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リメイク大成功。
週の始まり月曜日。
一週間というのはあっという間に過ぎるなと思いながら目覚めた。
早朝に起きる生活を始めて四年が経つが時間を有効に使うにはちょうどいい。
主にその日のニュースを確認したりnoteを読んだりする時間に充てている。
インターネットの記事をある程度把握しておけば日常会話には困らないので便利な世の中になったものである。
一昔前は新聞を取っていないと一人前じゃないという風潮があった。
私も大学生の頃に新聞拡張員のおじさんの言葉に乗せられて新聞を取っていた。
せっかくだから隅々まで読み込んだものである。
学生時代はとにかく時間だけはあったので用もないのに株式指標まで熱心に見ていた。
大人になってからは忙しいので流し読みになった。
一面を読んでから後は四コマ漫画を読んで週刊誌の広告を眺めるだけというう状態が長く続いた。
さすがにそれはもったいないという事で解約してからずいぶんと長い時間が経つ。
無いなら無いで特に生活には困らないことに気が付いて意外だなと自分でも思った。
まあチラシの類が読めないのは不便かなと思ったがそれも各社がホームページなどに電子チラシを掲載しているのでスマートフォンが一台あれば全く困らない。
唯一の残念ポイントは馴染の四コマ漫画が読めないことだが私のひいきにしていた漫画家さんの作品が連載を終了したので未練はなくなった。
今では新聞を読む機会は病院の待合室くらいになった。
たまに読む分には新聞は興味深い読み物である。
そういえば昔は新聞に載っている料理のレシピをスクラップブックに貼り付けていたっけなという事を思い出した。
私が本格的に料理を始めたのは大学生になってからだが料理のレシピを読むのが何より楽しい時期があった。
図書館で料理の基本というような本を借りてきてお米の美味しい炊き方やみそ汁の作り方のイロハというのを勉強した。
料理に関しては高校生の頃に母に厳しく仕込まれたのでそれなりに作ることが出来た。
それでも基本中の基本の出汁の引き方などは我流になりがちでいい加減だった。
とにかく食べる事に関しては人並み以上にこだわるような性分なので料理の本を読むのは今でも大好きである。
若いころはとにかくボリューム重視で栄養のバランスは二の次だったが最近はなるべく偏りのないメニューを作ることにしている。
何も考えていないようで食欲コンピューターは常に稼働中である。
まぁそんな大したものではないが食べたいものが決まるというのは小さな悩み事が解決するようで気分はいい。
そんなことを考えながら今夜の晩御飯を何にするか頭を捻った。
昨日の豚しゃぶ鍋の残りがあったのでこれで雑炊を作ることにした。
鍋を冷蔵庫に入れておいたので脂が固まっている。
それをザルで濾してスープだけ使う。
ペロリと舐めてみると旨味の濃い出汁が取れていた。
そこに水と日本酒を加えて醤油で味を決めていく。
少し薄いかなと思うくらいがちょうどいい加減である。
鍋を火にかけている間に冷凍してあるお米をチンして解凍する。
温まったらザルにあけて水で洗っておく。
このひと手間で仕上がりがずいぶん違ってくる。
鍋が沸騰したらお米を加えて火を弱火にしてクツクツ煮込んでいく。
その間に副菜を拵える。
ブロッコリーとちくわで一品。
ブロッコリーを房ごとに分けて水で洗ってラップをしてチン。
ちくわはトースターでこんがりするまで焼く。
ブロッコリーがくったりしたらレンジから取り出してザクザクと細かく刻む。
そこにマヨネーズ、鰹節、塩昆布少々を加えてよく混ぜる。
ちくわが焼けたら穴にブロッコリーを詰めたら出来上がり。
そうしたら雑炊の煮え加減を確認していい塩梅ならそこに溶き卵をターッと流しいれてフタをして食卓に運ぶ。
ちくわのブロッコリー詰めも忘れずに運んで晩御飯の始まり。
今日のお酒はハイボール。
少しだけお高いウイスキーで作るので結構いける。
いただきますと手を合わせてハイボールをキュウッと飲む。
爽やかな炭酸の後にウイスキーのスモーキーなフレーバーが心地よい。
うん、これはなかなかとか何とか言いながらちくわをつまむ。
中身が飛び出ないように注意して噛み切ると練り物の旨味とブロッコリーのシャクシャクした食感が嬉しい。
思い付きで作ったわりにはなかなか憎い一品だなと思ってもう一口パクリ。
ハイボールをクイッと飲んでメインの雑炊に取り掛かる。
鍋のふたを開けるとホワッと湯気が上がる。
取り皿に取り分けてレンゲですくって口に運ぶとアツアツで火傷しそうになる。
フゥフゥしながら食べるとしっかりと豚の出汁が効いており濃い旨味がやってくる。
これは美味いなと思いながら黙々と食べる。
雑炊はお酒との相性もなかなかいいのでつい杯が増える。
今日は四杯飲んだところで止めておいた。
昨日の残り物をアレンジしたご飯だったが美味しくいただくことが出来た。
こういったシンプルな料理は余計な手を加えない方がいいなと思った。
さぁて明日は何を食べようかな。