夏と秋をまるかじり。
昨日は少し山奥に行く用事があったのでついでに野菜の直売所に足を運んだ。
車でニ十分山道を登ったところにあるので気温もほのかに涼しくて避暑地に来た気分だった。
中に入ると果物コーナーに大量のブドウと梨とリンゴが並んでいた。
そういえば先週末からここの近所の果樹園がオープンしたというニュースを聞いていた。
どれどれと思って覗いてみると多くのお客さんが自分の納得の一個を求めて吟味していた。
私もブドウと梨を買おうと思ってその列に並んだ。
結構待って売り場の人がはけたのでまずはブドウから。
そんなに種類には詳しくないのだが、シャインマスカットとデラウェアはわかった。
お値段はひと房千五百円位となかなかの強気。
それでもスーパーの価格と比べれば三割くらい安い。
ブドウにそれだけ出すのはなぁと思って躊躇していると売り場の隅の方にハニーシードレスという聞きなれない緑色のブドウがあった。
種なしでやや小ぶりながらもひと房五百円位だったのでこれにしてみようと決めた。
次は梨である。
梨もまだ走りの時期なのでやや価格はお高め。
中くらいのものが二玉入っていてこれまた五百円。
種類は二十世紀、幸水、豊水の三種類だった。
妻の好みが甘くてフルーティなものなのでここは幸水をチョイス。
他に枝豆やキャベツなどを買ってレジで精算。
全部で千五百円でお釣りが来た。
やっぱり直売所はお買い得だなぁと大満足してお店を後にした。
夕方までバタバタして帰宅。
すぐに買った果物を冷蔵庫にしまった。
それから晩御飯の支度。
まずは枝豆をよく洗ってからラップをしてレンジで四分半チン。
塩を振って粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やす。
冷凍庫から豚肉を取り出して解凍。
細切りにして片栗粉をまぶしておく。
ピーマンも細切り。
フライパンに油を敷いて火を点ける。
そこに豚肉を入れて炒める。
火が通ったらピーマンを投入。
味付けは味噌、砂糖、みりん、お酒。
あっというまに豚肉とピーマンのみそ炒めの完成。
もう一品は少し贅沢に地元のお魚のお刺身にした。
これで三品揃ったので晩御飯の始まり。
妻を呼んでいただきます。
昨日のお酒は安定安心のビール。
プルタブを軽やかに起こしてグラスに優しく注ぐ。
泡が落ち着いたら乾杯。
グイグウイと一気飲み。
ピハーッ、ウメェと声が漏れる。
夏と言わずビールは一年中最強である。
すかさず二杯目を注ぎながら枝豆を食べる。
さやからプチンと取り出して口に含むと豆の甘い香りが口の中に広がる。
うんうん、採れたての枝豆は鮮度が違いますねと思いながらモグモグ。
ビールのアテとしてはこれ以上の物はない。
プツプツと食べてアッと今にビールは空に。
二本目を取ってきてから次は刺身を食べる。
昨日の魚はボラとヒラメとスズキ。
先日、安部忍さんのnoteで拝見したお刺身の盛り合わせがあまりにも美味しそうだったのでどうしても食べたかった。
もちろん全て瀬戸内の海で獲れた地物である。
まずはボラから、少し生臭いイメージがあるが新鮮なものはそんな事もなくほんのり脂がのっておりパクパクいける。
ボラは夏になると安価でスーパーに出回るので重宝している。
お次はヒラメ、しっとりした白身でよく噛むと旨味がジュワッと湧いてくる。
これはビールじゃなくてお酒かなと思って日本酒にチェンジ。
最後にお楽しみのスズキを食べる。
歯ごたえが良くてそれでいて柔らかくあっさりしている。
旨味も当然あって夏のスズキは旬だなぁとしみじみ思う。
久しぶりのお刺身はご馳走感があってとても良かった。
おっと豚肉とピーマンの炒め物も合間合間でしっかり頂きました。
ちょっと甘めのみそ味が食欲を増進させた。
お刺身メインの晩御飯を終えて軽く片付けてからお待ちかねのフルーツタイム。
梨を剥くけど食べる?と妻に聞くと食い気味に食べるぅと返事が返ってきた。
そこで早速一玉剥いていただきます。
カプッと噛むとショリショリした歯応えでとても上品な甘さが広がる。
よくある梨のお菓子のような人工的な味ではなくあくまでも自然な風味である。
後を引く味であっという間に食べてしまった。
残りはもっとよ~く冷やして食べようねと妻とお約束。
さて、今日の食後にはブドウを食べようと思う。
ハニーシードレスの実力はいかに。
夏のお魚と秋の果物を堪能した贅沢な一夜。
秋の果物を食べると少しセンチメンタルな気分になるのは私だけでしょうか?
少しづつですが日暮れも早くなってきましたね。