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大ショック!青春の思い出は二束三文。
この間のお休みにまた実家に行ってきた。
以前も書いたような気がするが、ただ今絶賛断捨離モードなので私が独身時代に使っていた部屋を片付けるように言われている。
服やカバンなどの身に着けるものはデザインが古くなったり太ったので着れなくなったものをガスガスゴミ袋に入れて処分した。
後は本棚に手をつけなければならない。
マンガや小説はもう読まないので段ボールに詰めて古本屋に持ち込んで処分した。
これでだいぶ部屋はすっきりしたがまだ大物が残っていた。
それは私の長年の趣味であるプロレス関連のグッズである。
部屋の一角を占めているそれらをどうにかしなければならなかった。
すべてまとめて自宅に持ち帰ろうかと思ったが妻からしたら粗大ごみを持って帰るようなものなので断腸の思いで処分することにした。
早速雑誌の整理から始めた。
今は廃刊してしまったプロレズ雑誌が三百冊あまりあった。
いや多いなと思ったが高校時代に少ないお小遣いをやりくりして買っていたので思い入れはそれなりにある。
つい中身を確認して読みふけって思わぬタイムロスをするというベタな事をしつつ五十冊単位でまとめた。
それからテレビ中継を録画したVHSのテープが三十本くらいあったが今の時代にビデオを見る機械が無いのでエイヤッとゴミ袋に詰めた。
ある程度状況が把握できたので片付けた物の写真を撮った。
なぜ写真を撮ったかというとどうせ処分するなら専門店に買い取ってもらおうと思ったからである。
プロレスグッズを扱っている業者が数社あることは調べがついていた。
そこでスマートフォンを駆使して全ての業者に買取の見積もりをお願いした。
その日はそれで片づけはいったん保留にしてお昼ご飯にそうめんを茹でて父と母と食べた。
火曜日の夕方までには三社から見積もりの返事が返ってきた。
そのうちの二社は私のもっている雑誌は値段がつかないので取り扱いを丁寧に断られた。
残る一社は一冊五円なら引き取るという返事が届いたが、送料はお客様負担なので大量の雑誌を郵送したら赤字である。
ううん、うまくいかないなぁと思っていると残りの業者さんからメールが届いた。
そこでは全部まとめて二千円ならば引き取りますよという事だったが送料の事を考えたらやっぱり利益は出ない。
頼みの綱の最後の一社は木曜日現在、返事が無い。
ならば近場で処分しようかと思って古本屋さんに尋ねると雑誌の買取はしていないと返事が返ってきた。
自分がコツコツと集めた大切な本たちが二束三文だとわかって軽くショックを受けた。
その間にも実家の断捨離はどんどん進んで母から本は売れそう?という無邪気な催促が来る。
うーん、儲からなくていいから誰か欲しい人の手に届くと良いなと思っていると妻がオークションサイトで売ればと言ってきた。
そこで少し調べてみると最低でも一冊百円程度の値段がついている。
おっ、これはいいかもと思った。
送料との兼ね合いはあるものの何よりほしい人の手元に届くのがいい。
気持ちがだいぶ傾いてきたが一冊ずつオークションに出品して売れたら発送してというのはかなりの手間なのでそこがネックである。
畑の世話と刑事ドラマを日がな一日見つめている父にこの仕事を任せようかと思ったが団塊の世代なのでインターネットの世界との相性は鰻と梅干位食い合わせが悪い。
なのでとりあえず実家で預かってもらって価値のありそうなものからコツコツとオークションに出そうかなと思っている。
人から見たらゴミみたいなものでも欲しい人にしてみれば宝物に見えるという事はよくあるので同じ価値観の人にお譲りしたい。
そんな事を考えながら昨日の夕飯のお話しを少しだけ。
昨日は買い物に行かなかったのであるものでご飯。
冷凍庫にうどんあったのでこれをメインに。
まずはレンジで解凍しておく。
その間に醤油、白だし、麺つゆ、砂糖、日本酒でつゆを作る。
それを火にかけて沸騰したらそこにキャベツ、玉ねぎ、ニンジン、シイタケを入れて火が通るまでクツクツと煮る。
その間に副菜づくり。
小ぶりなトマトをざく切りにする。
フライパンにごま油を敷いて熱する。
チンチンに温まったらトマトを入れる。
全体が軽く崩れるくらい炒めたらそこに溶き卵を投入。
味付けは白だしをチョロリ。
卵が半熟になったらトマたまの一丁上がり。
もう一品副菜は一昨日作った枝豆のにんにく醤油漬け。
うどんつゆの具が煮えたら麺を入れる。
軽く火を通したらどんぶりに盛ってねぎを散らしたら野菜うどんの出来上がり。
ようし、出来たぞぉと言いながら妻を呼ぶ。
昨日は思うところがあって休肝日にした。
ではいただきます。
まずは枝豆を食べる。
にんにく醤油の漬けダレがしっかり染みておりかなりいい塩梅である。
うう、ビール飲みたいと思ったがあいにく切らしていた。
ついさっき休肝日の誓いをしたのでここは我慢我慢。
次にトマたまを食べる。
トマトの酸味と卵のまろやかさのバランスが丁度いい。
この料理のレシピは大昔にラジオで聞いて覚えたのだが夏場になると必ず作る鉄板料理である。
妻の好物なので少し多めに作ったがみるみるうちに無くなっていった。
私は野菜うどんに取り掛かった。
すうっとつゆを飲むと野菜の甘みがよく出ていて優しい味である、
麺をすすると硬さが丁度良くてちゅるちゅる食べられた。
何より野菜たっぷりなので体にいいはずである。
うん、イケルイケルと勢いよく食べた。
お酒無しの晩御飯は食べ終わるのも早い。
ものの三十分でごちそうさま。
ササッと片付けてお風呂に入って床に就いた。
暇が出来たらオークションサイトの勉強をしたい。
できればいくらかでいいからお金になればいいなぁ。
売り上げでハワイに行っちゃう?
夢はでっかく太平洋!