今こそ読んでほしい《ディック フランシスの競馬スリラー》~主人公の名前だけで読みたくなる~
ちょっと、連載記事を中断して、せっかくだから、クリエイターフェス2022に参加します。
ディック・ フランシスは、早川出版によって「競馬スリラー」とか「競馬シリーズ」とか書かれて売り出されていますが、その言葉ら連想されるイメージと本の本質は、全然違います。内容の本質は競馬そのものとは、何も関係ありません。彼の本の本質は「矜持の物語」です。
・未熟な若者が、矜持を持つに至る
・矜持をもつ者が、それを証明する
・矜持を失いかけた者が、それを取り戻す
そういう物語です。
ここで、ディック・ フランシスを薦める話になるところですが、特別な薦め方をします。当方の気に入っている本の登場人物の、名前と職業を羅列します。それが「この本を読め」と強く訴えかけてきます。
この羅列を見て、視覚的に、聴覚的に、直感的に「ディック・ フランシスの本を読んでみよう」と思わなければ、本読み(読書家)を名乗ってはいけません。「見よ、聞け、そして感じよ、この主人公たちの名前を!!」
では、始めます。発行順に書きます。
『本命』 アラン・ヨーク 貿易会社支店長 兼 騎手
『度胸』 ロバート・フィン 騎手
『興奮 』 ダニエル・ローク オーストラリアの牧場経営者
『大穴』 シッド・ハレー 探偵
『飛越』 ヘンリイ・グレイ 伯爵で航空機パイロット
『血統 』 ジーン・ホーキンス 英国諜報部員
『罰金』 ジェイムズ・タイローン 競馬担当記者 ○
『査問 』 ケリイ・ヒューズ 騎手
『混戦』 マット・ショア 航空機パイロット
『骨折』 ニール・グリフォン 牧場主の息子でセールスマン
『煙幕』 エドワード・リンカン アクション映画の俳優
『暴走』 デイヴィッド・クリーヴランド
英国ジョッキークラブの調査部主任
『転倒』 ジョウナ・ディアラム サラブレッド仲買業者
『重賞』 スティーブン・スコット 玩具製造業
『追込』 チャールズ・トッド 画家
『障害』 ロ-ランド・ブリトン 公認会計士
『試走』 ランドル・ドル 元騎手
『利腕」 シッド・ハレー 探偵
『反射 』 フィリップ・ノア 騎手でマチュア写真家
『配当 』 ジョナサン・デリイとウィリアム・デリイ
物理教師と元障害騎手
『名門 』 ティモシイ・エカタリン 銀行員
『奪回』 アンドルー・ダグラス 誘拐対策企業経営者
『証拠 』 トニイ・ビーチ ワイン商
『侵入』 キッド・フィールディング 障害騎手
『連闘』 キッド・フィールディング 障害騎手
『黄金』 イアン・ベンブロゥク アマチュア騎手
『横断』 トー・ケルジイ 英国ジョッキークラブ保安部員
『直線』 デリック・フランクリン 騎手
『標的』 ジョン・ケンドル サヴァイバル専門家で作家
『帰還』 ピーター・ダーウィン 英国外交官
『密輸 』 フレディー・クロフト 競走馬輸送会社 経営者
『決着』 リー・モリス 建築家
『告解』 トマス・ライアン 映画監督
『敵手』 シッド・ハレー 探偵
『不屈』 アリグザンダー・キンロック 画家
『騎乗』 ベネディクト・ジュリアード アマチュア障害騎手
『烈風』 ペリイ・ステュアート 気象学者
『勝利』 ジェラード・ローガン ガラス工芸家
『再起』 シッド・ハレー 探偵
これ以降は息子との共著になるので、この辺にしておきましょう。お気に入りの本と書きましたが、結局、順番に全部書いてしまいました。
さぁ、主人公の名前だけを大きな声で読んでみて下さい。
どうでしょう!読みたくなってきたでしょう、ディック・ フランシス!