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【第96回アカデミー賞】監督賞候補者の紹介

 アカデミー賞授賞式まであと10日です。

 DGA(全米監督組合賞)をクリストファー・ノーランが受賞したことで、監督賞はほぼ確実な状況で正直予想しようにも面白みがないのですが、そんな監督賞にノミネートされた監督たちの紹介からスタートです。


ジャスティーヌ・トリエ(落下の解剖学)

 1978年生まれの46歳。

 長編監督デビュー作は2013年の『ソルフェリーノの戦い』で、2012年のフランス国政選挙中のパリの映像を使った実験的な作品でした。

 今回ノミネートされた『落下の解剖学』は4作目。
 パルム・ドールに選出されながら、アカデミー賞国際映画賞のフランス代表に何故か選ばれず。

 ところがそれを跳ね返して、5部門でノミネートされるという快挙を達成。
 監督賞だけでなく、脚本賞にもクレジットされてます。

マーティン・スコセッシ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)

 1942年生まれの82歳。

 長編監督デビューは、1967年『ドアをノックするのは誰?』。
 なんとあのハーヴェイ・カイテルのデビュー作。

 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でのノミネートにより、候補回数は16回となりましたが、これまでの受賞はなんと『ディパーテッド』の監督賞1度のみ

 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ではプロデューサーも務め、作品賞にもクレジットされています。

クリストファー・ノーラン(オッペンハイマー)

 1970年生まれの54歳。

 『フォロウィング』で長編監督デビュー。(1999年)
 翌年『メメント』以降ほぼ外れなしの監督で、日本での人気も高い。(Wikipediaの充実っぷりからもわかる)

 『オッペンハイマー』では、プロデューサー、脚本家として作品賞、脚色賞にもクレジットされています。

ヨルゴス・ランティモス(哀れなるものたち)

 1973年生まれの50歳。

 長編デビューは『Ο καλύτερός μου φίλος( My Best Friend)』。(2001年)
 処女作からわかるように(読めねえ)、ギリシャ出身のギリシャ人。

 『籠の中の乙女』でアカデミー賞初ノミネート。(国際映画賞)
 『ロブスター』で英語作品に挑戦してからは、俳優が出演したい映画監督No.1に。(個人調べw)

 バリー・コーガンやオリヴィア・コールマンなど俳優を見出すのがうまい。

 ノミネートされた『哀れなるものたち』は8作目。

ジョナサン・グレイザー(関心領域) 

 1965年生まれの58歳。

 長編デビューは『セクシー・ビースト』で、『ガンジー』のベン・キングズレーに8年ぶりのアカデミー賞ノミネートをもたらしました。
(ベン・キングズレーは『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』観てね!)

 『関心領域』は10年ぶりの新作で、長編映画では4作目と寡作です。

 出版前の原作 'The Zone of Interest' に興味を持ったことから契約を結んそうで、この話の流れは『アメリカン・フィクション』みたいですね。

 ニコール・キッドマンは監督の青田買いがすごいと前から思ってましたが、ジョナサン・グレイザーの2作め『記憶の棘』も彼女が主演でした。

本日の一曲

 ジョナサン・グレイザーといえば"Virtual Insanity"ですが、"Cosmic Girl"も監督する可能性があったそうです。

 観たかったですね。ジョナサン・グレイザーの"Cosmic Girl。

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アカデミー賞マニアのひと・デザイナー|ナッカ・ザッカーバーグ
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