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【スプラトゥーン2】弱者男性ズンダのスプラ2辞典

 ※読んだら、下のハートをおしてくれたり、Twitterで宣伝したりしてくれると死ぬほど嬉しい。というか、しんでしまうかもしれない。


 二年ぐらい前にスプラ2の辞典をつくろうとしたことがある。
 色んなことがあったのを「あいうえお順」にわけていきたかったのだ。
 
 ところが私はスプラをムダにやっているだけで、無知なため発想の源が湧いてこない箇所もあり、完成に至らなかった。

 スプラ3も出るし、このままではPCの塵芥になってしまうので片付けたくなり、今回noteに公開することにした。

 スプラにおける記録は更新され続けているが、数年前にかいたものなのでご理解いただきたい。

 


 あ
 
「あ」という文字は五十音表の冒頭に来る言葉だが、
スプラ上での「あ」はプレイヤーが余ほどに間抜けな操作をした際に発音される。
例えばタチウオに於ける落下死やニューオートロに於ける水没死がそれに当たるだろう。
 
本人は意図しておらず、敵との交戦による焦りによって引き起こされる現象である。
 
ズンダ氏の放送に於いては三名「あ」という名前の人物がおり、非常に紛らわしい。
しかも三人ともyoutube上のアイコンがデフォルト表示なので、色の違いで見分けるしかない。識別ゲームをやらされている気分である。
 
 
余談だが、『走れメロス』で有名な太宰治は入水自殺を図ったといわれているが、実は死ぬ気はなかったのではないかという説もあり、その場合、太宰も死の淵に立って「あ」と発していたのかもしれない。
 
 い イカ
 
 課金しなければ誰もがイカを操作せざるを得ないのがスプラトゥーンというゲームである。
 愛らしい容姿をしており、特にツインテールのイカを使う人が多い。
 それまでイカといったら、「烏賊」という宛字が難しいとか、寿司でイカを頼むと安あがりで済むとか、イカは黒い墨を出すんだなとか、そういったことしか浮かばない人たちが多かったはずである。
ところが、今では「イカ」と聞けば「スプラトゥーン」を思い浮かべる人たちがいる。
この心象を根本から変えてしまったことに任天堂の偉大さを感じてしまう。
ちなみにキッズ達に述べておくが、寿司屋でイカを注文してもツインテールのイカが出てくるわけではないので、この場でしっかり啓蒙しておく。
 
 
 ズンダ氏はイカの容姿に関しては割と大様で、何を着ていようが何の髪型だろうが正直、どうでもいい。
 むしろ試合中なのでこざっぱりとした髪型の方が動きやすかろうと考え、ボウズ頭にしている。
 
 しかし、ズンダ氏の年齢を考慮すると、そろそろ胡麻塩頭のイカを用意して欲しいところである。
 付け加えておくと、イカの容姿を弄ったからといって性能が変わるわけではないので諸氏には注意してもらいたい。
 
 
 う ウニのダウニー
 
 このゲームは、ウニを擬人化したダウニーというダジャレに因んだ名前のウニに栄螺を与えることで望んだギアを構築できる。
 
 彼はこちらが栄螺を与えることでギアをクリーニングしたり、付け加えたりしてくれる。
 
 ウニがサザエをどうしようというのか。
疑問にしてはならぬ疑問である。

 フェスの機会がなくなった今、サザエは貴重な天然資源物であり、需要が供給を完全に上まわっている状態でのスプラ2の世界で、サザエが高騰し、ハイパーインフレとやらが起こっていることはいうまでもない。

 一時期の日本でいうところのマスクみたいなものである。
数々のプレイヤーがギアを作るためにアサリを集め、彼に献上しなければならない。


 容赦なくアサリを奪おうとするウニに対して憤懣やるかたないプレイヤーが多く存在する。
が、ウニは我関せずというふうである。
カモメはウニを丸呑みして食べるので、恨み骨髄に徹したプレイヤーに拐かされて、マンタマリア号にだけは連れて行かれるな、と忠告しておきたい。

