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40代主婦の小さな幸せの見つけ方
朝の静けさが好きです
家族がまだ眠っている間、ダイニングテーブルで紅茶を飲む。このひとときは、私にとって特別な瞬間です。
スイスの朝は明るくなるのが遅い。1月の現在は、8時過ぎごろにようやく空が明るみ始めます。窓の外はまだ暗いけれど、静まり返った朝の空気には不思議な温かさがあります。
息子が起きてくる前の静かな時間。この短い時間をのんびり過ごすことに、私は何の後ろめたさも感じません。ただ、ゆったりとした気持ちで朝を迎える。それだけで、日々の忙しさが少し和らぐ気がします。
日々の中の幸せに気づく
家事の手を止めて、ふと窓の外を眺める時間があります。季節の移ろいに気づいたり、部屋の散らかり具合にさえ愛おしさを覚えたり。完璧ではないけれど、そんな不完全な日常が私にとっての幸せなのだと感じます。
友人と話す時間もまた、大切なひとときです。お互いの近況を報告し合ったり、小さな悩みを分かち合ったり。たとえ短い会話でも、その後には心が軽くなるのを感じます。「またがんばろう」と思えるのは、こうした人とのつながりがあるから。
夜の手帳時間
夜になると、手帳を広げる時間がやってきます。その日何をしたのか、どんなことが心に残ったのかを記録します。「今日もよくがんばった」と自分を褒める瞬間は、私にとって大切な儀式。
洗濯や掃除をしただけの日も、「何もしていない」と思うことがあるけれど、手帳に書き出すと意外とたくさんのことをこなしている自分に気づきます。自分を認め、肯定すること。それは明日への力になります。
幸せは日常に隠れている
40代になって強く感じるのは、幸せは特別な出来事ではなく、日々の中にたくさん散りばめられているということです。特別なイベントや豪華な贅沢ではなく、家族の笑顔、小さな成功、自分を許す心。それが、私にとっての幸せの形。
明日もまた、小さな幸せを見つけながら、ゆっくりと歩んでいこうと思います。