【2021年犯人情報】ナイジェリア詐欺体験談【証拠あり】
こんにちは。
突然ですが、私は最近フリマアプリ経由で面白い詐欺に引っかかりまして、注意喚起のためにも当時の状況を共有しようと思います!
■直接取引をはじめたきっかけ
私はフリマサイト経由で基本的に取引をしていますが、某フリマサイトに高額商品を出品していた時、このようなコメントが来ました。
「商品に興味があります。メールください。」
コメントにはメールアドレスが添付されていました。フリマアプリ経由で直接取引を促すのは基本的に規約違反です。
通常その手のコメントにはあまり反応しないのですが、今回は出品商品の販売価格が約20万円と高く、もしかしたら手数料をかけずに販売できるかもしれない!という邪な一抹の期待と好奇心からそのメールアドレスに連絡をしてみました。
すると、、、
英文とそれをGoogle翻訳したメールがすぐ帰ってきました。コメント主は自称米国在住のJonと呼ばれる人物のようです。
それ以降はトントン拍子で話が進み、商品代金とEMS送料を合わせた総額と振り込み口座の詳細を伝えました。
EMSの送料が2万5000円以上する上、私の指定する口座への振り込み手数料は7000円程度かかるにもかかわらずあちらはあっさり総額の支払いを快諾。
若干疑問はあったものの、実はこの時点ではそこまで疑っていませんでした。
というのも、メールのやりとりは非常に丁寧、速やかで気持ちの良いもので、目立って不信な点はありませんでした。
こちらからは送料や為替の証憑まで添付して丁寧に連絡をしていました。
■口座への入金連絡
口座情報を伝えた3日後、、、
【日本語訳】
遅れて申し訳ありません。支払いが完了しました。ヤマト郵便か日本郵便から発送をお願いします。住所は間違えのいのないようご注意下さい。
ご丁寧にも住所が記載されてました。
何故名前が本人と全く違う名前なのか分かりませんが、取引が不安で偽名を使っていたのかな?なんて甘く考えていました。
今振り返るとヤマトか日本郵便から郵送しろとやたら詳しいのが怪しいです。
口座情報を伝えて3日後支払い完了という時間の開け方もリアルで腹が立ちますよね。
■いつまで経っても口座に着金しない
海外送金が自分の口座に反映されるまで3〜7営業日かかることを知っていましたので、相手には「あなたの送金が私の口座に反映されたらすぐ発送します」と連絡。
しかし、入金連絡があってから一週間経っても私の口座に変化はなし。
詐欺なのか送金トラブルなのか確信が持てないまま、もしかしたら時間がかかっているだけかもしれないと考え暫く放置しました。
■謎の送金システム
放置していると、、、
【日本語訳】
ご返信ありがとうございます。支払い手続きを終えましたので、すぐに私の入金銀行からそちらに連絡が行くはずです。発送のご連絡お待ちしております。
んんん??
入金銀行から連絡がくる?そんな便利なシステムがあるのか?となりました。
そしてその後すぐ入金銀行とされるUSAA銀行を名乗るアドレスからこのようなメールが届きました。
送金証明書のようなものが送られてきました。
ご丁寧に私の教えた口座情報が印字されています。
今よく見ると、送金人の住所が今度はオレゴン州になってますね、、
商品の送り先はイリノイ州なのに入金は距離がかなり離れたオレゴン州。
オレゴン州までわざわざ行って入金したのでしょうか?
設定の雑さが否めません。
因みにUSAA銀行はアメリカに実在する銀行のようですが、軍隊を中心とした人に使用されているようなマイナーな銀行のようです。
送付元のメールアドレスは
payment-usaabank@usa.com
後日検索するとこのアドレスは詐欺用に使われているUSAA銀行を偽ったアドレスのようです。
しかし!この時点でも私は詐欺に気づいていません(笑)
毎日ちょこちょこ自分の口座の状況を確認しては大人しく残高が増えるのを待っていました。
自分の銀行のカスタマーセンターの海外送金部門へわざわざ電話をしましたが、そのような入金は到着していないと言われました。
そもそも振り込まれてないので踊らされていただけ、、
詐欺だと勘づいていたのかも知れませんが、銀行の担当者の方はとても丁寧に相談に乗ってくださり、海外送金部門直通の電話番号まで教えてくださいました。
海外送金がなかなか着金しなくて不安な場合は銀行に直接問い合わせてみるのがベストですね。
因みに、日本の銀行に着金していない送金に関してはこちらからは一切追跡することはできないようです。
海外送金が行方不明になった場合は、送金銀行が責任を担っているようなので、入金者が送金銀行にクレームを入れて送金追跡の依頼(有料)をするしかないそうです。
■やっと詐欺発覚
こちらから出来ることはなにもないので暫く様子を見ていると、、、
【日本語訳】
こんにちは。まだあなたの連絡を受け取っていません。どうなっていますか。(USAA銀行に連絡したら)私にも出来るだけ早く連絡して下さい。
はい??なにを???
なぜ入金を待っている人間が相手の入金銀行に連絡?何を??