え XP
 
 スプラプレイヤーを狂わせるウデマエレートのこと。

 或る者はレートのためにスナイプを頼み、或る者は人の放送に来てレート捏造をする。
「浜の真砂は尽くるとも世にXP捏造は尽きまじ」といわれる(?)所以である。

 高いレート帯になればなるほど、実生活を犠牲にし、ゲームに没頭せざるを得ない。

 彼らにとってXPは犠牲の勲章であると同時に、架空世界に於ける豊かさを表す指標となっており、ハイブランドのバッグや財布などを振りかざす虚無的な心理に似ている。

 ただ、これはあくまで【実生活を犠牲】にしているという前提での話である。

 元から犠牲にするような生活がないのであらばXPこそが彼らにとり実生活であり、至上な価値をもっているのかもしれない。

 だとすれば、あそこまで必死になるのも頷けるといえよう。
 
 
え エイム

 スプラ2は「エイム」か「立ち回りか」という議論が鉄火場の如く起こる。
 勿論、どちらも持っているのが一流プレイヤーの証である。
 しかしここでいいたいことは、正しいのはどちらかと言うことではない。
 純粋にウデマエが高い人は「エイム」がいいという私見を披瀝させて頂きたい。

 一流達のいう「俺、エイムないんだよね」は下々のプレイヤーからいわせてもらえば嘘である。

 明らかにウデマエが低い人たちよりも「エイム」はいい。
 これはちょっとでも彼らが自分より下手な人たちのエイムをみれば一目瞭然であろう。

 いや、私ですら彼らと凡夫とを比較すると直ぐに気づいてしまうぐらいなのだ。
 もし一流と凡夫とが同じようにみえているのであれば彼らの技量を疑うぐらいである。

 例「S+帯でも俺らとエイム変わらないよ」
 
お OKライン
 
 Xよりも前のウデマエにはOKラインといわれる指標がある。
ここに到達する前に負けてしまうとウデマエが下がってしまう。
 特にウデマエS+0~S+3ぐらいまでが鬼門である。
 ここを抜けてS+4あたりになると、三回ほど勝てばOKラインに到達する。
 
 酷寒の山に登る登山家が山小屋で休憩した気持ちとはたぶんOKラインまでいったプレイヤーと同様である。

 OKラインへいけるかいけないかという状態でヒビが二本入り、あと一回負ければウデマエが落ちる当落線上にいるという事態は、並のプレイヤーなら誰でも経験したことがある。
 心悸亢進が已まない。
 
 中年以上のプレイヤーには気をつけてもらいたい。
 逆にOKラインへ進めた喜びで、ポックリ逝ってしまう人もいるかもしれないが。
 

 オーバーフロッシャー
 
 ご存じズンダ氏の愛用武器オーバーフロッシャー。
 スプラ2の中でも屈指の独自性を誇るネタ武器。
 C-からSまでならばその射程の長さと塗りの強さも相俟って、入門者でも楽に敵を倒すことができる簡便な武器である。

 しかし、上限は低くS+帯あたりから徐々に武器の限界を感じさせるようになり、手練の技がなければ他の武器に圧倒されてしまう。

 ただし通常のFPS系のゲームではこういった武器は生まれていないことから、スプラ2に於いてイカ研が独創性のある特殊な武器を開発したといってもよいだろう。
 
 スプラ甲子園の壇上で糾弾されてしまったために数回に渡りとてつもなく弱体化され、その後、アップデートで一切触れられることがなくなった。

 これは甲子園の壇上で叫べば、特定の武器を強化あるいは弱体化できるということであり、悪い前例を作ってしまった。

 暴力革命を容認してしまったようなものだからだ。

 正直言って、オーバーフロッシャーよりも遙かに強い武器が数多くあったのにもかかわらず、オーバーフロッシャーだけを蛇蝎の如く憎んだのは、先見の明がなかったと後の歴史が証明している。

【傘やキャンプやマニュコラやクーゲル。メイン性能が入ってからのプライムやデュアカスや竹】よりもこの頃のオバフロのほうが強かったといえる人はどのくらいいるのだろうか。
 
 所詮、オバフロが強いという言説は三流プレイヤーの妄誕でしかなかったといえよう。
 
 ズンダ氏曰く「全ての武器からメタられている」
 
か 神
 
 スプラ2における神といえば、一流プレイヤーやガチマッチの運を左右するフォルトゥナなどが浮かぶだろうが、どれも間違っている。
 
 神はイカ研究所と決まっている。
彼らの指先一つでこのゲームのあらゆる調整が行われており、理不尽極まりない弱体化を食らった場合、どんな強武器もその日から使い手が雲散霧消してしまう。

