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余白

中学を卒業してからの4年間は、簡単に言えば伏線回収の連続だった。伏線という言い方は少し違うかもしれない。夢だったり、憧れだったり、やりたいことだったり。それらをひたすら形にしていった4年間だった。
友達と一緒にお弁当を食べること、放課後に友達と寄り道をすること、学校行事を全力で楽しむこと、毎日どうでもいい話をしながら過ごすこと、好きなものを好きと言うこと、何も考えずに無邪気にはしゃいでお腹がよじれるくらい笑うこと、文章をたくさん書くこと、ライブに行くこと、言葉を集めること、憧れの地へ行くこと。
本当に色んなことを叶えてきた。自力で掴んだものもあれば運が味方してくれたもの、みんなで作りあげたもの、誰かがアシストしてくれたもの、様々な形でわたしは夢を現実にしてきた。
ひとつひとつ振り返ってみると一人だと叶えられなかったものの方が多かった気がする。やりたいことをやったり夢を叶えたりするにはある程度条件が揃ってないと難しい。そういった面でも恵まれていたのだ、きっと。


でもこの幸せを噛みしめるほど違う気持ちが芽生える。わがままな話だけどただかつての夢や憧れを回収し続けることを人生の目標にしたくなかった。過去ありきの生き方は嫌だ。
もっとわたしは今や未来に向き合って生きるべきだと思う。過去を取り戻すために大人になるんじゃない。もっともっと、色んなものを切り拓いていける気がする。
もう今は去年のように「幸せになるのが怖い」と思うことはない。死が救済と言われるこの世の中で自分の人生を諦めずに生きたいと思えるようになった。諦めることばかり学んできたけれど、本当はまだなんでもできるんだ。なんだってできるんだ。それだけの余白がきっとまだある。

ここまで書いてみて、自分の思考の変化に改めて驚く。去年は、高校生の時は嘘でもこんなこと言えなかった気がする。もちろんどちらが正しいとかはないけれど自分の変化を感じられるのは面白い。noteのおかげでそれを追うことができる。続けててよかった。

もっと自分への解像度を高めていきたいなー。わたしはわたしが何者なのかまだよくわかっていない気がする。できることできないこと、得意なこと苦手なこと、漠然としかわからない。
ありがたいことにわたしのnoteを好きだよと言ってくれる人が一定数いるので、この場を使ってとにかくたくさん書いて自分のことを見つめていこうかな。この先余白を染めていくためのヒントも見つかるかもしれない。

しんどいことも嫌なことも死にたくなることも普通にあるし、消しゴムでどれだけ擦ってもなかなか消えない黒い過去(だいぶ薄くなってきた)に苦しめられたりすることだってある。でもわたしはわたしの人生、悪くないなって思ってるよ。また明日も生きようね。

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