カフェイン頭痛。頭痛に対してカフェインが効いてしまうという危ない状況とは
毎日カフェイン(コーヒーや緑茶)を飲まれている方は多いのではないでしょうか?
僕は週に1〜2回程コーヒーを飲みます。
カフェインは集中力を高めたり、交感神経を働かせて活力を出してくれたりと、特に朝が弱い方には好きな方が多い印象です。
カフェインは良い面もありますが、頭痛においてはリスクとなる事も少なくありません。
また、上記の論文ではこのような記述もあります。
薬物乱用性頭痛との関連性を示唆する記述もあります。
慢性的な頭痛持ちの方は、鎮痛薬が効かない、鎮痛薬によって頭痛が引き起こされているという方も少なくありません。
カフェインについては色々と議論されるところですが、カフェインの摂取目安は国によって異なるようです。
個人的には妊婦さんのカフェイン摂取はリスキーだと思っていますが。。
あくまでも、このような摂取目安は一概には決めきれないとも思っています。
人それぞれのカフェインの代謝能力の違いによるところがあるので、自分自身の適量を見つける必要があると考えます。
また、別のデータでは、1日に3杯以上カフェインを摂ると頭痛を発生する人が多いというデータもあります。
こういうデータも、1日3杯以上摂っても問題ない方もいれば、1杯でも頭痛が発生してしまう人がいるという事を理解しておきたいところです。
逆に、カフェインを摂る事で頭痛が軽減するという人がいて、このことから頭痛に対してカフェインが効果的とも言われたりします。
しかし、この場合のカフェインの効果は、日頃からカフェインの摂りすぎによってもたらされているものです。
メカニズムとしては、アデノシンがアデノシン受容体とくっついて血管を拡張させて血流を保つ働きがありますが、カフェインはアデノシン受容体とくっつくことによってアデノシンとアデノシン受容体がくっつく事を邪魔します。邪魔されると血管を拡張することができない状況となります。
体としては血流が悪くなるという状況は好ましくないので、アデノシン受容体を増やしていきます。
カフェインの摂取が繰り返されていくとどんどんアデノシン受容体を増やすことになります。
アデノシン受容体が増えた状態でカフェインを摂らない状況ができると、アデノシンが増えたアデノシン受容体にくっつくことで急激に血流が増えることで、その結果として頭痛が発生すると考えられています。
ここでカフェインを摂る事でアデノシンとアデノシン受容体との結合が減り、急激な血流増加が抑えられて頭痛が軽減するというメカニズムが存在するので、
カフェインで頭痛が軽減=カフェインは頭痛に効果的
という、ややズレた認識が作られているのです。
そもそもを考えると、個人の許容量を超えたカフェインの摂取が頭痛を引き起こしているのですが、その大事な部分はシカトされた状態で『頭痛にはカフェイン』という対症療法的な考え方がなんとも言えない気持ちにさせられます^^;
例えば、タバコの吸い過ぎで、タバコを吸っていないと落ち着かない状況と同じで、そもそもタバコを吸っていなければそういう事にはならなかったのです。
これが効果的だと思い込み、頭痛対策として取り入れていると、より悪化していくリスクが高いため、少しずつでもカフェインを必要とせずに頭痛を改善させる対策を立てる必要があります。
そのためのポイントが、日頃の食生活を含む生活習慣の見直しです。
カフェインは集中力を高めたり、交感神経を優位にしたり、ダイエット効果があったり等、様々な作用がありますが、摂り方次第で良薬にもなり、毒にもなります。
日頃から摂り過ぎ、カフェインが無いと頭や体が働かないという方は、頭痛だけではなく、副腎疲労を引き起こし、最悪寝たきりに近い状態にもなりますのでそのような認識を持っておく必要があります。
カフェインで頭痛が和らぐと感じている方はカフェイン中毒に陥っている可能性があるので、「最近、カフェインの量が増えてきたなー」と思う方はご注意くださいね。
カフェインの自分なりの適量を見つけて、良いお付き合いをしていきたいですね(^^)