 よって、我々は常に祈るしかない。
「自分の武器を強くしてくれ!」と。
 

 
狐さん
「どうも、XP3000の狐です」という挨拶と共になわばりプラベ中の【ズンダbook game channel】に突然現れた伝説の人。

 彼の発言はコミュニティを一驚、いや、一笑させた。
 XP3000のプレイヤーは数えるほどしかおらず、当時、閑古鳥が鳴いていたズンダチャンネルにそんな傑物が来ることはありえなかったので、直ぐさま嘘だとバレて、彼は全員の失笑を買った。

 だが、彼のすごさはその「立つ鳥跡を濁さず」なところにある。
 我々の反応に対して反論するわけでも、苛立つわけでもなく、パッと消え去り、その印象だけを残した。

 通りすがりにあまりにも自分好みの女性がいることがあるだろう。
 あんな感じだ。決して、はなしをかけることができるわけでもないが、心だけは強烈にひかれる。そんな女性。

 キツネとは女の表象である。
 
 そもそもなわばり中であり、XPなど誰も尋ねていなかったのにもかかわらず、唐突に書き込まれたこの一文の衝撃は今なお忘れがたい。
ズンダ氏の放送では彼の名が度々挙がることが多い。
その上、彼の衣鉢を継いだとおぼしき自称高レートXが未だに頻々と出現するので、そのたび毎に、狐の名前は思い出され、新参者達の間にもこの名が刻み込まれていくのである。
 
く 
 
 
け ゲーム中毒
 
 スプラトゥーン2をやってるとあまりにつまらないので、ぼそっと「つまらない」といってしまうことがある。
 実際、このゲームを心底おもしろいと思っている人はどのぐらいいるのだろうか。

 少なくとも私はこのゲームを面白いと感じたことが殆ど無い。
 では、なぜ長時間かけてやっているのか。
 それは私が放送主であることに加えて、ゲーム依存症になっているからである。
 このスプラ2は中毒症状を引き起こすには本当によく出来たゲームである。
 まず、ガチマッチの勝率が五割近辺になるよう設定されているため勝ったり負けたりを繰り返す。
 そのため自分が上手くならなくても勝ててしまう。
 更に上達したとしても関係なく負けるために何が正解なのかがわからないゲームなのだ。
 
 よって、当人は何もしていなくても三次関数的な嬴輸の波に揉まれ、船に乗った気持ちでガチマの航海を味わうことができるのである。
 
 これこそがこのゲームに填まり込んでしまう人間の心境なのだ。
 私たちは何かを達成するために創意工夫、試行錯誤を繰り返しながら自身の能力を引き延ばしていく。
 しかし、
 
 

 
 
 
さ  才能
 
 スプラに於いて最も重要な資質。この才能がないとウデマエを上げることは非常に難しい。ズンダ氏は「ゲームだから才能がなくてもウデマエが上がる」とナメた考えをもっている人間に肘鉄を食らわせるため執拗に述べることにしている。

 人生に於いて才能の有無はいうまでもなく大きな影響を与えている。成長できるかできないかは偏に才能にかかわっている。

 よって、エンジョイ勢ではなく、真面目にウデマエを上げたいけれども才能はない人はこのゲーム自体をやめたほうがよい。

 というかやめない方がどうかしている。

 ただし、それは本人次第であり、仮に続けたいのであればズンダチャンネルにおいて「ウデマエ別指導型プラベ」を開催することがあるので、参加したい方は奮って参加願いたい。
参加しても上達するかは別ですが……。
 
し 自慢

 スプラプレイヤーにとってXPは自分の人生である。
このXPが他人より下回ると矜恃が傷つくらしく、過剰に反応する人々が数多いる。
 やはりウデマエをそこまで上げるために人生をかけているのであろう。
 しかしそんなことよりも問題なのはウデマエ詐欺である。
 こればっかりは生放送時に適切な編成を弄る必要のある放送主にとっては見逃すことができない罪である。

 また、プレイヤーの中には所謂「卑下の自慢」をやってくる人たちがいる。
「自分、弱いんで」ということに一つの誇りを抱いている人たちである。

 あまり何回もいわれると同情票を得たいだけなのがバレてしまうので、一二回ほどに抑えておくことをお勧めする。

 私ズンダは、これがチャンネルの芸風なので、止める気は一切無いことをお伝えしておく。
 
す ステージ選択
 
 ウデマエXの人たちはステージを選ぶのは欠かすことの出来ないものだと理解している。
 しかし、ウデマエがS+ぐらいまでだとレート帯を意識しないでゲームを進めて行ってしまう。
 それゆえ、何処のステージでも勝つことが大事なんだ、と思いがちである。
 が、これはズンダブログでも再三いっているが、ウデマエがどんなに低かろうが「その武器に於ける最高のステージを選ぶ」ことが勝つためには重要である。
 例えばオーバーフロッシャーでニューオートロを選ぶとしよう。
すると、マップが広いためにオバフロの泡は当たりづらい。その上、網も多く泡が弾むことなく落ちて行ってしまう。

