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豚バラチーズハットグ
ズルめし美女。それは高カロリー、高脂質、高糖質……そんなの美味いに決まってる、通称”ズルめし”を、ひたすらかわいい女の子に食べてもらうことで、あらゆる背徳感をお届けする「男の欲望が詰まったグルメメディア」である。
ここはまさに禁断のサンクチュアリ。いや恍惚のギルティー。はたまた微笑みのパラダイス……。足を踏み入れたら最後、あなたはあらゆる欲をくすぐる料理と女によだれが止まらなくなるだろう。
2月は「豚料理特集」をお届け。前回は「豆苗と豚肉のサラダ」をご紹介した。今回は2019年に大流行した「チーズハットグ」をお届け。伸びるチーズがフォトジェニックなひと品であるが、その代償として確実に太る。カロリー満点な“映えズルめし”である。
今回のズルめしガール
今回もコントラバス・ピアノ奏者であり作編曲も手掛けている「Yu-Ka」さんにズルめしを召しあがっていただく。彼女、東京藝大で楽器の演奏を学び、現在はプロのコントラバス・ピアノ奏者として、活躍している。「3、4年前からOfficial髭男dismに注目していた」とのことで、ご自身でもコントラバスでのカバーをYouTubeにアップしていらっしゃる。さすがプロの楽器奏者、音楽への感度が高い。
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“映えズルめし”チーズハットグの恐怖**
チーズハットグ、別名チーズドッグと聞くと、JR総武線・大久保駅の謎の喧騒を思い出す。そうあれは、2019年の夏ごろだっただろうか。個人的に好きなタイ料理店に行こうと新大久保駅で降りたときのこと。
駅を降りてすぐ、階段が異常なほど混雑していた。というか、もはや進んでいなかった。事件か、事故かなんだこりゃ、と思いつつも、別に急いでいなかったので、その人込みに溶け込んで待った。およそ15分後、ようやく駅の出口が見えてきたので降りてみると、制服の女子高生が死ぬほど自撮りしていた。おそらく8クラス分くらいあっただろう。肩を寄せ合い、ぎゅうぎゅう詰めになりながら、一所懸命に右手を伸ばし、思い出を激写していたのだ。
背後には新宿区特有の薄汚いトンネル。そして右手にはタピオカミルクティー、そして左手に持っていたのがチーズハットグであった。異様な空気のなか駅前の細い道を進む。口々に聞こえる「映え~」という声。これはもう宗教に近い。「映え教」である。虹色の仏陀が説く、フォトジェニックの教えだ。
列を進んでいくなか、私は独特な空気のほかに、両手に持っているトレンドグルメの総カロリーにも恐怖を覚えた。こりゃいったい何カロリーあるのだろう。調べるとタピオカミルクティーがだいたい400kcal、チーズドックが550kcalとのこと。あの子らは両手に950kcalも持っているということになる。これは一日の目安摂取カロリーの半分以上だ、もうおやつの域を超えている。
しかし高校生という生き物は、今この瞬間を生きているのであって、「太る」とか「カロリー摂りすぎちゃったなぁ」とか、そんな後悔よりも大事なものがある。「トレンドをInstagramでシェアする」。今、精神的に満足できる。それでいいのだ。「流行りというのは、やはり独特な魔力を持っているなぁ」。カオマンガイを食いながら、そんなことを思ったわけだ。
そんなチーズハットグをズルめしでも作ってみた。完成品がこちらだ。
「わぁ! ハットグだ! これ好きなんですよ~」
Yu-Kaさんも23歳の女の子である。普段のクールなコントラバス奏者とのギャップがたまらない。
「これ、これどこまでも……」
「これ、切れない……! スゴイ!」
さすが、プロのフードコーディネーター・田口氏。百戦錬磨の腕でしぶといチーズを再現してくれる。
「私、アメリカンドッグ好きなんです。実は昨日もセブンイレブンで買って、食べたんです」
そんな“ドッグ”好きのYu-Kaさん。笑顔で食べてくれたおかげで、こんなにも“映える”写真が出来上がった。
■豚バラチーズハットグ
《材料(4本分)》
豚バラスライス 4枚
ブラックペッパー 適量
さけるチーズ 4本
ホットケーキミックス 1袋(200g)
卵 1個
牛乳 40ml
パン粉 適量
ケチャップ 適量
マスタード 適量
揚げ油 適量
串 4本
《作り方》
1、 さけるチーズに串を刺し、ブラックペッパーをたっぷりふった豚バラスライスを巻く。
2、 ボウルにホットケーキミックス、卵、牛乳を入れ金いるになる様に混ぜ合わせ4当分する。
3、 1を2の生地で覆い、形を整えパン粉をまぶす。
4、 160度に温めた揚げ油でゆっくり中まで火を通し、色がつくまで揚げる。
5、 好みでケチャップ、マスタードをつける。
■クルーの紹介
photo : 小堀 将生
style : 田口 竜基
write : 緒方 優樹
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