だんだん濃くなる
先月から暑さを理由に庭の手入れをサボっていたら草がボウボウになってしまった。
たいして広い庭でもないのだが雑草というのはほんの少しスペースがあるとわさわさと生えてきて質が悪い。
家の外回りのコンクリートにも雑草がびっしり生えているので抜かないといけない。
早朝にエイヤッと作業すればいいのだがなかなか気が乗らない。
そうこうするうちに手を付けるのが億劫になってしまうという悪循環に陥ってしまう。
たまに母がやってきてチョコチョコと草を抜いてくれるのがありがたい。
今週末あたりには手を付けなければと思っている。
最近は朝晩は随分涼しくなってきたので朝早くから作業をすればはかどるはずである。
そんな計画を立てながら今日もスーパーに行ってきた。
食材のストックが切れてきたのでインスタントラーメンや缶詰といった備蓄品を補充する必要があった。
後はいつもの買い物で肉や野菜を買う必要があったのでそれも目的の一つだった。
普段はあまりインスタント食品を食べることが無いので一度買うと結構長い間買わなくていい。
缶詰は日常的に使うのでマメに買いそろえている。
生鮮食品は冷凍できるものはガンガン冷凍庫に放り込むので割と保存がきく。
とりあえず必要な物は二軒のスーパーをはしごして買いそろえた。
帰宅して手洗いとうがいを念入りにしてから晩御飯の支度に取り掛かる。
まずは鶏肉を一口サイズに切り分ける。
それから玉ねぎとピーマンを細切りにする。
フライパンに油を流し入れて火を点ける。
まずは鶏肉を両面がこんがりするまで焼いていく。
火がある程度通ったら野菜を入れて炒めていく。
野菜がしんなりしてきたら塩コショウとケチャップで味をつける。
隠し味にカレー粉を少々入れるのがミソである。
仕上げにチーズを振りかけてフタをして蒸し焼きにしたら鶏肉のチーズ焼きの出来上がり。
お次はサバ缶を使った一品を作る。
サバ缶の汁を切って身をほぐす。
摺り下ろした玉ねぎにポン酢を加えてこれを味付けに使う。
お皿にサバのほぐし身を並べて上からポン酢をかけて卵の黄身をあしらったらサバ缶のおろし和え卵添えの出来上がり。
もう一品欲しかったので厚揚げをトースターで焼いて刻んだネギをたっぷり散らして竹虎の完成。
汁物は塩昆布とワカメのお吸い物で渋く決めた。
さて、出来たので頂いていこう。
エアコンの効いた居間にご飯を運んでもちろんお酒も持っていく。
今日のお酒はハイボール。
ウイスキー4対炭酸水6の割合で拵えたハイボールでまずは乾杯。
グイッと飲むと炭酸の爽やかなのど越しとウイスキーのスモーキーな香りが体中を吹き抜けていい塩梅である。
いつもビールからスタートだからたまにはこういった飲み方もアリだなと思って早くも二杯目を作る。
クイッとハイボールを飲みながらまずは竹虎から箸をつける。
厚揚げの焦げた部分を虎の縞模様に見立ててねぎの緑を竹で表現した江戸から伝わるオツな一品である。
醤油をタラリと垂らしてパクリと食べるとこんがり焼いた厚揚げのカリカリフワフワした歯応えとネギのショリショリ感が合わさって滋味にあふれている。
渋い一品ながらお酒のお供には頼もしい。
お次はメインの鶏肉のチーズ焼きを食べる。
チーズをたっぷりかけているので食べる時に伸びるのが楽しい。
熱々をハグッと食べるとトマト味のソースにチーズのコクが加わって間違いのない味である。
ボリュームもあってメインにふさわしい一品だ。
当然ながらハイボールにもバッチリ合う。
おっともう一品あるんだった。
サバのおろし和えは玉ねぎの甘みとポン酢の酸味がちょうどいい。
卵を崩して全体にまぶすと味がこってりしてうまみが増す。
これはご飯のおかずにもいいなと思いながらモリモリと食べた。
合間にお吸い物を飲みながらハイボールの杯数が伸びていく。
おかずが潤沢にある時の晩御飯は気持ちが豊かになって良い。
今日もたっぷりと時間をかけて晩御飯を楽しんだ。
残り物はほとんど出なかった。
ああ、今日もよく食べてよく飲んだ。
四杯目で止めていても良かったのだが五杯目にいったのは意志の弱さか。
酒飲みはかくも意地汚いものでして。
いやはや明日に残りませんように。