 オバフロの煩さが出にくいステージなのである。
 
 こういう何も出来ないステージを選ぶことはやめよう、ということをズンダ氏は口を酸っぱくして述べているのである。

 たまに「苦手なステージを対策したい」といいだす人がいる。
 しかし、苦手なステージを対策するよりも得意なステージだけで戦っていた方が早い。

 こんなことも分からない人が、いったい何を対策するつもりなのかを教えてもらいたい。
「できないことをできるようにするよりも、出来ることを確実に出来ることの方が価値がある」と復唱し、冷静になってもらいたい。

 効率の悪いことばかりしているから、いつまでもA+~S+0の往復をし、荏苒とした時間を過ごすハメになっているのだ。

 す スクスプ
 
 ズンダ氏はデュアルディスプレイではないために放送中は棒読みちゃんにコメントを読み上げてもらっている。
 棒読みちゃんがXPを読むと「スクスプ」と発音するのでXPの読み方は「スクスプ」が正しいと誤認するようになってしまった。
 例「どうも、スクスプ3000の狐です」
 
 
 
せ 戦犯
 試合に於いて最も下手くそまたはある場面に於いて致命的なミスを犯してしまった人間のことを指す言葉。

 自分に対して戦犯というよりも味方に対して吐くことのほうが多いことばである。

 誰でも戦犯になることは有り得るので味方には寛容でありたいものだが、ガチマッチは慈母ですら夜叉に変えてしまうので、寛容であるべきという当為は何の意味もない。

 たまに自分が戦犯であるにもかかわらず、それに気がつかないで「こいつ戦犯!」という人がいるが、それはもう戦犯ではなく、滑稽千万である。

そ 即抜け
 
 私ズンダは一週間に四五回ほどプラベを開いている。
よくやられることがある。
「即抜け」である。
 これはプラベに入ってきた人が一試合か二試合で急に抜けることを意味する。

 私の放送はX帯2400~2600辺りが中心になっているためX底辺までだとボコボコにやられてしまう。

 放送に来た人もここまで実力差があるとは思わないので、萎靡してしまうらしく、とつかわ抜けてしまうのである。

 一言あって抜けるのならば構わないのだが、何も言われずに抜けられると印象が悪い。

 しかも、「バッドボタン」を押してから去ることも多い。
立つ鳥跡を濁さずというが、スプラのプレイヤーは鳥以下が多いようだ。キツネをみならえ。

 ちなみにやや賢い人になると、プラベをしばらく観察し、どの程度の人たちがいるのかをみてから入室を決める人たちがいる。
限られた時間を有用に使いたい人もいれば、自身の沽券を保ちたいという浅ましい考えの人までいる。

 後者は「自分がプラベに入って、一番強いところを知らしめたい」というマウント癖のある人で、現実生活では付き合いたくない人である。
昔のゲームセンターでいうところの「ベガ立ち」や遊里の素見騒きに似ている。

 Youtuberは自分の商品を人に見せて、買って貰うのを待つしかない。
 放送とは一種の商売なのである。
 
 
ち 中学生
 
ズンダ氏は昔から中学生のことが嫌いである。
人生の中でもっとも中学生が精神的に荒れている時代だからである。
かつて心理学者のスタンリー・ホールは青年期のことを「疾風怒濤の時代」とよんだ。
科学的にもこの時代が最も精神不安定な時期であることが実証されている。

 放送において、彼らは自己顕示欲が突出しており、少しでもコメントを拾われると犬畜生のように尻尾を振って、書き込みを始め出す。
犬なら可愛いからゆるされる面もあるが、何処の馬の骨か分からない中学生など気色が悪いだけである。
とち狂ってお友達にでもなったつもりらしい。

 私はよりより「ここは日記帳ではない。」というが、話が通用しない人間がいる。

 というか、「こいつらは人間なのか?」という問いが頭を過ぎる。
人によってはこの項目、罵詈がすぎると思われるかもしれない。
しかし私ズンダの放送に毎回来ていれば肯定する他ないはずである。
 
