照れながらのアイラブユー。
今日は母の日だったのでカーネーションを買いに花屋に出かけた。
母は花好きなので家の庭には花壇があって一年中何か咲かせている。
何年か前に贈ったバラは今では結構な背丈まで成長している。
今日行った花屋は我が家の御用達で何かあった時にお世話になっている。
店頭にカーネーションが飾ってあったのでその中から選ぶ。
私は美的センスが壊滅的なのでこういう時は妻に任せっきりである。
毎年赤い花を選びがちなので今年はピンクのカーネーションはどう?と妻が聞いてきたのでいいんじゃないかなと自信のない声で返した。
母は花束よりもシンプルな切り花を好むので妻のチョイスで決めた。
花だけだと物足りないと思ったので和菓子屋さんに行って生外郎の詰め合わせを買った。
普段なら訪問前に連絡をするのだが今日は驚かせたかったのでアポなしで突撃した。
玄関を開けて家に入ると母が洗濯ものを畳んでいた。
父は野球中継を何チャンネルもザッピングしながら熱心に観ていた。
お邪魔しますというと、おういらっしゃいと元気よく迎えてくれた。
母が今日はどうしたの?と聞いてきたのでカーネーションを渡して母の日おめでとう!と言うと気を遣わなくていいのにと遠慮をしていたが嬉しそうな気配がしていたのでサプライズ成功である。
手土産の外郎をテーブルに広げて三時にしない?と聞いたらじゃあお茶を淹れようと言ってくれたのでお願いした。
お茶は実家産の番茶である。
じっくりと焙煎して作っているので香ばしくて美味しい。
生外郎との相性はばっちりでほっとする時間だった。
一息ついてから母が冷凍庫から食材をごそごそと大量に出してきた。
父の手製のカレーや肉団子、トンカツ、自家製キムチと次から次に手に持っていらんかね?と聞いてくる。
つい先日自宅の冷蔵庫の食材を一斉処分をしたので冷蔵庫にはいくらでもスペースがあったのでありがたく頂戴することにした。
叔父が作ったお米も貰ったのでずいぶんと大荷物になった。
二時間くらい滞在して帰ろうかなと思っていると母と妻の会話が盛り上がっていた。
妻がたまにはウチにご飯食べに来ませんか?と聞いたらしく普段は遠慮する母が珍しく乗り気になっていた。
梅雨が来る前に実現しようねと話はまとまったみたいだった。
父は野球が佳境に入っていたのでテレビに夢中だった。
じゃあまた、と言っておいとました。
帰宅して大量の支援物資を仕分けしていると親ってありがたいなぁとつくづく思った。
家に来た時には思い切りもてなそうと心に決めたのであった。
そんな事を考えながら昨日の晩御飯の事を思い出してみる。
昨日はこの間に続いてコンビニご飯。
お米を二合浸水して炊飯する。
その間に副菜を作る。
キュウリを細切りにして摺り下ろしニンニク、塩と砂糖とごま油で和える。
しんなりするまで冷蔵庫で冷やす。
仕上げに醤油をほんの少し垂らせばキュウリの中華風の出来上がり。
汁物は揚げとネギのみそ汁。
お米が炊けたら蒸らしておく。
コンビニの豚の角煮をレンジでチン。
温まったらお皿に出しておく。
ドンブリにご飯をよそって角煮を乗せる。
フライパンに油をしいて半熟の目玉焼きを二つ作る。
それを角煮の上にヨイショッと乗っけたら角煮目玉丼の完成。
昨日はシンプルにこれだけの晩御飯。
妻を呼んで乾杯をする。
昨日のお酒はハイボール。
いつものように氷たっぷりで作る。
いただきますをしてお酒をグビリ。
クハーッ、いつ飲んでも美味いと思いながらグビグビ。
つまみにキュウリをつまむとニンニクの風味とごま油の香ばしさが良いアクセントになっている。
ああ、キュウリが美味しい時期になってきたなぁと思いつつポリポリ。
二杯目のハイボールを作りつつみそ汁をクピッ。
口直しをしてから角煮丼を食べる。
スプーンで角煮を刻んでお米と一緒に食べるとトロトロでなかなか美味しい。
次に目玉焼きを崩して少し混ぜて口に運ぶとこの組み合わせが美味くないわけがない。
自分で角煮を作ると結構手間がかかるが、コンビニでお手軽に売っていると思うと日本って便利だなぁと感じた。
妻も気に入ったようでまた作ってねとご機嫌で言われた。
角煮はお酒との相性もいいのでついつい飲みすぎてしまった。
いつもそんなに手間のかかるご飯は作らないが昨日は格別に楽をさせてもらったのでありがたい。
さぁて、今日もそろそろ晩御飯の時間。
頂き物をありがたく使わせていただこうかな。
お母さん、いつもありがとう。
愛しています。