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【就活】電車で立ったまま寝るサラリーマンを見て、『本当にやりたいこと』と向き合った【自己分析】
このおっさんは何を思うのだろう。
この、終電間際の電車に乗る、僕の目の前に立つおっさんは何を思うのだろう。
この、終電間際の電車で、立ったまま寝てるおっさんは、今何を思っているのだろう。
うとうとして、ふらついて、近くの人に激突しまくっているこのおっさんは、毎日何を考えて電車に揺られるのだろう。
1週間働き切って心身ともに疲れ切っているのだろうか。
華金だから、と鬱憤を解放してきたのだろうか。
そんなおっさんの姿に、僕は心の底から恐怖を感じた。
徐々に就活が本格化し始め、大学3年性の僕は初めて2日間の対面インターンに参加し、プログラムを終えた帰り道だった。
人生で初めてスーツを着て朝から電車に乗り、会社に出向き、スーツを着て帰った日だった。
社会に片足の指先をちょこっと突っ込んだ日だった。
片足を突っ込んだだけなのに、ひどく疲れてボロ雑巾のように電車の座席にへばりついていた。
僕は目の前のおっさんの姿を見て、得体の知れない、ぼんやりとした、しかし巨大な恐怖を感じていた。
また別の日、僕はGoToトラベルを利用して友人と旅行に行くため、朝早くから東京駅へ向かっていた。
コロナ禍とはいえ、朝の地下鉄は満員御礼。文字通りすし詰め状態の電車は、都心へ向けて進んでいく。
混雑した車内に「やだなあ」と思いながらも、これから始まる久しぶりの旅行への高揚感を噛みしめながら電車に揺られていた。
そんな満員電車の中でも、サラリーマンは何食わぬ顔でスマホゲームを嗜み、OLは落ち着いた様子で読書を楽しんでいた。
この日も僕は、その光景にまた恐怖を感じていた。
そしてその恐怖の正体が、だんだんはっきりしてきた。
この電車に詰められたサラリーマンもOLも、あの日立ったまま寝ていたおっさんも、これが日常なのだ。
少しの期間だけ頑張ればいいわけでも、旅行やテーマパークに行くために満員電車に乗っているわけでもないのだ。これが日常の景色なのだ。
あと何回頑張ればいい、これを耐えたらご褒美がある、なんて訳ではないということに気づいてしまった。働く日本人の最強すぎる精神を知ると同時に、自分がこの生活へ適応できるか心底不安になった。
昔は「家族にちょっと余裕ある生活をさせてあげられるならどんな仕事でもやったらあ!」と意気込んでいた。
自分が頑張れば誰かが幸せになるならそれでよかった。
しかし大学生活も折り返し地点を越し、社会に近づくにつれて社会人の実態が肌で感じられてきた。社会人である時間は、これまで生きた時間よりも遥かに長い。
だからこそ、自分が本気で夢中になれる仕事を絶対に見つけなくてはならないと強く感じた。旅行やテーマパークに行くのと同等、それ以上のワクワク感を与えてくれる仕事を。何回だってやりたくなるような仕事を。
そうでなかったら、やりたくもない仕事を給料や知名度だけで選んでしまったら、いつか燃え尽きてしまう。心が壊れてしまう。家族を、周りの人を幸せにできなくなってしまう。
就職するにしろ、起業するにしろ、いくつになっても定年なんて、終わりなんて考えたくないと思えるほど、自分の使命だと感じられるような仕事を、なんとしても見つけなくてはならない。
そんなことを考え、僕は改めて自己分析を始め、人生をじっくり見つめ直すことにした。
そんな中で出会ったがこちらの本だった。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
八木仁平
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はじめまして!おのたつと申します。
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前置きがとても長くなってしまいました。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます!