つ 
 
 




は 罵詈雑言
 
味方への愚痴が止まらないことがある。
連敗したときに多いが、カウント優勢だったのにもかかわらず負けてしまったときにも味方に対して一言いいたくなる。
 
ひ ヒビが入る
 
スプラトゥーン2における悍ましい音のこと。
「ピリ」という効果音と共に試験管にヒビが入る演出がある。
この音が入るとプレイヤーは声が出ず、一定時間、笑えない体になってしまう。
スプラトゥーン2はウデマエXになるまで、OKラインまでいかないで負けつづけると、ウデマエが下に落ちてしまう。(例:A→A-)
そのため、尋常ではない労苦がプレイヤーを押しつぶす。
 
ちなみに、OKラインまで到達した際の至福は仕事終わりのビールやコーヒーを飲んだ感覚に似ている。v
キッズ達にもわかるようにいうと、小便を我慢してぎりぎり手水場に着いて用を足したときの感覚である。
そう考えると、ヒビが入った場合は手水場へいくなり、ビールを飲むなりすれば、ヒビに至福を感じるようになり、恐れるようなことはなくなるのかもしれない。
パブロフの犬は鐘と紐付けされたが、我々スプラプレイヤーは手水場やビールと紐付けされればよい。
 
ふ ブロック
 
 スプラプレイヤーならば誰でも経験したことがあるだろう。
 気に入らない相手をブロックして、自分の視界から一切消すことを意味する。
 気に入らないにもいろいろある。
①相手が強すぎる
②相手が弱すぎる
③煽ってくる
④放置してくる
この内、①に関しては稍や己の矜恃が試される瞬間であろう。
自分の敗北を認めるということだからだ。
 とはいっても、勝てないのならば仕方が無い。
低位帯にいる人々にはぜひ率先してやってもらいたい一つの処世術である。
 
 
へ 偏見
 
スプラトゥーン2には約120種類の武器がある。 
これらの武器のどれを使うかはその人の感性による。
普通の人は、途方もない回数、ガチマッチに潜り、勝敗の喜怒哀楽を味わいながら、自分の使える武器を色々と変えていく。
 
しかし、ここでいっておかねばならないことがある。
「作家は処女作に全てが現れている」という有名な言葉があるように、あなたが最初に選んだ武器は「あなたの性質」が反映されていると考えた方が良い。
残念ながらこの性質によっては、スプラトゥーン2における成長の伸びが低い人もいる。
 
譬えば、オーバーフロッシャーを一番最初に選んでしまうような人は間違いなく成長が遅い。
オバフロはスプラトゥーン2の基礎力を培うことなく、その性能から入門者に勝利を与えてしまう禁断の武器である。
「ガンダム」みたいなものといえばよいか。
ところが、「お」の項でも書いたが上限が低い武器であるが故に、将来性に乏しい。
ウデマエの割に基礎力がないプレイヤーがここで誕生してしまう理由はここにある。
しかし、それはオーバーフロッシャーのせいだけだといえるだろうか?
考えてみると、オバフロを選んだのはあなた本人である。
オバフロの属性はあなたの属性でもある。
それゆえ、実はあなた自身がそもそも弱くて下手な人間であるともいえるのではないか。
オバフロを選んでしまう見識の低さがそのままあなたの能力をあらわしているのだ。
 
ちなみにズンダ氏は武器使用者に対しても偏見をもっている。
例「ボールドマーカー使いは電車が好き」
 「パブロやホクサイ使いは小学校時代、同級生にそっと近づき、グサッとカンチョウするのが好きだったはず」
 
 
 
 

 
ボールドマーカー
ズンダ氏が大っ嫌いな武器の一つボールドマーカー。射程の短さでは他の武器を圧倒しすぎて、一方的にやられる。
いまいち使わなければならない理由がはっきりとしない。
この武器を持った段階で烏滸であり戦犯である。
イカソクをアホみたいにつけ、裏取りをすれば
たまに刺さることがある。
 どう考えても初心者が使う武器ではないし、ガチマッチで無難にウデマエを上げたいのであればもつべきではない。
 
