ある言葉に隠れた裏メッセージ
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2020年6月1日より、職場におけるハラスメント防止対策が強化され、
パワーハラスメント防止措置が事業主の義務となりました。
中小企業は、2022年4月1日から義務化とのこと。
で、そもそも『パワハラ』の定義とは…
①優越的な関係を背景とした言動であって、
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③労働者の就業環境が害されるものであり、
①~③までの要素を全て満たすものをいう、そうです。
ちょっとわかりづらいですね。
具体的には、身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係の切り離し、過大な要求、 過小な要求、個の侵害など、だそうです。
と、そんなカタい話は置いておいて。
ある動画を見て、まじかよ!と勉強になったのがこの一言。
ある上司が若い部下に対して、『若いのに、しっかりしているね』と言った誉め言葉。
え?何で?この発言、部下もだれもパワハラだなんて思わないでしょ?
確かにこの言葉はパワハラではないですよね。
しかし、この言葉(言い回し)を使っていることが危ないんだよ、ということだったんです。
つまり、この『若いのに』と発言をした上司の裏メッセージは、『基本、若いヤツはしっかりしてないやつが多いじゃん』という、その上司の『思い込み』や『決めつけ』が入っちゃっているということなんですね。
すでに初めからほんのり『差別的な見方』をしている、ということです。
この無意識の決めつけや思い込みは、本当に気を付けなければいけないと思いました。
『○○なのに、○○』には要注意。
あとは例えば、
『女性なのに仕事がんばってるね』は、『女性は仕事しないやつが多い』が裏メッセージとして隠れているし、
『男性なのに料理うまいね』は、『男性は料理をしないもの』が隠れていたりします。
これはパワハラではないですが、逆パターンでいうと、
『オジサンなのに若者の流行、知ってるんすね』や、
『お爺さんなのにスマホ使いこなせるんですね』は、
シンプルにオジサンやお爺さんが傷つきます。
なので、『年齢』や『性別』に関する発言には、特に慎重になった方が良くて、無意識に自分の思想(思い込み)が入ってしまっているかもしれません。
また、年齢や性別以外には『政治』『宗教』『国』『職業』など、無意識に思想が入ってしまいがちなものは、特に気をつけたほうがよさそうです。
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