今回の記事は『自己分析』に関するものです。
今年大学3年生の僕は現在就活の波に飲まれつつあり、将来のことについて真剣に考えなければいけません。
前置きにも書いたように、社会に出ることにかなりの恐怖を感じています。
いくら転職がメジャーになった時代とはいえ、自分に本当に合った仕事を見つけないと労働力として消費される人生になってしまいます。
様々なエピソードを通してそれを強く感じた僕は、自分の本当にやりたいことを探すため、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読みました。
この本では「自己分析」を仕事とする著者の八木さんの経験をもとに、いくつものワークやステップを使って本当にやりたいことを見つける方法が解説されています。
今回はその内容をざっくり紹介し、それに沿って行った僕自身の自己分析についても書いていきます!
この記事だけでなく本まで読むのがおすすめです。
Amazonの読み放題サービス・Kindle Unlimitedの対象にもなっている本なのでぜひ電子書籍版で!
https://amzn.to/2W5a9il
「本当にやりたいこと」の公式
「「本当にやりたいこと」なんて言うけど、そもそもそれって普通の「やりたいこと」と何が違うの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
大して変わんねえだろ、と思いますよね(笑)
・「やりたいこと」の定義
この本の中では「やりたいこと」は
「好きなこと」×「得意なこと」
と定義されています。
一般に「好きなこと=やりたいこと」と考えられていますが、著者曰くそれではまだ分解が足りないそうです。
著者は『「やりたいこと」とは「『好きなこと』を『得意なやり方でやる』こと」です』と述べています。
①好きなこと
まず「好きなこと」とは「自分の情熱がある分野」のことです。これは、興味があって「もっと知りたい!」と感じるようなものです。
人それぞれ、「ヘアメイクが好きだ!」とか「ロボットについてもっと学びたい」とかいろいろだと思います。ファッションやデザインなどの「業界」とも言えます。
②得意なこと
「得意なこと」とは「自然と人よりも上手くできて、やっていて苦なく心地よいこと」です。
これは決してスキルや勉強など後天的に得るものではなく、生まれついて持つ才能のようなものです。
「自分にはないな」と思う方にも意外とあるものです。
僕は昔から人前で喋るのが好きで、ただの出しゃばりだと考えていたのですが引っ込み思案な人からすればこれは才能なんだと気づきました。
これら2つが合わさると「やりたいこと」が見えます。
本書では『「What(何を)」×How(どうする)の組み合わせ』とも表現されています。
多くの人は「What」だけを考えて「本が好きだから書店で働こう!」と考えてしまいます。書店での「How」が自分の得意なものだという保証はないのです。
そして「やりたいこと」を考えることは「なりたいもの」を考えることよりも広い視野を与えてくれます。「YouTuberになりたい!」よりも「人を笑わせるのが好き」×「人前に出るのが得意」からやりたいことを探せばより多くの選択肢が見えます。
「おいおい、もう『やりたいこと』の話はわかったからそろそろ『本当にやりたいこと』について教えてよ!」
すみません!長くなってしまいました(笑)
もしかしたら僕は「何かを説明すること」が好きで「長文を書くこと」が得意なのかもしれません。
長文書けるって特技じゃねえだろ!
もっと短くまとめろ!
「本当にやりたいこと」の定義
「やりたいこと」は「好きなこと」×「得意なこと」でしたが、「本当にやりたいこと」は
「好きなこと」×「得意なこと」×「大事なこと」
と、「大事なこと」という要素が加わると定義されています。
「やりたいこと」を仕事にするだけでももちろん夢中にはなれます。しかし著者は『椅子は2本の足では立ちません。3本の足があって、初めてしっかりと立ちます。』と言っています。めっちゃ納得!
③大事なこと
「大事なこと」とは価値観のことです。「自由に生きたい!」「熱中して生きたい!」など人それぞれですね。
先程までの「好きなこと」「得意なこと」は行動であり、この「大事なこと」は状態を表してます。行動だけでなく状態も合わさって初めて「本当にやりたいこと」になるそうです。
「何のために働くのか?」という質問の答えが「大事なこと」になるので、これは「仕事の目的」になります。
「大事なこと」が自分の内側に向くと「人生の目的」が、外側に向くと「仕事の目的」がわかります。
「本当にやりたいこと」を英単語の組み合わせで表すと
『What(何を)×How(どうする)×Why(なぜ)』
となります。
そしてこれら3要素を用いれば企業選びや志望理由で無敵になれるそうです。
『・好きなこと→なぜこの業界なのか?