意味がわからないのでJonに確認すると、
the way bill numberと呼ばれるトラッキングナンバー(追跡番号)をUSAA銀行にメールで連絡しろというのです。
商品を発送してもいないのにどこで追跡番号なんて確認できるの?
アメリカからの送金に追跡番号がついてるの?でも何でそれを私が入金銀行に連絡しなきゃいけないの?
と私は大パニック(笑)
というのも相手には取引を始めた際に、「必ず支払いが着金した後に商品を郵送します」という条件を伝えており、それを前提に取引を進めていたからです。
しかし、Jonからはこんなメールが。
【日本語訳】
ご連絡ありがとうございます。送金の証明として追跡番号を銀行に連絡する必要があります。送金証明書を送ったので私を信じてください。追跡番号を連絡頂ければ、銀行があなたの口座への入金を完了することができます。
つまり、商品を先に送り、その追跡番号と引き換えとしてUSAA銀行からの入金が完了すると言うのです。
今度は紙に印刷した送金証明書をメールに添付してきました!手が込んでる!
いつのまにか取引の最初に提示した条件である「口座に着金が確認できたら商品を発送する」という話がなかったことになっています。
というかなんだその交換式の入金システム???
聞いたことないぞ???
ここでアホな私もやっと詐欺を確信します。
負けじと長文メールで着金が確認できてからしか発送できない旨を伝えますが、話が通じません。
私の英語が意味不明なのかと思い日本語でも送ってみましたが、早くUSAA銀行に追跡番号を連絡しろの一点張り。
今までペラペラ英文を送って来ていたのに急にどうしたのでしょうか。
【日本語訳】
送金銀行に追跡番号を連絡しましたか?
【日本語訳】
商品を発送して追跡番号をUSAAに連絡しろ。
最初の丁寧さはどこに行ったのでしょうか(笑)
相手がイライラしているのがよくわかります。
このような詐欺はナイジェリア詐欺という名前で数年前より問題になっているようですが、私は今回経験するまで知りませんでした。
USAA銀行だけでなくBank of America(バンクオブアメリカ)という銀行名を使ったものや、世界的に有名な決済サービスpaypalを利用した詐欺まで存在するようです。
銀行には、追跡番号と交換に入金を完了するというシステムは存在しないので、自分の口座に入金が確認できるまでは絶対に商品を発送してはいけません。
今回は、着金するまで絶対に発送しないというフリマアプリで培った強固な意志が役立ちました。
今回得たものは、経験値と鬼の長文メールを何度も送ったので英語力が若干伸びたことくらいです。
辛うじてお金は騙し取られずに済みましたが、時間を大いに無駄にしました。
詐欺確信後、Jonには
「あなたがやっているのは日本で有名な詐欺ですよね!こんな結果になってしまい残念です」と送ったら音沙汰なしです。
騙されたフリを続けて商品の代わりにEMSで聖書でも送ってその追跡番号を連絡してやろうかとも思いましたが、送料が割と高くて断念しました(笑)
きっと犯人は詐欺をしないと生きていけないような壮絶な人生を送っているのでしょう。
■犯人情報
再発防止のために犯人の情報を共有しておきますね。
おそらく住所以外は全てダミーですが、ご参考にどうぞ。
心当たりがある方は詐欺なのでご注意下さい。
【やりとりした本人】
名前:Jonson Knox
メール:jonsonn00000@gmail.com
【郵送先】
名前2: Michael Lee Beck
住所: 14521 St Louis Ave
町: Midlothian
州: ILLINOIS
郵便番号: 60445
USA. Tel: 708-986-7505
住所をGoogleで見た感じだと普通の住宅街っぽいですね。
住所もダミーなんでしょうか?
でもここに詐欺商品が届くとなると詐欺のアジトかなんかなんですかね???
【USAA銀行を偽った詐欺アドレス】
payment-usaabank@usa.com
■総括
直接取引を持ちかけてくる外国人との取引は基本的に詐欺だと思った方がいいです。
この一件からネットで色々な情報を探してみましたが、経緯は多少異なるものの、数年に渡って同じような手口を使ったケースが報告されています。
知恵袋などでは実際に商品を発送してしまい泣き寝入りになっている投稿者が沢山いました。
美味しい話には必ず落とし穴があります。
海外取引は、そもそも高い送料、振り込み手数料、郵送時の破損といったリスクだらけであるにもかかわらず、さらには商品自体を相場より高く買いたいなんて、冷静に考えればおかしな話ですよね。
犠牲者のお陰で犯人宅には、商品代も送料も一円も払っていない高額商品が次から次へと届くのです。
そんなの絶対許せないですよね。
それを防ぐためにも、
✳︎アプリ外での直接取引は極力避ける
✳︎直接取引に応じる場合は口座に着金するまで絶対に商品を発送しない
✳︎一週間経っても着金しない場合は自分の口座の銀行に問い合わせる
ことが大切です。
時間は無駄にしましたが貴重な体験ができました。
詐欺は身近に転がっているんですね。
この記事を見て一人でも被害者が減ることを願っています!