韋駄天パパ。
今日は三連休の最終日。
連休というのは始まる前が一番ワクワクして中日にえっ、もう明日だけなのとやや焦り最終日にはあ~あもう三日目かぁと少しもったいない気持ちになる。
しかも三日目の夕方ともなると後は晩御飯を食べて寝てしまったらまた日常生活に戻らなければならないので余計切なくなる。
そんな今日はスポーツの日だった。
私の世代だと体育の日と言われた方がピンとくる休日である。
ここ最近は東京オリンピックの開会式のために祝日が移動したりしていたのでややこしい。
そもそも体育の日と言えば十月十日と相場が決まっていた。
何でも気象的に晴れる確率がとても高いらしく最初の東京オリンピックの開会式の日に設定された位気候の穏やかな日である。
子どもの頃は地域の運動会によく参加していた。
住んでいる場所ごとにチーム分けがされて熱い戦いが繰り広げられた。
大人も参加しており玉入れやスプーンレース、パン食い競争などに夢中になっていた。
そんな運動会の楽しみは何と言ってもお弁当である。
母が早起きして作ってくれたお弁当は唐揚げ、ウインナー、卵焼き、肉団子、春巻きと豪華絢爛だった。
おにぎりも梅干し、鮭、ゆかり、昆布と選び放題で満腹になるまで夢中で食べたものである。
デザートに季節の果物のブドウやナシまで用意されていたので至れり尽くせりだった。
ご馳走様をしてレジャーシートに寝転ぶと秋の雲がゴンゴンと流れておりトンボが空を優雅に飛んでいてああ、気持ちいいなと思って夢心地になったものだ。
運動会で一番盛り上がるのは最終競技のリレーで下は小学一年生から上は年齢制限無しの大人が走るレースだった。
子どもの足の速さはそんなに差が無いが大人が本気で走るとそのスピードに圧倒された。
アンカーはグラウンドを二周走るルールだったがまるで風のように軽やかに駆け抜ける一位のおじさんには憧れた。
一度私の父もリレーに参加したことがあったが、かなり健闘した。
中学、高校と陸上部で短距離をやっていたので走るのはお手の物だったのだろう。
長年のブランクで一位になることはなかったが上位に食い込んだ時には父ちゃんすげぇと素直に感動したものである。
今は背中もだいぶ丸くなり畑の世話以外は滅多に体を動かさない父だが若い頃はシャキッとしていた。
あの頃の父は男盛りだったのだなと思う。
私もまん丸なお腹のお肉をつまんで少しは体を鍛えないといかんなぁとスポーツの日に思うのであった。
そんな我が家の昨日の晩御飯のお話を少しだけしたい。
昨日は頂き物の戻りガツオがメイン。
サクで貰ったのでたたきにする。
油を敷かないフライパンを熱してカツオの表面を焼く。
全面を程よく焼いたらそのまま厚めに刺身にひく。
玉ねぎをスライスして水に晒してよく絞ってからカツオに乗っける。
ポン酢はカボスがあったので自家製で作った。
冷蔵庫で叩きを冷やしている間に他のおかずを作る。
イカが冷凍庫の奥の方にあったのでこれを使う。
解凍してから細切りにする。
キャベツをざく切り。
ニンニクをみじん切り。
フライパンに油を敷いてニンニクを入れて火を点けて香りを引き出す。
そこにイカを入れて色が変わるまで炒める。
そうしたらキャベツを投入。
味付けは塩コショウとオイスターソース。
仕上げに火を止めて刻んだバジルを入れて軽く混ぜたらイカとキャベツのバジルソテーの出来上がり。
もう一品は一昨日漬けた松前漬けを食べる。
うん、こんなものでしょうと思いながら妻を呼ぶ。
昨日のお酒はハイボール。
氷は少なめでウイスキー濃いめ。
いただきますをして乾杯。
クイーッとハイボールを飲むと喉が喜んでいるのを感じる。
くふぅ、美味いなぁと思いつつもう一口ツピッ。
ではさっそくたたきを頂こう。
ポン酢をたっぷり回しかけて玉ねぎと一緒にカツオを食べる。
カツオはモチモチで脂がのっており食べ応えが十分である。
玉ねぎと一緒に食べるとさっぱりしていくらでもいける。
自家製のポン酢は妻の好みに合わせてやや甘めに作ったのだが好評だった。
それにしてもカツオ自体がかなり美味しい。
初ガツオもいいが私は戻りガツオのどっしりとした味が好みである。
二杯目のハイボールを作りながら炒め物に箸を伸ばす。
プリプリのイカの食感と炒めたキャベツの甘みのバランスが丁度いい。
生バジルの爽やかな香りが味の決め手である。
オイスターソースのコクが全体の味を豊かにしておりお酒のつまみにはもってこいだった。
冷蔵庫の余り物で作った料理にしては成功の部類に入ると思う。
お酒を飲みながら松前漬けもちょいちょいつまむ。
昆布とスルメイカだけのシンプルなものだが、こういうものが食卓にあると何となく嬉しい。
味が濃い目なのでちょっとずつ食べた。
昨日のMVPは何と言ってもカツオである。
期せずして魚介オンリーな一日だったが満足感はとても高かった。
お酒は控えめにハイボール三杯。
健康のためにはお肉ばかりではなくお魚も食べないとなと思った。
さて、明日から通常運転。
貴重な休みの残り時間は何をしよう。
ようし、とりあえず軽く腕立てでもしようか。
い~ち、に~い、さ~ん、よ~…、あかん腕がプルプルするぅ。
なんぼなんでも衰えが著しいわ。