『ウィッシュ』公開記念/数字で振り返るディズニー映画
ディズニー100周年ということで超気合の入りまくっていた『ウィッシュ』が、批評家に酷評されてしもたという話は先日お伝えしたとおり。
公開後これがどうなったかというと、観客のスコアは悪くない(良くはない)ものの、酷い数字のまま。
興行成績のチャートも、デイリーこそ初登場1位だったものの、週末チャートは3位、ウィークリーチャートは6位というこれまでのワーストなんじゃなかろうかという燦々たる結果でこれは相当やばいです。
なんせ100周年記念作品ですから、長編アニメーション映画賞はもちろんのこと、作曲賞、主題歌賞、視覚効果賞あたり、そしてあわよくば脚本賞、編集賞、さらに言うなら作品賞も狙っていたはずです。
ところが、これまで候補や受賞が発表された賞のうち、シカゴ映画批評家協会賞、ラスベガス映画批評家協会賞、ワシントンDC映画批評家協会賞、セントルイス映画批評家協会賞、フロリダ映画批評家協会賞、ハリウッド映画批評家協会賞ではノミネートすら逃してしまいました。
賞を逃すということは、ロングヒットが難しくなるということを意味します。ストライキの件もあり、ディズニーにとって今年は踏んだり蹴ったりの年になりそうです。
過去作の評価は?
『ウィッシュ』はこのような結果になりましたが、過去作はどうだったのでしょう?
ロッテントマトがリリースされた1998年以降に絞って見ていきましょう。
(ピクサーやジブリ作品を除きます)
TomatoMETERが90以上の作品を太字にしてみましたが、現在に向かうにつれ評価が上がっていることがわかります。
『ボルト』は2008年の作品ですが、これは2006年に「ピクサー」を子会社にしてからはじめての作品です。
ピクサーは、これまで制作した27作品のうち11作品でアカデミー賞を受賞しているという脅威のスタジオです。
ピクサーの買収がディズニーの作品に影響を与えたことは間違い無いでしょう。
こうして見ると、今回の『ウィッシュ』の評価の低さは驚くべきことではないのかもしれません。
本日の一曲
この曲自体がスタンダードになってしまって、もはや『ピノキオ』の曲として認識してない人すらいそう。