好きの過剰摂取でしんどい『トークサバイバー』
Netflixコメディシリーズ『トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』を観終わった。最近ようやっとNetflixでアカウントを作って、初めて最後まで観きったコンテンツ。
スケールの大きい本格的なドラマの間に、台本なしのフリートーク合戦が繰り広げられる。毎話最後にジャッジメントタイムがあり、トークの結果で敗者が決まる。そして、敗者はそのままドラマを降板となる。ドラマ自体は学園もの、刑事もの、SF……と入り乱れていて最終的にどうなるの? まとまる? 大丈夫? とストーリー展開とラストも気になるし、本当に本当に全編見応えがある。
一言でいうとタイトルのとおりで、好きが詰まりすぎてあまりにもしんどい(褒めている)コンテンツだった……。そもそも、面白くないわけがないよな……少なくとも絶対私には刺さるよな……と思わざるを得ない布陣。企画演出・プロデューサーは佐久間宣行さん、そしてMC・ドラマ主演は千鳥。トーク合戦に参戦する出演者の方々が、ほとんど『あちこちオードリー』で見たことある人たちで、個人的に「うおお……」と感動した。色々なものが繋がっている感じ。あと、かねてよりずっと見たいと思っていた刑事役の錦鯉・渡辺さんが観れた(初めて見た時から、刑事顔だ!! と思っていた)し、オードリー春日さんがトーク合戦で若林さんの名前出したところでなんだかうれしいわ切ないわでキュンとしてしまったし。
3月9日放送界の佐久間宣行さんのオールナイトニッポンZEROに、千鳥がゲスト出演していた。そのとき3人が、『トークサバイバー』についてネタバレを上手に回避しながら裏話をたくさんしてくれた。
本編で披露されているトークは、基本的に各テーマごと、それぞれ出演者のベスト2〜3を選出して編集しているという。敗者が敗者である、という意味付けをしなければいけないから、話数を調整しなきゃいけないし、面白いから何でも載せる、ということは難しかったらしい。そのトークの選出が本当にしんどかった、と佐久間さんが語っていた。
ということは、もっともっと出演者の皆さんはお題に沿ったトークを出し続けているということ。ゾッとする。すごい。
全然土俵は違うだろうけど、こうやって毎日noteを書いていると、本当に毎回何を書こう? と必死に絞り出している。クオリティ重視じゃないし、とにかく書くことだけで必死なんだけど、100本の中に1本、良いのがあればいいなと思いながら書いている。ネタを出すしんどさが、ほんのちょっとだけわかるような気がする。
シーズン2も観たいと思ったけど、これはそうとう大変そう……! 実際ドラマもトーク合戦もフルスロットルで出演していた千鳥・大悟さんは、本編でその大変さについて、魂の叫びを見せているし。シリーズ連続で出るの、トークネタが底をついててしんどいだろうな。
未公開トーク集、公開してほしい……。普段ドラマしか見ない人も、バラエティーしか見ない人も、もちろん両方見る人も、全員満足させる骨太なコンテンツだと思う。『イカゲーム』とか『未成年裁判』とかの話題作も観ていきたいけど、とりあえず2周目にいきたいところだ。