春が来ているのでなんか聞く
気圧が不安定になったり気温が不安定になったりして心身がガタガタしてくると春……というか、冬が終わりつつあるのを感じる。昔はこの時期特有の不調に苛立っていたこともあったのだが、最近はもう「またこれか」と思うばかりでいちいち苛立ったりはしない(それはそれとしてガタガタはする)。
春が近づくこの時期には春特有の浮ついた感じに共感してくれる曲を聴くに限る。共感して欲しいタイミングに再生ボタンを押しさえすれば、音楽は何度でも文句を言わずに共感を繰り返してくれるから好きです。
言わずと知れた中島みゆきの名曲。ガタガタする感じを高らかに歌う感じが良い。「春」を若さとか青春とかに拡大して聞いても素敵なのだが、たった今苦しめられている春特有の不安定さを歌ったものとしても解像度が高い。
Sundae May Clubの「春」。この間のオールナイトニッポンでも佐久間さんが選曲していた。「春に」の後に6つ(3+3)の音を続けよ、と言われた時に「取り乱して」を選べる人間が世の中にどれだけいるだろうか。こんなにも急に気候が変わるからには取り乱して、歌って走って飛んでいくしかない。
そうもいかない時にはこれを聴くしかない。そんな感じの曲です。
松たか子(西洋風に言うとタカコ・マツ)の曲。Clarisのカバーしか聞いたことなかったんですが、これもこの間のオールナイトニッポンで佐久間さんがかけていて刺された。近頃の春は気候変動で短くなって肩身が狭くなる一方で(冬の終わりで夏の始まりって感じですよね)、心身がフワフワする怠い時期でもあるわけですが、それでもこの時期を的確に表現する言葉として大事にしたいし、何かを始めるための風(それが気の迷いと紙一重だったとしても)を吹かせてくれる季節だよな……と思わせてくれる曲だと思います。
今すぐ聞こう!! 今年の春も短そうだから!!