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五月雨は食べ物たちにご用心。
今日のお昼にラジオを聞いていたら私の住んでいる地域が梅雨入りしたというニュースを流していた。
平年より六日早く、去年より十三日早い梅雨入りとこのことだった。
確かに昨日までと比べてカラッとしていた空気の質が変わってジメッとした感じがする。
空模様も朝からどんより曇り空で時おりバラバラと勢いのある雨が降っていた。
今週の天気を見てみると日曜までずらりと傘マークが並んでいる。
梅雨明けの目安が大体七月の終わりなので二か月はうっとおしい空模様が続くとなると何となく気分が少し重くなる。
この時期に何が嫌かと言うとカビである。
食品はもちろんのこと押し入れにしまってある衣類も危ない。
浴室も普段よりもずっと赤カビが発生しやすい気がする。
これまでにした私の梅雨時期の大失敗はずばりカレーである。
一人暮らしをしていた時に作り置きをしておこうと思って家にある一番大きな鍋一杯にカレーを作ったことがある。
その日の晩御飯はもちろんカレーでお代わりもして大満足だった。
残ったカレーを翌日も食べようと思って鍋のフタをしっかりして放置しておいた。
そして迎えた二日目の朝、カレーの様子を伺ってみると何と表面にびっしりと白いカビが生えているではないか。
ああ…なんという事だと頭がクラクラしながらどうにか食べられないか頭を捻ってみたが、解決策は見いだせなかった。
のちに知ったことだが常温保存しているカレーの消費期限は持って一日らしく、すぐに食べない場合は冷凍か冷蔵保存することが鉄則なのだそうだ。
大量のカレーを無残にもダメにしてしまった心理的ダメージはかなりのものがあって今ではカレーを大量に作ったら必ず小分けにして冷凍するか、冷蔵庫に入れることにしている。
とにかく梅雨時は食中毒の危険が高まるので食品の保存には気を遣いたいと思う。
そんな事をまじめに考えながら昨日の晩御飯を振り返ってみる。
昨日は実家から分けてもらったコロッケがあったのでそれをメインにする。
後は魚系が欲しかったのでスーパーに行くとびんちょうまぐろの叩きが格安だったのでそれを購入した。
他に野菜とお酒を買い足して帰宅。
まずはまぐろの叩きの表面をフライパンで軽く炙る。
そのまま刺身サイズに切り分けておく。
その上に新玉ねぎをスライスしてポン酢を回しかけたら完成。
薬味はにんにくとしょうがの細切りを用意した。
次にフライパンに昆布だしと醤油、日本酒、砂糖と水を入れて沸騰させる。
そこに千切りにした玉ねぎを入れてしんなりするまで煮る。
後はコロッケをいれて形が崩れないようにクツクツと煮込んでいく。
中まで火が通ったら卵液を流し込んでフタをして蒸らす。
二十秒くらい蒸らしたら出来上がり。
解凍したご飯を丼によそって具材をよそったらコロッケ丼の完成である。
汁物は玉ねぎのすまし汁にした。
ようし、出来た出来たと言いながら妻を呼ぶ。
まずはビールで乾杯。
ベシッとプルタブを起こしてグラスにトクントックンと注ぐ。
キューッと飲むとああ、ビールって美味いなぁとしみじみ思う。
ではではと言いながらいただきますをして食べ始める。
まずはまぐろの叩きから、ニンニクと一緒にパクッと食べると香ばしい風味がしてその後にまぐろの旨味がやってくる。
これは良いなぁと思いつつお次はショウガを挟んで食べてみるとこちらは爽やかな風が口の中に吹いて気持ちがいい。
うん、これもアリと思って妻に食べて食べてと勧める。
妻はニンニクの方がお好みのようだった。
ではコロッケ丼を食べてみる。
ホクホクに煮込まれたコロッケがしんなりと出汁を吸っており食べ応えがある。
卵のまろやかさが全体を優しく包んでいるので食べ心地は優しい。
合い間にすまし汁を飲んで口の中をリセットしつつまぐろを食べた。
おかずは少なめだったがメインが丼物だったので満腹になった。
お酒は控えめにビール三本で抑えておいた。
二日目のコロッケのリメイクとしては大成功だった。
まぐろの叩きでニンニクをたくさん食べたからもしかしたら今朝はお口エチケット違反だったかも。
まあ、今はもう大丈夫だと思うが。
さぁて今日は何を作ろうかな。
新鮮なものを選んで食べるものを選びたい。
食中毒は怖いからなぁ。
皆さんもご用心ご用心。