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シロさんは節約の心の大師匠

 この間近所のスーパーで買い物をしたら5%引きのクーポンを貰った。

 このご時世一円でも安く買い物ができるというのはありがたいので大切に取って置いたら使用期限が切れてしまっていた。

 先週の日曜日から三日間だけのクーポンだったらしく、非常にもったいない事をした。

 たかが5%と言えども三千円買い物をしたら150円の値引きである。

 ああ、そのお金でちょっといいお豆腐が買えたじゃんと軽く後悔した。

 もっとも近所のスーパーでは決まった曜日に割引をしているお店が多くて割引デーには多くのお客さんが詰めかける。

 私が日常的に利用しているスーパーは三店舗でありそれぞれ特徴がある。

 Aというお店はとにかく基本的な値段が何でも安いが野菜の鮮度は今一つである。

 Bは値段は普通だが野菜の鮮度は抜群で素晴らしいが精肉コーナーが貧弱で価格も高い。
 
 Cは特に鮮魚に力を入れておりお魚を晩ご飯のメインにしたい時に利用しているが値引きシールを貼る時間が早いので夕方に私が出向く時間帯にはめぼしいものが無いという悲しい現実によく遭遇する。

 このようにどのお店にも一長一短がありここに行けば何でもそろうという便利なお店はなかなか無い。

 かといって一日に何軒ものお店をハシゴして一円でも安く良いものを買いたいという情熱も時間も無いのである程度妥協して今日はA.明日はBという感じで使い分けている。

 そしてごくまれにお昼の休憩時間に道の駅や直売所に立ち寄れた時は買い物パラダイスである。
 
 朝採れの特産品の野菜や果物なんかをここぞとばかりに買いあさる。

 車の中にはいつも保冷バッグを積んであるので氷さえあれば夕方まで痛むことなく問題なく持つ。

 そんな日は献立を考えるのも楽しくて午後からもウキウキで用事を済ませたりして早く晩御飯が作りたいなと思う。

 まあそんな僥倖は滅多になく基本的に平凡なスーパーのローテーションで晩御飯のおかずに変化をつけている。

 以前は一週間分の食材をまとめ買いしていたのだが、週の後半になるとどうしても野菜の鮮度が落ちてくるので今では二日に一度などこまめに買い物をするようにしている。

 たった一つの決め事は一度の買い物で使える予算は最大三千円までというルールを自分に課している。

 調味料やラップ、洗剤と言った生活必需品を買う時は多少オーバーすることもあるが基本的にはこの金額で収めている。

 もっとも負担の大きかった酒代も最近は休肝日が増えたので結構節約になっている。

 支払いが二千円代でおつりが来た時の買い物は勝ちである。

 そして帰宅してからすぐに家計簿をつけるのが習慣である。

 土日はどこかに出かけない限りはなるべく買い物もしないので基本的に週五日の食費は占めて一万円から少し足が出るくらいである。

 なので月の食費は三食でどうかこうにか四万円代をキープしている。

 それでも最近は物価が高くなったなぁと思う。

 特にラップなんてこの間まで398円だったのにこの間買ったら470円くらいして、うへぇ高っかと辟易したばかりである。

 まぁ、台所を預かる身としては一円でも節約ができるようにクーポンを無駄にしている場合ではないのだが。

 何でもかんでも値段が上がっている昨今、皆様はどのような節約術をお持ちだろうか?

 こんな事していますよという耳寄りな情報があればぜひ教えていただきたい所存であります。

 とまあ、そんなケチケチロジャーさん宅の昨日の晩御飯がこちら。

 昨日は豚ロース肉がメイン。

 厚みがそこそこあったので筋切りをしっかりして塩コショウをして小麦粉をはたいて溶き卵をたっぷりつけて少な目の油でこんがりと焼いた。

 焼き終わった後のフライパンの油をキッチンペーパーで軽く拭いてそこにケチャップとウスターソースをトポトポと投入。

 軽く煮詰めたら焼いた豚肉にかけてポークピカタの完成。

 もう一品は豆腐を使う。

 絹ごし豆腐を賽の目に切ってフライパンで乾煎りにする。

 角が取れて軽く焦げ目がついてきたらそこに牛のこま切れと細切りの玉ねぎを加える。

 そこに醤油、砂糖、みりん、酒、水を加えてアクを取りながらクツクツと煮こんでいく。

 その間にぬか漬けを切る。

 洗い物をしながらフライパンのお世話も怠らない。

 十分くらい弱火で煮たらとろっとしてくるのでこれでフライパン肉豆腐の完成。

 汁物は玉ねぎのみそ汁。

 よし、こんなものでしょうと思いながら妻を呼ぶ。

 いただきますをして熱いうちに肉豆腐を食べる。

 豆腐を乾煎りしているので香ばしくて味の絡みが良い。

 牛肉は冷凍をほんのちょっとしか使っていないがいい出汁が出ていた。

 玉ねぎの甘さも程よくてご飯に合う味。

 きゅうりのぬか漬けを合い間に挟んでピカタをいただく。

 即席ソースの風味と豚肉の旨味が合わさってこれもまたご飯によく合う味。

 妻はこのソースの味が好きなのでパクパク食べていた。

 メイン級の料理が二品あるちょっとご馳走感のある献立になったなぁと思いつつ腹八分目でご馳走様。

 昨日の材料費は豚肉が二枚で300円、卵は一個で20円、小麦粉は少ししか使っていないのでざっくり5円くらい。

 まあソースを含めても二人で400円はかかっていないと思う。

 肉豆腐も豆腐が78円、肉は小分け冷凍なので50円位、小ぶりな玉ねぎは一個で30円位調味料を足しても200円代だと思う。

 トータルで二人で千円以内に収まっているのは間違いない。

 大体毎日この位の金額で晩御飯を回しております。

 どうでしょうか?

 まだまだ無駄が多い!と思われる方がいらっしゃいましたらご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げまする。

 私の大好きな漫画「きのう何食べた?」のシロさん&ケンジの二人の食費が連載初期の頃は二万五千円でしたね。

 それが今では四万円になっていますので、信じられない物価高騰を感じますねぇ。

 シロさんレベルのバリエーション豊富な献立とはとても言えませんが、どうでしょうかウチも夫婦二人で四万円は結構努力していると思いませんか?

 

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