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漫画「デザイナーじゃないのに」から非デザイナーでもできるデザイン術
デザインの基本とは
この本では、チラシのデザインを例に挙げて、デザインの基本的な流れを説明していました。
デザインの基本的流れ
① 初期状態
② 4つのルール見直し
③ ダサ見えポイント見直し
④ ターゲット見直し
そして、最後の仕上げとして、無料素材の紹介と、それの背景イラストやアイコンなどで仕上げて、完成という流れでデザインの大まかな流れを説明していました。
4つのルール見直しについて
チラシや広告などで「なんか見づらい」という感覚があると思いますが、その見づらさを解消するために4つのルールを守る必要があるとこの本では紹介されていました。
1、整列:はしっこをそろえる
行や列がバラバラになっているものは、見づらさを助長する原因にもなります。
左揃え、上揃えなどを意識して、整列した綺麗なものが大切だということです。
2、近接:同じ種類でまとめる
たくさんある情報を同じ仲間でまとめるルールを守ることが必要です。
3、強弱:メリハリをつける
同じ大きさに並べずに、大小のメリハリをつける。
4、反復:同じデザインを繰り返す
同じデザインを繰り返し使うことで、バラバラに見えないようにする。
ダサ見えポイント見直し
ダサく見えるポイントとしては5つあります。
1、文章
(1)本文長すぎ
(2)タイトル長すぎ
(3)行間せますぎ
2、レイアウト
(4)余白なさすぎ
(5)言葉で伝えすぎ
(6)メリハリなさすぎ
3、色
(7)原色使いすぎ
(8)色数多すぎ
4、フォント
(9)フォント古すぎ
(10)個性的なフォント使いすぎ
5、装飾
(11)立体加工かけすぎ
(12)木を見て森を見なさすぎ
ターゲット見直し
ここまでで基本的なデザインはできるのですが、もうひと工夫として
誰に向けて作っているのか(ターゲットは誰か)
を意識する必要があります。
○ 10代〜20代の若い女性をターゲットにする場合
・フォント:丸ゴシック系で可愛らしく
・背景:イラストでポップにする
・配色:トレンドを意識してオシャレに
○ 高級志向のナイスミドル向けの場合
・フォント:大人っぽい印象の明朝体で
・背景:グラデーションの切り替えで上質感を
・配色:モノクロ+渋色1色
ターゲット層への入り口は大きく4つあります。
1、ライフスタイル
2、何に関心があるのか
3、何が好き?
4、どんな考え?
グラフィックレコーディングとデザイン
僕自身もそうですけど、グラフックレコーディングやってる人の大半は非デザイナー出身の方が多く、大学などで勉強している方は意外と少ないです。
僕自身、感覚でやっているところもあり、しっかりとデザインの勉強をしていなかったため、この本の内容は本当に参考になりました。
この本にも書いてありますが、「人が作る物にデザインされていない物ってないんだよね」という言葉が肝になると思います。
人に伝えるためには、論理的に正しいかは大事ですが、それと同じくらい「どう伝えるか」「見えるようにするか」が大事であるということを、この本で勉強させていただきました。