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「ユーモア」が世の中を救うと信じたい――『どうぶつかいぎ展』に行きました。
昨日、立川にあるPLAY! MUSUEMにて開催中の『どうぶつかいぎ展』に行ってきました。かわいくてユーモラスなだけじゃない、「いま」もなお刺さるメッセージがいたるところに。
こんにちは、のんです。
『どうぶつかいぎ展』は、1949年に発刊されたエーリヒ・ケストナーの絵本『動物会議』(挿絵画家・ヴァルター・トリアー)がテーマ。戦争をやめないおろかな人間に呆れ果てた動物たちが、子どもたちのために平和を実現させようと、たった1回の会議を開くーー人間を痛烈に批判する物語です。
8人のアーティストがそれぞれ絵本の内容を再解釈し、そこから作り上げた平面から映像、立体など様々な作品が、リレー形式で展示されています。
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奇しくもこの企画展が始まったあとに、ロシアのウクライナ侵攻がはじまりました。「あらそいをやめよう」「世の中をよくしよう」という原作絵本、展示会がかかげる普遍的なメッセージが胸を打ちます。
8つの作品のなかでも、特に、思わず立ち止まり、繰り返し見つめ、読んだ言葉がありました。
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ユーモアが人を、世の中を救うことを、誰よりも知っていた2人でした。
ユーモアの正体ってなんだろう。あらためて手元にあった紙の辞書で引いてみると、「人間味のある、上品な・おかしみ(しゃれ)」とあります。さらにコトバンクで検索してみると、「人を傷つけない上品なおかしみやしゃれ」、「人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ」といった解説も。
ユーモアは、人を傷つけることなく、むしろ和ませようとする、普遍的な、人間の心を指すのかもしれない。
ケストナーとトリアーは、「ユーモア」を持って、動物たちに人間への警鐘・メッセージを託しました。そのメッセージは残念ながら、『動物会議』が発刊してから70年以上経っても響いてしまうもの。
『まったく、人間どもったら! けったくそ悪いやつらだよ!』
作品冒頭の、彼らの呆れ、非難をはらんだ声は、今もなお聞こえてくる気がします。
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(展示会で原作絵本を手に入れることはできなかったので、今度探しに行きたい……)
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