ。せめてこんな日が少なくなることを願う。そのためには自己管理が必要だ。生きるために病気をコントロールする努力をしているのか、病気をコントロールするために生きているのかわからない。無限ループ。せめて明日は安定の自分に戻れてますように。

祈り祈る

AIのstoryいい曲、今聴いてる…。

日の光がやさしく照らしてくれる



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