・得意なこと→どうやって仕事で成果を出すのか?
・大事なこと→なぜこの会社なのか?』
で、よく聞かれる面接の質問にガッチリ答えることができるのです。
そしてこれら3つを考える順番は
1.大事なこと
2.得意なこと
3.好きなこと
とされています。
「好きなこと」はあくまで手段であり、その前に「大事なこと」から生まれる目的が必要です。
また目的が見つかっても「仕事にできないな」とブレーキをかけてしまうことも多いです。
「得意なこと」を見つければ「どんなことも仕事にできる」という自信が湧き、ブレーキが外れます。
目的を果たすための仕事は1つではありません!
実践!「本当にやりたいこと」を探してみた
「本当にやりたいこと」の見つけ方の解説が終わったあと、この本ではそれぞれの要素をステップを踏みながら探していきます。
ここからは実際に僕が本に書いてある技術を使って「本当にやりたいこと」を探してみたいと思います!
まずは大事なことから探していきます。最初のステップは質問に答えながら「価値観キーワード」を見つけ出すこと。
Q1.尊敬する人、キャラクターとその尊敬するところ
Q2.今の自分に一番影響を与えている幼少期や思春期の出来事
Q3.今の社会に足りないもの
Q4.周りの人から見た、自分が人生で大事にしてそうなもの
Q5.自分の子供や他人に助言するとき一番伝えたいこと・伝えたくないこと
という5つの質問に答えることで自分がどんな価値観を持つかを示すキーワードが浮かんできます。
僕の場合はこんな感じでした。特にQ4が改めて他人から見た自分を知れて驚きが多かったです!自分に「合理的」という価値観があるのは気付いていませんでした。
字が汚いですね。ユーキャンやれ。
このステップから価値観キーワードを探します。本によると最低15個らしいです。
あー15個か〜
え!?15個!?そんなに見つからんわ!
と思いましたが何とか捻り出しました(笑)
巻末特典に追加の質問もあるので足りない人はそちらも活用してみましょう!
僕の価値観キーワードは
「謙虚」「ストイック」「責任感」「自責」「気遣い」「笑わせる」「挑戦を続ける」「人前に立つ」「目立つ」「積極性」「やりたいことをやる」「地道な努力」「自由」「合理性」「愛情」「恩返し」「自分で考える」「期待に応える」「尊敬される」の19個でした。
意外と出た!(笑)
次のステップではこれらをグループ分けして「価値感マインドマップ」を作成します。
やってみたところこんな風になりました!改良の余地はありそうだけど一旦これで進めてみよう。
(iThoughtsXという1日でやめたインターン先で買わされたアプリを使いました。
確か6000円くらいするので使わなくていいです!(笑))
次のステップでは「他人軸」な価値観を「自分軸」に転換します。
例えば僕の場合「笑わせる」とか「期待に応える」という価値観は他人に「笑ってもらう」「期待してもらう」という自分の行動でコントロールできないものです。
そのため、これを以下のように転換していきます。
何で笑ってもらいたい?
→雰囲気を良くしたいから
何で雰囲気を良くしたい?
→高いパフォーマンスを発揮できるよう環境がほしいから
そんな環境ができたら何がしたい?
→合理的に効率よく仕事を進めたい
それは笑ってもらう以外の方法でできない?