ズンダ氏曰く「子供が好きな武器。子供は電車が好きだから。ボールドマーカーを使って自分が電車になったつもりでいる。イカソクをつければ新幹線にでもなれると思っているのだろう。児戯に等しい武器。
大人が使っている場合は高血圧な人間。」
例「ぼぼぼぼ、ボールドマーカーはっやーいい。」と画面の前で、夏の蝉の如くはしゃいでいるのだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
た 誰でもXになれます
 
 ズンダ氏がこれを聞いたときに「そんなわけあるか」と憤怒し、ブログ記事(概要欄を参照)を書いたことは夙に知られている。
 この言葉自体はX帯のプレイヤーがよく口にしていたので聞いたことのある人も多いだろう。
 しかし、彼らは才能のある人たちであり、我々とは違う種類の人間だと知っておくべきである。
 ビジネス系で自己啓発本を書くことの多い人々が「頑張ればどうにかなる。うまくいってない人は努力が足りない。自己責任だ!」とよくいうが、自分がたまたま当たったから強気なことをいえているだけであり、世の実情は彼らが考えている以上に残酷かつ酸鼻を極めている。
 正直、努力程度でどうにかなるのなら簡単なものである。
現実は努力ではどうにもならない懸隔があるから人は涕涙したり、仕事に追われ、鞅掌な日々を送ったりするのだ。
こういった考え方をする人は中途半端な近代主義者で、素朴なのだろうが、日本の現代文の問題は反近代や近代への懐疑が頻繁に出題されているはずで、もう一度、虚心坦懐に現代文を読んでもらいたい。
 その昔、哲学者ショーペンハウアーは「人間には同情(midleid)によってお互いを思いやる気持ちをもっているが、無盲目的な意志のぶつかりあいによって、人々は互いを意図せずに蹴落とす。いかに他人に同情したところで人を救うことは出来ない。だから、この世は糞」と道破したが、この絶望的且つ現実的かつ哲学としては浅いと小馬鹿にされていた思想家を、もう一度、思い出してもらいたい。
 例「誰でもXになれます。責任はとりません」
 
ち ちょこぺろ
 
 スプラをやっている人間で知らぬ者はいない蓋世の才をもった人物。
四ルール全てに於いてXP3000の四冠を人類史上初めて達成した。
 その巧さは比類無きものがあり、彼の愛用武器ボトルガイザーからインクが発射されるや否や、眼前の敵は消し屑となり、広大無辺の風景にインクの残滓のみが残る。
 驚くべきはボトルガイザー以外も達者なことであろう。
 ありとあらゆる武器を使いこなし、どんなに味方が弱くても関係なくキャリーし、抜群の好成績をあげている。
 まさに冠絶したプレイヤーといえよう。
 
 この水準になると彼を真似しようという人たちはいないようで、西施の顰みにならうという故事があるが、ちょこぺろの前では、西施すらもたいしたことの無い人物になってしまった。
 辞典にちょこぺろが載るのも宜なるかな。
つ 





ぬ 塗りが足りねえ
 
 スプラトゥーン2は他のFPSと大きく異なる点がある。
 それが「塗り」である。
 塗りがなければイカは姿を隠すことが出来ないし、動くことも出来ない。
 試合後に負けると「塗りが厳しかった」と呟くプレイヤーは数知れない。
 塗りが得意な武器は、エクスプロッシャーやワカバシューターやオーバーフロッシャーなのだが、エクスは弱体化され、他の二つは射程やキル速などに問題があるためにガチマッチへもっていっても有用ではない。
 それゆえ、黒ZAPのような塗りもキルもそこそこできるというバランスの取れた武器が強武器とよばれるわけだ。
 正直、このゲームは武器の汎用性をなくすべきではないだろうか。
 あらゆる場面において強い武器などあってはならない。
 至強を以て至弱を制す、などというのは故事の世界だけにしてもらいたい。
 
ね ネクロには気をつけろ
 
 プラベをやっていると、一定の層にトラウマを植え付ける人がいる。
 クイボをもったブラスター、そう、ネクロブラスターのせいである。
 ズンダ氏の放送では古強者のブラスター使いがおり、彼にみつかるとスプラトゥーン2というゲームではなく、「クイズ!あなたはどう動くでshow」が強制的に始まる。
 クイズと銘打っているが、答を出すのはあなたではなく彼なのが味噌。
 絡まれると勝手にクイズをだされた挙げ句、答え合わせまでされるという横暴極まりないプレイスタイルを前に、多くのプレイヤーは悲憤慷慨し、ズンダ氏の放送から去って行った。
 私ズンダは、泡を垂れ流し、足場作りに勤しむ人畜無害なオバフロ使いでしかないので、彼らには帰ってきて欲しい。
 






