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どこよりも詳しい アシックス X-FLY PRO3についての個人的見解

本日はアシックスの最新スパイク、X-FLY PRO3について記載していきます。

アッパー素材がシルキーラップと呼ばれる、新しいレザー風人工皮革になったことが話題となっている本製品。

ただ、それだけでは全く無いですし、その素材変更によって様々な部位が変更されていますので。

今回はじっくりと解説していこうと思います。

重量

まずは重量なのですが、片足25.5cmで約186gという重量になっています。

前作、前前作ともに25.0cmで181gだったので、重量に関しては特に大きな変化は見受けられません。

全体の重量バランスも特別変なことは無いので、シンプルに軽いというのは一つ特徴といえます。

LAST 足型

足型に関しては新型ラスト、特に変更点が無いので記載することはほぼ無いのですが…

この記事が初めて、という方のためにも一応記載はしておきます…笑

※追記 DS LIGHT PROのものに変更との事です。
ベースとなるカーブ等は同じ印象で、全体的にややゆとりがあるのが違いになるかと。

現行モデルはほぼ全て新型ラストへの移行が完了しており
今でも購入できる旧モデルだとACROS2やX-FLY4が挙げられます。

具体的に書くと、以前までの足形(X-FLY4、ACROS2)と比べると、

・つま先、トゥスプリングを高く設計し、走りやすさと保形性向上
・振り角度をストレート気味にすることで、小指の圧迫を軽減
・かかとの過度な食いつきを抑えることで、圧迫感や擦れを軽減

というのが主だった改変です
それぞれの違いをもう少し掘っていくと、

トゥスプリング、つま先周りを旧ラストより巻き上げている形状については、

・ソールとアッパーで引っ張り合いが起きにくく、ソール剥がれを防止
・ソールに引っ張られないので、アッパーの保形性が向上
・ソールも柔らかいので、剥がれ耐性と保形性は更にアップ
・巻き上げ形状で前へ進みやすく、躓きにくい

という4つが主に変わっている部分となっています

要するに、壊れにくく、履き心地良く、前に楽に進みやすくなったのが新ラストの特徴です

ちなみに本作X-FLY PRO3ではいくつか要件が加わっており、

・×ソールの反発性、剛性が上がっている
・○人工皮革であることで接合強度が上がっている
・○つま先巻き上げ、最先端部が更に巻き上がり、剥がれにくくなっている

と、1デメリット、2メリットが追加されています。
たぶんより剝がれにくくなっているはずです。

次は振り角度をストレート目にした設計
振り角度、カーブ形状は比較的ストレート目な形状で、セミカーブ~ストレート位のイメージです

指先は親指が長い方でも人差し指が長い方でも、割と合わせられるように仕上がっていつつ、カーブによって小指側への圧迫軽減に大きな効果が出ています

このカーブについては個々人の足に合う、合わないの話なので、カーブがいいとかストレートが良いとかいう話ではないです

ストレートな足、極端に言えば扁平気味の足でいえば、小指が外側に向かいやすいので、小指の圧迫を感じやすい足になります

そういう、小指の圧迫を良く感じる方にとって、ぴったりなカーブなのが本作です

逆にストレートなスパイクを履くと、拇指の内側が当たる感じがある、かかと~中足骨近位や立方骨といった外側が当たるという方には、合わないスパイクです

かかとの過度な食いつきを抑えるのは、ヒールの角度やパッドの配置、角度を見直して設計

強い抑えにすれば脱げ感は無くなるものの、パッドの相性によっては靴擦れや、最悪アキレス腱部への過度な圧迫につながることもあります

今回のラストではその抑えを少し緩和し、上側にスッとパッドを伸ばしたことで、靴擦れや圧迫の軽減を図っています

これらの要素が以前までの足形とは変更されており、端的に言うと足馴染みが良く、壊れにくく、靴擦れしにくくなったという設計

合う合わないの問題ではありますが、X-FLY4までの足形とは違う仕様です

※ウルトレッツァ2以降、X-FLY PRO、X-FLY5、ACROS PRO以降、現行DS LIGHTはどれもこの新ラストです
旧ラストはACROS2や、X-FLY4だけです

ちなみに全体的な傾向としては、保形性に関しては大体いつものアシックスと同じ感じ

良い形状の特徴としては、内側が高く、外側が低くなっていること(足の形に近い)ですが、今作もそれなりにあるものもあるという印象

この辺りはシビアにみる必要は無いですが、前作と同じくらいの感じです。

※例えば左足はそういう傾向が全くないんですが、右足はある程度内側高く外側低くなってたりしました。

履けばすぐに馴染むんで、よっぽど硬くて最初からフィットしないとまずい靴じゃなければ大丈夫かと…

サイズ感

サイズスペックに関しては以下の通り。

DSLIGHT X-FLY PRO2(25.0cm)
長さ253mm 幅87mm 底面踵幅63mm
DSLIGHT X-FLY PRO3(25.5cm)
長さ※257mm 幅86mm 底面踵幅62mm

サイズが0.5cm違うのですが、X-FLY PRO3自体のインソールが若干短かったので、恐らく※259mm程度の内寸があると思われます。

そう考えると、基本的に前作とサイズ感的には同じ、標準~気持ち小さめかな?位のサイズ感に収まっています。

ただ、素材の関係や設計の関係上、前作よりはゆとりを感じるケースもある模様です。

某日本代表選手はそう仰ってましたし、新品だとそういうことも諸々考えると十分あり得る話だと思います。

一般的なサイズ感でいうと、標準~気持ち小さめ
前作基準でいうと標準~気持ち大きく感じるかも?という感じですね。

また、幅感的にはE程度で、E程度までは余裕で入るという感覚
2E、レギュラー幅で入る人もいれば、厳しいという方もいるかな、という感覚です

ちなみに

今作は結構アシックス、力を入れているようで。

シューレース2本に加え、グリップソックス(定価で2200円くらい)も付属でついてきています。

定価が2000円くらい値上がりしてるのですが、まぁこれだけ付属品つけたらそうかという印象。

どちらも製品版とそん色ない、試供品ではないクオリティの付属品が今作は同梱。

グリップソックス自体おススメではないですが、アシックスのグリップソックスはグリップソックスに必要な要素を兼ね備えているので

あえて薦めるならアシックスのが割とおススメです。

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