【blog】映画も良いけど、映画館も良い
ズズズです。仕事帰りの電車が暇なので久々にブログを書こうと思います。内容はタイトルの通り、映画も良いけど、映画館という場所も良いという話です。
ロビーのキャラメルポップコーンの香りを嗅いでシアターへ向かい、その先の暗闇は一気に非日常へと連れ去ってくれます。映画館は座っているだけで遠くへ行くことが出来、喜怒哀楽の感情を体験出来る素敵な場所です。
特に平日のレイトショーはたまに大きなシアターを独り占めできるので、最高に贅沢な気分に浸れます。
こちらは品川プリンスシネマ(現在のTジョイプリンス品川)でレイトショーを見終えた後のロビーです。ガラガラです。
オフィス街で人も多いのにどうして平日の映画館はこんなにも閑散としているのでしょうか。家庭があるから帰らないといけないのでしょうか。それであれば独身貴族が集まっても良いではないですか。
映画を見るより酒でも飲みに行きたいという方は、上映開始時間までロビーでビール片手にナゲットを頬張るのもありです。
ほろ酔い気分で観る映画は最高ですが、途中で眠くなる可能性があるので、注意して下さい。
たまにテラス席のある映画館もありますので、夜風に吹かれて「さみぃ」なんて言いながらホットコーヒーを飲むのもありです。
こちらは名古屋の名演小劇場のテラス席です。映画のポスターを眺めながら次は何を見ようかと思いを馳せるのも良いですね。
映画館の壁には様々な情報があります。
上映中の映画に関する雑誌の切り抜きだったり
映画の名場面だったり、はたまた映画館のスタッフさんの手書きの感想POPだったりします。手書きPOPは映画愛がひしひしと伝わってきて、じんわり温かい気持ちになります。
大型のシネコンよりはミニシアターに多いかもしれません。
ミニシアターと言えば飯田橋のギンレイホールをご存知でしょうか?ロードショーが終わった映画を二本立てで観ることができる貴重な映画館です。
看板がおしゃれなので、ギンレイホールに行くことが好きなお客さんも多いはずです。上映作品もミニシアターはお洒落系が多かったりします。
お洒落なんて死んじまえという方は、池袋の風俗街を抜けてパチンコ屋の二階にある新文芸坐など如何でしょうか。
ここはなんと言っても土曜の夜のオールナイト上映が人気です。22時から翌朝の5時頃まで3〜5本くらいの映画が続けて上映されます。
オールナイトで過去作品を上映している映画館は少ないので貴重です。しかも新文芸坐はそのチョイスも良い。
血みどろホラーナイトと言ったホラー系を集めたものもあれば恋愛映画特集やビル・マーレイ特集、大友克洋特集といった俳優や作者にフォーカスした企画もあり、幅広い層から支持されています。
企画ごとに客層もガラッと変わるのでそこも見所です。血みどろホラーナイトは全身迷彩服の方がいたり、ビル・マーレイ特集はお洒落な人が多かったりと様々です。
また、オールナイトが終わった後はやばそうな人もお洒落な人も同じように泥のような顔をして朝日の眩しさに目を細めながら一直線に池袋駅に向かっていきます。
全てが1つになった瞬間です。何言ってるんでしょうね。
現在の映画館は生き残りをかけて爆音上映や合唱上映など様々な企画を出してきています。淘汰されるミニシアターも多い状況です。
お洒落なミニシアターが良いとか、シネコンはミーハーだからダメだという話ではなく、ただただ映画館という素敵な場所へ多くの人が足を運ぶきっかけになれば良いなと思い、ブログを書かせて頂きました。
ちなみにこのブログの写真は好きな映画館がどんどんなくなる中で、せめて写真にだけでも残したいと思い、一時期撮りためていたものの一部です。
さぁ、皆さんも今週、映画館へ足を運んでみませんか?
映画も良いけど、映画館も良いですよ。
※伏見ミリオン座の外観