ま マウント
 スプラでもXPでマウントをとる傾向はよくある。冗談で言っている場合もあれば、真面目に言っている場合もある。
 ところで、日本人はマウントを取りたがる、という話を何処かできいたことがないだろうか。
 その一方で日本人の自尊心が過去三十年間下がり続けているというデータもある。
 バブル崩壊以降の日本経済と足並みを揃える形で日本人の自尊心も傷ついているというわけだ。
 しかし、そんな自尊心のない人々が他人にマウントを取りたがるということはあるのだろうか。
 小塩真司『性格とは何か』(中公新書)に日本人はネガティヴで欧米人はポジティヴなのかを測定した結果がかいてある。
 これは東大の山口歓らの研究によるもので「一定の時間の間、全力で何かの課題をこなす」というやり方で自尊感情を測定できる潜在的自尊感情(IAT)をもちいた実験である。
 これによりアメリカ、日本、中国の得点を比較したところ自尊感情の平均値はやはり日本が一番ひくかった。
 「しかし、自分と友人を対比させてポジティヴさを測定する洗剤連合検査(IAT)を行ったところ、3カ国とも肯定的でほとんど違いは見られなかった。さらに、自分と「私たち」といった身近な人物を対比させて自分のポジティブさを測定したところ、日本は他の国よりも高い値を示す傾向にあった。(中略)比較の対象が仲間になったときには、日本人はよりポジティヴさを隠さなくなるようにも見える」という。
 これをみると、日本人は自尊感情が低いのは事実だが、「仲間内に於ける自尊感情は案外高い」ということがわかる。
 ということは、やたらに「マウントをとる」という話題が俎上に上がるのはこの実験からすると、当たり前なのかもしれない。
 私たち日本人は身内にはひどくマウントを取りたがる傾向があるのだ。
み 味方
 
 スプラトゥーン2で「一番の敵は誰か。味方である。」
 とよく言われる。
 実際、この味方のせいで負けることが殆どであり、スプラトゥーン2で勝つためには味方を引っ張り上げる力(キャリーという)が必須である。
 ウデマエを上げるとは「味方をキャリーする」という意味であり、他の意味はないことを入門の段階で知っておかなければならない。
 もしキャリーすることが辛く感じるのであれば、スプラトゥーン2を即刻売り飛ばそう。
 このゲームはキャリーが前提のゲームなのだ。
 特に連敗モードに入ると、一向(ひたぶる)に弱い味方がどっからともなく連れてこられる。
 終始防衛を強いられるわけで、とんでもない悪夢である。
 こういうことをいうと、「では、どうしてXPが高い人たちがいるのか」という問いを投げかけられることがある。
 この問いに関しての答えは次のようになる。
①「高いXPを仮に3000とする。もしマッチングシステムが健全なものであれば、XP3000の人は4000なり5000なりいっていたであろう。彼らもまたマッチングシステムの不全による被害者なのである」
②天才だから、システムの不具合を乗り越えることができるだけ。
 
私たちプレイヤーはこの狂的なマッチングに対して怒髪天を衝き、怒りを露わにしたほうがよい。
スプラの顧客は十代が多く、単純に発言力が低いので等閑にされている。
こういう苦情はプロプレイヤーたちが率先してイカ研に働きかけ、youtubeの動画なりで戮力し、積極的に訴求していくべきである。
 ちなみに「では、どうしてXPが高い人たちがいるのか」に関して日本経済を語る際にもよく目にする。
 「不況なのにもかかわらず、世の中には成功している人々がいる。あなたもそのうちの一人にはいればよい」
 という話柄である。
 しかし、この考え方は小学校の算数で習う【割合】の考え方が完全に抜けている。
当たり前だが「100人中1人が成功する社会」と「100人中50人が成功する社会」とでは全く意味が違う。
誰の目にも後者の社会の方がいいに決まっているだろう。
考えられるべきはパイの拡大にある。
椅子取りゲームをしなければ生きていけない社会を祈願するなどもってのほかであろう。
スプラでも同じであることは言を俟たない。
 
