「任せきる」ことで成長する
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どうやったら会社が飛躍し、発展していくのか。
高度経済成長の時は時流に乗って、どんな会社も会社の指示で、やればやっただけ成長していったと思いますが、決して今の時代はそうではないでしょう。
会社(トップ)の指示に、ただ従うだけの社員だけでは、今の時代は乗り切れないように感じます。
何が正解かわからない時代に突入したからこそ、
社員一人一人に、発言権や裁量権、決定権が与えられ、自分の専門性を生かして自立していく社員が必要で、会社はそんな人材を育てていかなくてはならないように思います。
会社の悪い例として、
自分の専門ではない領域の上司やトップが、平然と口出しをして「より悪い劣化版を作ってしまう」ということでしょう。
そこには決定権も裁量権もない。
そしてそれをやってしまうと、社員は自分で考える力を自ら放棄していってしまいます。
「自分で考えて一生懸命やってみたのに、全部覆されてしまった。だったら今後は会社の言うことだけ聞いていればいいや」
そうなることで社員は、自分で考える力をどんどん失っていきます。
そして今度は上司やトップはこう嘆く。
「ぜんぜん社員が自立してくれないし、思ったように社員が育ってくれない」
そりゃそうですよね。。。
このディスコミュニケーションは会社ではよくあることのように思います。
会社は、「何が社員の成長を阻害している」のか、早く気づく必要があるでしょう。
会社が、「会社の言うことだけを聞いてくれていればいい」という方針であれば、それはそれでいいと思います。
ですが、「社員の成長を期待している、自立してほしい」と願っている会社は、本質的な仕組みを変えないと社員は成長していかないでしょう。
必要な環境は、
・何でも言い合える環境
・仕事を任せてもらえる環境
・失敗をさせてもらえる環境
・自己決定権がある環境
・自分で決められる裁量がある環境
多少でもこの環境があれば、社員は成長していくと思います。
会社は少しでもこの環境を整えることで、今までとは違う何かが生まれてくるはずです。
実際、会社側は「失敗はしてほしくない」し、「任せること」も「待つこと」もしんどいと思います。
ですが、人を育てたかったら、とにかく「任せきる」こと。
そうすることでお互いに成長できるのだと信じて進むしかありません。
途中で手出ししたり覆したりすれば、また元どおりで、いつまでたっても振り出しです。
おそらく「子育て」と少し似ているのかもしれません。
何でもかんでも親が手出し口出しをして、何もやらせなければ子供はずっと子供のまま成長しませんし、何の経験も得られません。
会社を発展させるには、自立した社員の育成が不可欠で、そしてしっかり「任せきる」がキーワードになってくるのではないかと思います。
では、また。