頭痛を治すという事は腸内環境を整えるということ

僕のところに相談に来られる方は、慢性的な頭痛持ちの方ばかりなので、頭痛専門の病院での診察や検査を受けて治療中の方は少なくありません。

それでも僕のところに来られるというのは、頭痛が改善されていないという事です。当たり前の話しですが、頭痛が無くなってしまえばわざわざ自費で頭痛専門のサロンに行こうとは思いませんよね(笑)

専門病院に行っても良くならない場合に起こっている問題点は、治療が対症療法のみで、『根本原因』を取り除くアプローチが行われていない。

慢性頭痛(緊張型頭痛、偏頭痛・片頭痛)には必ず原因が存在します。
冷静に考えればわかると思いますが、結果(頭痛)があれば原因(日常生活)もありますよね。

なので、結果を変える(改善する)ためには原因を変えて(取り除いて)いく事が必須になります。

しかし、頭痛が慢性化している場合は、原因が取り除かれておらず、その場しのぎの対症療法を繰り返すということをやっているわけなのです。

頭痛の根本原因は色々とありますが、今回は腸と頭痛の関係について書いていきます。

『腸脳相関』という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
ザックリ言うと、腸と脳はつながっていて、腸の状態が脳に影響を与えますよ、というもの。

頭痛は脳の炎症が一つの原因ですが、脳に炎症が起こっているという事は、腸にも炎症が起こっているという考え方です。

これはとても重要なことですが、ではなぜ、腸に炎症が起こるのでしょうか?ここを考えていきましょう。

腸に炎症が起こる原因もいくつかあります。
・精製糖質(白米、パン、麺)
・砂糖や人工甘味料
・果糖ブドウ糖液糖
・小麦(グルテン)
・乳製品
・カフェイン
・許容量を超えたタンパク質の摂取
・質の悪い油(オメガ6過多、トランス脂肪酸)
・ストレス
等。

腸の炎症はそのまま脳の炎症(頭痛)につなります。
慢性頭痛の方の特徴は朝食にあります。
朝食でこれらを日常的に摂っていると頭痛が頻繁に起こるようになるし、その頭痛が治りにくくなるという、とても嫌な状況を作り出すことにな流のです。

その時に出てくる症状は以下のようなものです。
・便秘、下痢
・腹痛
・ニオイのきついオナラ
・お腹の張り感
等。

当然ですが、腸の炎症なのでお腹の症状が出てきます。
炎症の症状としては痛みや腫れ、赤みをイメージするかと思いますが、それとは違った症状(便秘、下痢、お腹の張り等)もあるという事を知っておきたいところです。

最近では『腸活』という言葉を見聞きすることが増えてきた印象がありますが、その中身は、発酵食品や食物繊維等を摂ることを良しとする『足し算』的な考え方のものが多い印象です。

しかし、頭痛が慢性的にある方に限って言えば、『足し算』よりも上記に示したような腸に炎症を起こす原因となるものを取り除く『引き算』的な考え方と取り組みが最も効果が出やすく、重要な考え方だと思います。

腸内環境を良くしていくためには『足し算』と『引き算』をうまく取り入れていくとより良い効果が出て、結果的に頭痛が解消されていきます。

注意点としては、腸の炎症を引き起こすものは依存性が高いという性質があります。
そのため、いきなりすべてをゼロにできない場合もあります。
経験上、男性は簡単にゼロにできるのに対して、女性がそれをやってしまうとリバウンドしてしまうケースが多いように感じます。
女性は元々エネルギーが不足がちなので、それを補うために欲する傾向にあります。僕も甘いものがなかなかやめられませんでした(笑)

なので、ゼロにすることで大きなストレスを感じるのであれば徐々に減らしていくと長期的には良い効果を得られやすいです。

もちろん、問題なくいきなりゼロにできる方はそれが良いですし、より早く効果を体感できると思います。

自分に合ったペースを見つけて、無理なく継続していく事が重要です。

継続は力なり。




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