 
また、これは四書の『中庸』にある「人一能之己百之。人十能之己千之(人が一回でこれを出来れば自分は百回で出来るようにし、人が十回でできることは自分は千回でできるようにする)という考え方にも似ている。
修行僧だの儒者だのが好むような努力至上主義である。
人間には体力も時間も金にも限りがある。
観念的な「努力すれば何でも出来る」という言葉は単なる現実逃避に過ぎない。凡そ肉体を忘れたものの言葉である。
楽して生きていくことができればそれに越したことはなく、私たちは実際、楽をできるような社会を作り上げてきた。
自分の家にある家電を見回してみても、移動に使う車や電車などを目端にいれるだけでも、それが容易に分かるだろう。
今更、自分が努力するのが好きだ、などという都合の良い欺瞞に耽るのは止めて貰いたい。
また、先人が作ってきたインフラを利用しておいて、自分一人の力だけでのし上がってきたかのようないい加減な話を吹聴することはやめてほしい。
 
こういう人は、勝手に原始時代にでも飛び立ち、マンモス狩りでもすればよい。
あるいは未開の地や処女地へいき、鍬や鋤を手に持ち、開墾事業に携わればいいのではないだろうか。
私はそんな気力も体力もないので真っ平ごめんである。
自分が有能だと思っているのでないかぎり、椅子取りゲームを望むべきではない。
 
 
 
 
 
 
 い=わ
 
 1(いち、ワン)キルbot
 スプラトゥーン2のガチマッチで連勝していると、押っ取り刀で駆けつけてくるプレイヤーがいる。
 それが1キルbotである。
 この1キルbot、その名の通り、キルを僅かにしかしない。ルールにもほぼ関与しない。
 「人間なのか?」と問い詰めたくなるプレイヤーである。
 この1キルには1~5キルまでが含まれており、異常に弱い。
 ズンダ氏思うに、常勝プレイヤーを地に落とすために、イカ研がAIに弱小プレイヤーのデータを学習させ、創作したbot。
 連勝した後にこういったプレイヤーがいきなり出現するのは、もちろん、このゲームの仕様である。
 この仕様に関して方々から不満の声が続出していることは開発者も知っているはずだが、結局、直されることはなく現在にまで至っている。
 多くのスプラプレイヤーが味方に怨嗟してしまう大本の理由はこいつのせい。
 いい加減、こういった仕様はどうにかして欲しいものだが、おそらく、「直さない」のではなく「直せない」のだと思われる。
 「そんな技術力がイカ研にあるのか?」と見直す必要がある。
 実際、ガチマッチをやっていると自分が活躍しているにもかかわらず負ける試合があり、リザルト画面をみて「ああ、1キルbotだ」となることは間々ある。
 これが本当にストレスである。
 自己の活躍が他人の無力のせいで報われない。
 ウンザリする。
 
bot故にこちらがキレても響かないので、鈍感さでは最強といえるが、そんな最強をこちらは求めてないのである。
ぜひ、ちょこぺろをインストールした3000botをつくってもらいたい。


 
よ 弱い人
スプラ2でA+~S+0を往復していた私ズンダは弱い人の特徴をわかっている。
この弱いは「下手な人」と「頭の弱い人」の二重の意味が込められている。
コレは何よりも確実に言えることだが、
「そのステージやそのルールに全く適していない武器をもってくる」ことである。
S+帯のヤグラが顕著であるが、ヤグラでオーバーフロッシャーやボールドマーカーや銀モデラーを携帯する人間をみかける。
ウデマエが一定以上の人たちからすれば「そんな武器を態々もってくる人がいるのですか?」といいたくなるだろう。
しかしコレがウデマエが低いということなのだ。
いってしまえば、何の武器か?という段階ですでに下手か上手いかが決定しているのである。
ウデマエが上がるほどこれらの武器は消えていく。
当然、弱いからである。
強い人は弱い武器などアソビでしか使わない。
弱い人は弱い武器をマジで使う。
ここにとてつもない差がある。
今やインターネットによって知識差は埋まりつつあるように思える。
しかし世の中には情報を求めない、調べない、理解できないという人たちが思いのほかいる。
 所謂「情報格差=デジタルディバイド」というやつである。
これはスプラに限ったことではない。
私たち皆、自分の得意分野でもない限りは情報をうまく取捨選択することができないのである。
スプラで弱い武器を用いるトンチンカンな人々はそういった現代社会の闇を表徴しているといえよう。
 例「ヤグラでボールドマーカーとか、とち狂ったことしているから弱い人なんだよ。こいつ」
 
 
 

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