【第96回アカデミー賞】主演女優賞候補の紹介
アカデミー賞まであと8日。
今回は主演女優賞編です。
アネット・ベニング(ナイアド〜その決意は海を超える〜)
1958年、アメリカ生まれ。(65歳)
長編映画デビューは1988年の『大混乱』で、キャリアは36年と大ベテランですが、いまも主演作が封切られる名優です。
アカデミー賞へのノミネート回数は今回で5回め。
宿敵ヒラリー・スワンクはいませんが、今回も受賞は難しそうです。
個人的ベストは『キッズ・オールライト』。
今回助演男優賞にノミネートされているマーク・ラファロも出てます。
リリー・グラッドストーン(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)
1986年のアメリカ生まれ、37歳。
映画デビューは2012年で10年を超えるキャリアがありますが、自分は存じ上げず今回の作品で知ったひとも多いのではないでしょうか。
正直今回主演でプッシュされる(賞レースにおいて主演・助演どちらでいくかは映画会社が決めます)と聞いたとき、正気か!?と思いましたが、観て納得の素晴らしい演技。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のバズは完全に消滅してしまいましたが、彼女への称賛が止むことはありませんでした。
若干勢いが落ちてきたかと思いましたが、SAGでバズ復活。大本命です。
ザンドラ・ヒュラー(落下の解剖学)
1978年生まれの45歳。ドイツ生まれのドイツ人。
デビューは 'Midsommar Stories'(1999年)なので、キャリアは25年。
2023年はノミネートされた『落下の解剖学』だけでなく、作品賞にノミネートされている『関心領域』にも出演しており、彼女の年だったと言っていいでしょう。
演技で言えば個人的には彼女が2023年ベストですが、受賞は大穴といった感じ。
『落下の解剖学』はフランス映画ではありますが、彼女が話すのはほぼ英語。
ハリウッドからのオファーが激増するだろうと思われますので、今後の受賞が期待されます。
キャリー・マリガン(マエストロ:その音楽と愛と)
1985年生まれの38歳。ロンドン生まれのイギリス人。
デビューは2005年の『プライドと偏見』ですぐに注目されると2009年の『17歳の肖像』で主演女優賞にノミネート。一気にAリストスターになります。
その後オファーが急増し、主演作が多く封切られますが、しばらく注目を集めることができずにいたところ、2020年のエメラルド・フェネル初監督作『プロミシング・ヤング・ウーマン』で復活し、今回またノミネートをもぎ取ります。
今回受賞は難しそうですが、しばらく安泰のキャリアでアカデミー賞を受賞する日も遠くないと思います。
エマ・ストーン(哀れなるものたち)
1988年生まれの35歳。アメリカ人。
デビューは『スーパーバッド 童貞ウォーズ』。
しょうもないタイトルですが、興行的に成功した上、作品評価も悪くない作品です。
『小悪魔はなぜモテる?!』(2010年)で主演をすると、スマッシュヒットとともに演技的評価も獲得し、以降はエリート街道まっしぐら。
2014年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞にノミネートされます。
エマ・ワトソンに断られた『ラ・ラ・ランド』に主演すると再びアカデミー賞にノミネートされ、危なげなく受賞。
以降の作品選びが素晴らしく、『女王陛下のお気に入り』で再びノミネートを獲得。ポストニコール・キッドマン。
『クルエラ』からプロデューサー業にも進出し、二作目の『哀れなるものたち』で作品賞にノミネートされるなどノリにノっています。
SAGでリリー・グラッドストーンの受賞が決まったときの喜びようが話題になっていましたが、『女王陛下のお気に入り』でオリヴィア・コールマンが受賞したときもめっちゃ喜んでいて、仲間うちでの人気も高そう。
映画界のテイラー・スウィフトですね。
本日の一曲
実は歌も結構うまいザンドラ・ヒュラー。
ミュージカル映画への出演とかも期待できそうですね。
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