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残念だが下から二番目だ。

 早いもので八月も半ば。

 学生さんたちも残りがどんどん少なくなっていく夏休みにジワリと焦り始める時期だろう。

 私が高校生の頃の夏休みと言えば補習に明け暮れていた。

 高校入学以来、学習意欲というモノを捨て去ってしまったので勉強をまるでしなくなった。
 
 授業は上の空で外ばかり見てる俺と尾崎豊状態で、宿題や課題はまともに提出したことは一度もない体たらく。

 いつも締め切りを過ぎて先生に職員室に呼ばれてお説教を受けてから放課後に教室で居残り宿題をしてばかりだった。

 通っていたのは一応進学校だったので勉強の好きな子が多かった。

 そんな中で何でここに来たの?と言われるような生徒が私のほかに何人かいた。

 まるで勉強をしない私はテストでは当然のように低得点を連発していた。

 一番ひどかったのは数学で中間、期末のテストで連続0点を取ったのは学校の新記録だったらしい。

 そんな結果のツケは夏休みに補習と言う形で払わなければならなくなる。

 朝の8時半から学校に行って山のような課題のプリントを片付けるのである。

 もちろん予習なんてしていないので第1問目から内容がちんぷんかんぷんでペンを持ったままぼんやりしていると監視の先生がちょっと職員室に戻ると言って席を立つ。
 
 1時間後に戻ってくるからなと言って外に出てしばらくすると補習仲間が堂々と教科書を開いてカンニングを始めた。

 そしてみんなで解こうぜと言うので私も異論がなかった。

 補習には10人くらいの生徒がいたがチームプレイでプリントの空欄を埋めた。

 1時間後に先生が戻ってきたときには皆何食わぬ顔でおとなしく勉強しているふりをしたものである。

 そんなドリフみたいな補習だったが私は数学以外にも英語と理科も大の苦手だったので当然のように補習を受けた。

 結局夏休みの大半が登校日のようなもので学校に通いつめたものである。

 そこまで成績が悪いと留年しそうなものだが奇跡的に3年間で卒業することが出来た。
 
 補習のメンバーは大体同じだったのでチームプレイで乗り切れたのは大いにありがたいと思っている。

 本当は真面目に自力で問題を解かなければ力にならないのだろうが、あの頃は勉強が心の底からしっくりこなかった。

 学校の真夏の駐輪場で蝉時雨を聞きながらうんざりしていた十五の夏。

 今あの頃に戻りたいかと言われたら正直微妙かなぁ…。

 そんな昔を事を懐かしく思い出しながら昨日の晩御飯の事を。

 昨日は買い物をしたので食材は豊富にあった。

 じゃこ天が二割引きだったのでこれを半分に切ってトースターで焼く。

 軽く焦げるまで焼いたら取り出す。
  
 しょうがの擦りおろしを乗せて醤油をチラリとかけたら一品出来上がり。
 
 もう一品はところてん。

 容器から取り出して水で洗っておく。

 それに黒酢と醤油、砂糖を合わせたタレをかけて食べる。

 ではメインを作っていく。

 ひき肉を白っぽくなるまで捏ねる。

 味付けは塩コショウ。

 ピーマンのヘタと種を取って半分に割る。

 耐熱容器にひき肉を広げてその上にピーマンを乗せる。

 後は600Wのレンジで6分加熱すれば出来上がり。

 ケチャップとウスターソースを混ぜ合わせたソースを作る。

 これで三品完成。

 ご飯できたよーと妻を呼ぶ。

 昨日のお酒はジンソーダ。

 グラスを氷で埋め尽くしてジンと炭酸水を注ぐ。

 軽く混ぜて乾杯。

 ググイーッと飲むと喉越しがとてもいい。
 
 夏のジンは爽やかで涼やかな気持ちになる。

 ウシシと二杯目を作りつつじゃこ天を食べる。

 ショウガ醤油という定番の味が落ち着く。

 じゃこの小骨が当たる感じも心地いい。

 お酒にも合うのでグイグイ飲める。

 お次はところてん。

 キンキンに冷やしたので汗が引く気がする。

 黒酢のさっぱりとした酸味がよく合っている。

 トゥルトゥルとすすって一息で食べきった。

 三杯目のジンソーダを飲みつつ肉詰めないピーマンを食べる。

 箸でひき肉を切ってからピーマンと合わせてソースをつけて食べると肉詰めピーマンと遜色がない味がした。

 レンジで作れるので手軽だし焦がす心配もないのでこれはいいやと思った。

 マンガで見たレシピだがなかなか優秀な料理である。
 
 ひき肉好きの妻はこれ美味しいねぇと言いながらモリモリ食べていた。

 私もお酒のつまみにチビチビつまんだ。

 やや少なめの晩御飯だったので腹八分目でご馳走様。

 お酒はやや多めのジンソーダ四杯。

 ササッと片付けて読みかけの本に没入した。

 それにしても高校時代は本当に勉強しなかったなぁ。

 おお、なんという親不孝! 

 おとうさん、おかあさんごめんなさい。

 

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