→できる
こんな風に「笑わせる」という他人軸な価値観が「合理的」という自分軸の価値観へ変化しました。
決して「人に笑ってもらう」ことが不要と言っているわけではありません。それは人生の目的とせず、1つのモチベーションとして使えば良いのです。
「合理的に働く」という人生の目標を達成する中で「笑わせる」という他人軸の目標は勝手に達成されます。
このようにしてこのステップでは価値観を「自分軸」に転換していきます。
次のステップでは価値観をランキング付けしていきます。
ここまでで挙がった価値観はどれも大切なものです。
しかしどれが最終的な目的なのか?という迷いは消す必要があるそうです。
著者はピラミッド型にランキング付けすることを勧めています。より下層の価値観は最初に満たすべき「土台」となるからだそうです!
そして僕のランキングはこのようになりました。
僕の人生の最終目的は「自分の生きた証を残すこと」であり、それは「多くの人に知られること」です。そのため「有名」がトップになりました。
自己責任で行動したり、成長を続けたりはもちろん大切にしていますが、それは最終目的のための土台です。
また周囲の人に感謝し愛することで、周囲の人も自分を愛してくれたら嬉しい、というような連鎖も考慮されています。
最後の5個目のステップでは自分が過去に価値観を提供しようとした経験を振り返り、自分が無意識に考える「仕事の目的」を見つけます。
僕の場合はこんな感じでした。めちゃくちゃ頑張って捻り出しました...(笑)
字が汚いですね。ユーキャンやれ。
圧倒的に周囲と有名が多いですね!
つまり僕の仕事の目的は
「より多くの周囲の人を笑顔にできるような仕事を成し遂げ、世界に自分という存在の証を残す」
と言えるでしょう!これが「大事なこと」となります。
これに「好きなこと」と「得意なこと」を掛け合わせることで「本当にやりたいこと」が見つかります。
長くなるので今回の記事ではここまでにしますが、「好きなこと」「得意なこと」もそれぞれ見つけ方が詳しく解説されています!
まとめ
いかがでしたでしょうか!
この本を通してかなり自分のことを新たに知れた気がします。
自分が「合理的」であることを重視するとは。今までの性格診断、全部見当違いな回答してたわ...(笑)
そして改めて本当に自分は「目立ちたがり」なんだなと感じました。でも同時にずっと「有名になりたい」という気持ちが消えていないことにも気づけました。
今回は「大事なこと」までしか書きませんでしたが、もちろんあと2つも現在探求中です!知らなかった自分に出会えてとても楽しいです。
OB訪問をするとよく「就活ほど自分と向き合うイベントはないから、そこを大切にしてほしい」と言われます。
まさにその通りだなと感じました。
自分のことってわかってるようで全然知らないし、そんな状態で選んだ仕事じゃ失敗するのも無理ないです。
最初にも書きましたが、いくら転職がメジャーになってもいつかは1つの「本当にやりたい仕事」を見つけなくてはなりません。「就活の刃/無限転職編」は残念ながら不可能です。
あの電車のサラリーマンもOLも、もしかしたら自分の「本当にやりたいこと」を見つけてやる気満々で通勤していたのかもしれません。
僕も働くならそうなりたい。社会で過ごす時間は人生の大部分を占めるのだから、そうならなくてはならない。
とある大学OBの社会人の方が「業界研究より自己分析が大事。自分がわかってくれば自然と気になる企業は出てくる」と仰っていました。
今まで自己分析を浅くしかやっていなかったことを強く後悔しています。もしかしたらずっと自分に合ってない業界を見てきてしまっていたかもしれない。
でも、気づけたのが就職した後じゃなくてよかった。
もし読者の中に共に就活を頑張る方がいたら、これまでの僕の結論を聞いてほしいです。
結局入社するのは1社だけなんだから、周りが何社内定を持っていようが、どんな大手企業に内定をもらおうが焦ることはないんです。
正解の道の答えは自分の中にしかないと思います。
だからお互い、周りと比べて自分を責めるのではなく、人生で一番自分と深くまで向き合って「本当にやりたいこと」を仕事にするための活動にしましょう。
僕が言えることじゃないですが、たかが就活、です。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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