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冬がはじまるよ

日が落ちるのが少しずつ早くなり、薄手の長袖でも心許なく感じるようになりました。皆様いかがお過ごしですか。



だんだんと冬が近づいてきて、また考えることが増えてきた。もう会えない友達のこととか、10代がもうすぐ終わることとか、成人式がめちゃくちゃ怖いこととか、ずっと続くと思ってた幸せは本当は永遠なんかじゃなくて何かの拍子であっという間に崩れ落ちてしまうこととか、忘れるとか忘れないとか。

19歳になってやっとわたしはわたしを大切にできるようになってきた気がする。遅いよ、なんで今なんだよ。もっと早く自分を大切にできる人になりたかった。もっと早くありのままの自分を受け入れられるようになりたかった。もっと早く自分を愛せるようになりたかった。
世の中にはわたしなんかよりもっと辛い目にあってる人がいて、わたしなんてまだそこまで酷いことされてないしわたしさえ折り合いつけてヘラヘラ笑ってればそれで済む話なのにこれくらいのことで死にたいとか舐めすぎでしょ、なんてそんな風に考えなくてよかったのに。あんたが舐められやすいのが悪いって言われて反論できなくて、そうだよねわたしが悪いから仕方ないよねなんて黙り込むことなかったのに。


10代が終わるの怖いな。年齢なんてただの数字だって頭ではわかってるけど、やっぱり10代と20代には壁があって一度越えてしまったら二度と戻ってこれないのが本当に怖い。いつか10代を振り返る時に、あの時はホントに子どもだったねとか若かったねとかそういう言葉を使いたくない。多感な年頃とか思春期とか「そういう時期だもんね笑」ってありふれた言葉で括って自嘲して笑うようなことはしたくない。簡単に言語化できちゃうようなものじゃないよ。真剣に悩んでぶつかって過ごした時間やその時感じたり考えたりしたことを、未来のわたしとはいえ他人が笑っていいわけがないのに。
でも、今はそう思っててもいつかそんな日が来てしまうかもしれない。それが怖いよ。忘れたいことも忘れたくないことも全部全部忘れて消えてしまうのが怖い。過去は変えられないし戻れないけど、でもいまの自分を確かに作ってきたひとつだから。どんな些細なことでも地続きで繋がってるから忘れちゃいけないのに。

そんなことを昨日スペースで話していた。考えてる事は沢山あるのにどう言葉にすればいいのかわからなくて、喋れば多少は頭の中を整理できる気がして久しぶりに開いたスペースだった。ポツポツと喋りつつどうにかこうにか書き進めていると、ふぉろわーからコメントが届いた。

『いまのみめちゃんがこれまでのみめちゃんを大事に思うことができるなら、過去は変えられなくても、「おそいよ!」っていう寂しさが少しはなくなるかもしれないと思います noteたのしみ!』

ああそうか。忘れたくないと願うのは、昔のわたしが自分を大切にできなかった分、今のわたしが過去も含めて大切にしたいって思ってるからだ。色んなことにとらわれずに、全部丸ごと抱きしめることができれば、未来の事も少しは前向きに捉えられるようになれるかな。素敵な20代にするぞーって言えるようになれるかな。
胸のつかえがひとつ取れた気がした。




もうすぐ冬がはじまるよ。みんなあったかくしてね。

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