今が旬ですよぉ。
今日はブリの日なのだそうだ。
ブリを漢字で書くと鰤であり旧暦の十二月を表す師走の文字が含まれているのと20日を2(ぶ)0を(り)と読むことが出来るからだそうだ。
ブリというのは出世魚で関西では縁起のいい魚としてお正月によく食べられている。
呼び方は幼魚のツバスから始まってハマチ、メジロ、ブリとなる。
ちなみに関東ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリである。
同じ魚でも全国で呼び名が違うという事はよくあるのでこれ以外にも地方ごとにローカルな呼び方があると思う。
私の地元だとブリと呼ばれるよりもハマチと呼ぶ方が一般的である。
冬の時期になるとよく獲れるのでお刺身や切り身がわりと安価で手に入る。
養殖物も多く脂の乗りは抜群だが少々生臭い事もある。
これまでの人生で一番おいしかったブリは職場の同僚が釣ってきた天然物で船の上で活〆にしたそれを刺身で頂いたが衝撃の食体験だった。
鮮度も抜群で釣った後の処理も丁寧にやると養殖物に比べてここまで味が違うのだなと感動した。
刺身の角がピィンと立っており醤油に着けるとパァッと脂の花が咲く。
ワサビを大目に着けて頬張ると思わずうっとりすること間違いなしである。
その体験以来ブリってすごいものなんだなぁと思うようになった。
他にブリを美味しく食べる方法としてはしゃぶしゃぶがある。
刺身よりも薄く切った身を昆布でだしを取った鍋でサッと色が変わるくらいまでお湯にくぐらせてポン酢で食べるとこれがまたたまらない。
熱が加わったブリはうまみが倍増しておりホロホロと口の中でほどけていく。
存分にしゃぶしゃぶして楽しんだら一緒に煮込んでいる野菜を頂く。
これがまたブリの出汁が絡んでたまらない味。
締めはもちろんお米を入れて雑炊にする。
ブリの出汁を存分に吸い込んだお米一粒一粒がしみじみ愛おしい。
余った骨周りのアラはブリ大根にしても良し、塩焼きにしてほぐしてお茶漬けにしても良し、骨もこんがり焼けばいい出汁が出る。
ブリというのは優秀な魚なんだなぁと思う。
今年のお正月も食べられたないいな。
そんな事を思いながら昨日の晩御飯のお話を。
ここまで読んでいただいて完全にお魚頭になっていると思いますが、昨夜はお肉料理でした。
まずはひき肉をよくこねる。
そこにおからと片栗粉、卵、牛乳、みじん切りの玉ねぎを加えてさらにこねる。
味付けは塩コショウとナツメグ少々、隠し味にニンニクパウダー。
よく混ぜて全体が馴染んだら少し休ませておく。
その間に副菜づくり。
フライパンで細切りにしたベーコンをカリカリになるまで炒める。
レタスを千切りにしておく。
玉ねぎをスライスして水に晒す。
レタスと水を切った玉ねぎをお皿に盛りつけたらカリカリベーコンを上にパラリと乗せる。
味付けは塩とオリーブオイル。
これでベーコンのカリカリサラダの完成。
もう一品は小松菜を細かく切ってゆかりふりかけで和えたちょっとした小鉢。
汁物は小松菜と玉ねぎのみそ汁。
ではメインの仕上げ。
肉種をパンパンと成形して薄く脂を敷いたフライパンで焼き上げる。
火加減は終始弱火。
フタをしてじっくり蒸し焼きに。
火が通ったら取り出してフライパンにゆず果汁とポン酢、酒を入れて少し煮詰めたらポン酢ソースの出来上がり。
ようし、出来たぞぅと思いながら妻を呼ぶ。
昨日のお酒は焼酎ハイボール。
グラスに氷を詰めて薄めに作る。
いただきますをして乾杯。
ウグッウグッと飲み干すと炭酸の刺激が心地いい。
新しい炭酸水を試してみたが炭酸が強めで結構よかった。
ではまずはサラダから。
よく混ぜて全体に味を馴染ませてからパクッ。
ベーコンのカリッとした食感が楽しい。
レタスと玉ねぎもショリショリしていて食べやすい。
味付けもシンプルでベーコンの脂が旨味になっていて食べ応えもあった。
これはおかずサラダだなと思いつつモショモショ。
二杯目の焼酎ハイボールを飲みつつ小松菜をつつく。
ゆかりふりかけの爽やかな梅風味がいい塩梅であっさりした一品。
これは箸休めに良いねと思いながらチビチビつまんだ。
みそ汁で一旦リセットしてからメインのおからハンバーグへ狙いを定める。
箸で割るとふっくらしている。
ポン酢をつけて自家製ゆず胡椒をのせてモグリ。
おからが入っているのでふんわりとした歯ごたえで優しい味わい。
片栗粉の効果でもっちりもしていて食べやすい。
ポン酢の味わいが爽やかでゆず胡椒のピリッとした辛みが絶妙である。
ハンバーグ好きの妻もこの食べ方が気に入ったようでパクパク口に運んでいた。
私もお酒をチビリチビリと飲みながらハンバーグを堪能した。
お腹具合が八分目くらいの所でご馳走様。
お酒は控えめに三杯でストップ。
片づけをササッとしてお風呂でゆ~っくり温まってポカポカで布団の中に。
年末の疲れからか秒で眠りに落ちた。
今年も残りあと十日。
来年はブリの様に出世したいなぁと思う今日この頃。
私なんてまだまだツバスですよ…。
いや、いい年をしてそれはそれで問題かも。
目指せブリ大王!