高らかにコケコッコー
今日は語呂合わせで卵料理の日なのだそうだ。
しかしながら最近の卵の価格高騰は厳しいものがある。
近所のスーパーで一番安いお店でも三百円を超える。
その卵は大きさも不揃いで賞味期限もあまり長くないのでいまいち使い勝手がよろしくない。
これまでよく買っていたお店の卵は怒涛の値上げで四百円を軽く超える高騰ぶりである。
売り場を見ていると在庫は豊富にあるみたいだが売れ行きはそれほど良くないみたいだ。
ほんの少し前までどこのスーパーでもよくやっていた卵の特売も最近では開かれているのを見かけることがなくなった。
卵の価格が上がっている理由としては鳥インフルエンザと飼料の価格が上昇しているという二点が大きいらしい。
我が家は二人暮らしなのでそれほど卵を消費するわけではないがおかずが足りない時の一品に卵を使う事が多いので困ると言えば困る。
そもそも最近はあらゆる食品が値上がりしているので卵も仕方がないのかなと思う。
一パック二百五十円くらいで落ち着いてくれたらありがたいのだが。
養鶏家の方は非常につらい立場にあると思うので応援したいなと思う。
そういえば農協の直売所でも卵を売っているが質がいいだけにお値段も強気でこれも買い手があまりないようである。
冷蔵庫に卵があると何となく安心するので出来れば買い続けたい。
今は六個残っているので今週は穏やかな気持ちで過ごせそうだ。
一年くらい前は気軽にオムレツに四個とか使っていたが今では頑張って二個使えれば気分はお大尽である。
親子丼やオムライスも作るには少し勇気が要るメニューになりつつある。
簡単に出来て美味しい卵料理は沢山あるので卵不足はもどかしいと言えばもどかしい。
そんな事を考えながら昨日の晩御飯の事を振り返ってみる。
一昨日の晩御飯が鍋だったので残っていたダシを使った。
ザルでダシを濾して綺麗にする。
冷凍のお米を解凍して流水で洗って粘りを取る。
ダシを少し薄めてそこにご飯を入れて火を点ける。
沸騰するまでコトコト煮込む。
その間に副菜をちゃちゃっと作る。
新玉ねぎをスライスしてそこに油を切ったツナを加える。
ポン酢とマヨネーズを少々絞ればツナ玉サラダの出来上がり。
後は残り物の叩きキュウリがあったのでそれを食べる。
鍋が沸騰してきたら少し煮込んでお米が膨らんできたら火を止めて溶き卵をタラーッと回しかける。
卵を二個使いたいところだが一個でがまんがまん。
鍋を居間に運んで妻を呼ぶ。
フタを取るとホワッと湯気が上がる。
おじやにしたんだと妻が言うので雑炊かなと答えた。
昨日は少し風邪気味だったので珍しく休肝日にした。
アツアツのうちに食べようと思って雑炊をすくう。
ハクハクと頬張ると鶏団子と野菜の出汁が効いており優しい味わいである。
卵も全体をまろやかにするいい仕事をしている。
うん、これは滋味だなぁと思いつつパクパク。
合い間にツナ玉サラダを食べるとシャキシャキでツナの旨味が口の中に広がる。
シンプルだけどこういうのが美味いんだよなと思ってモグリモグリ。
叩きキュウリも味がしっかり染みていてなかなかのもの。
お酒抜きの晩御飯は久しぶりだったが妻との会話が弾んだ。
温かいうちに雑炊を食べ終えてご馳走様。
片づけをして食後にアイスを二人で分けて食べた。
ああ、お酒を飲まない夜は思考がクリアでたまにはいいなと思いつつ床に就いたのであった。
さぁて今日は何を食べようかな。
卵は温存しておきたいなぁ。
冷凍庫に何かあると思うのでそれを見てからだな。
卵の値段がこれ以上高騰するようならいっそ鶏を飼うか。
いや、でも朝の三時から鳴かれたらご近所トラブル間違いなしだな。
にわにはにわにわとりがいる。
なんちて。